イベント２日目＃ステージ『ロリコン×シスコンによる、みたまちゃん談議』：３　想像吐血と、思い出し吐血

　アンチに対する恐怖をかなり振りまくシスコンにより、みたまのアンチ撲滅作戦が裏で行われることにはなりつつも、メインはステージ。

「というわけで、話題の続きと行こっか。さっきはみたまちゃん裁判とかライン越えアンチ撲滅指令で逸れちゃったけど、ふゆりちゃんの話はさっきので終わりでいいのかな？」

「ですねぇ～。基本的に、みたまちゃんは裏でも可愛いですよぉ～、ということですしねぇ～」

「じゃ、次は私かな☆　私は……そうだねぇ。私と再度一緒に暮らし始めた時は、可愛いエプロンを身に着けて家事をしてたかな。料理したり、お掃除したり、洗濯したり！　何しても可愛いってすごいよね！　ちっちゃいのに、ちょこちょこせっせと家事をする姿はまさに幼な妻……！　見てて癒されるよね！」

「くっ、なんて羨ましいんでしょうかぁ～～……！　これこそ、即死刑ですよぉ～！」

「フハハハハ！　みたまちゃんと姉妹になれた私はこの世の誰よりも勝ち組ィ！　文句があるなら、来世に期待するのだよ、小娘！」

【草】

【小娘呼びは草生える】

【一応この二人、一つしか歳は違わないんですけどねぇ……！】

【やっぱアホだわｗ】

【実際、こんな接し方するのって、ふゆりんだけみたいなところはあるよね】

【まあ、同類だし】

　などなど、様々なツッコミが入るが、ある意味平常運転だ。

　みたまのこととなると、途端にアホになるのがこいつらなので。

「いいですよぉ～、私は出張みたま家事サービスが受けられますからねぇ～！　というか、ひかりさんは常にずっと一緒だから除外されてるんじゃないですかぁ～？」

「ぐふっ……この私が気にしていることをぐっさりと……！」

「あ、本当に除外されてるんですねぇ～」

「……だって一緒に暮らしてるわけだしねぇ～……それに、私の方の出張みたま家事サービスをやろうとすると、みたまちゃんの自宅と言うことにもなっちゃうし、らいばーほーむのメンバーが住んでるマンションにも部屋はあるけど、あっちは引っ越しの関係で綺麗なままだから意味ないし……くっ、まさかここに落とし穴があったとは……！」

「ふふふぅ～～～～！　ひかりさんがみたまちゃん関連で悔しそうにする姿はとても気持ちがいいですねぇ～～～！　いつも自慢されてますからねぇ～！」

【醜い言い合いだぁｗｗ】

【ロリコンがメッチャいい笑顔しとるｗｗｗ】

【まあでも、普段からみたまちゃん自慢してるからね。仕方ないね】

【ひかりん相手に普通にレスバできる時点で、ふゆりんも割とすごいんよなぁ……】

【シスコン、ちょっと思考回路が常人から逸脱してるからねぇ……そんなシスコンが繰り出す狂気長文を聴いても平然としてられるロリコンは、同類ということさ】

【おっそろしいなぁ……】

「まあ、あとでふゆりちゃんは処すとして……話の続き！　ぶっちゃけ、他にも語れることは多いんだよね。聞きたい？」

「聞きたいですねぇ～！　我々では見ることのできない、マル秘なみたまちゃんの情報とか、垂涎ものじゃないですかぁ～！」

「ふっ、よくわかってるね☆　じゃあ、そうだねぇ……さっきのは私が再度暮らし始めた時のなので、次は別の期間からの話にしよっか」

「ほほう」

　次にシスコンが語りだすのは、先ほど話した時期とは別の時期のものらしく、ふゆりの目がきらりと光る。

　この女、自分の知らないみたま情報を聞くことができるとあって、胸の内は荒れ狂うマグマの如くテンションが爆上がり中である。

「みんなご存じの通り、みたまちゃんには可愛い可愛い妹ちゃんが二人できたよね！　将来的には養子縁組して、母娘関係になることが確定路線にいる子！」

「ゆあちゃんとゆいちゃんですねぇ～！」

【え、そんな娘おるん！？】

【みたまちゃん、まだ高校二年生なのに、将来子供二人を持つことが確定してる時点で普通にすごいと思うんだ】

【少なくとも、養えるレベルじゃないとダメなのにね！】

【少なくとも、ＶＴｕｂｅｒとしての稼ぎがとんでもないことになってると思うから、まあ……うん、ぶっちゃけ、問題なさそうだよね】

【みたまちゃんの母性、半端じゃないしね】

【あの、誰も高校二年生の女の子が将来養子縁組をしようとしてることに対して、おかしいとは思わないんですか……？】

【お、新参か？　いいか？　相手がみたまちゃんだろうと……いや、みたまちゃんとシスコンには常識が通じないのだ】

【そうそう。ってか、子持ちとか美味しい存在過ぎるだろぉ！？】

【そもそも、その妹ちゃんたち、既にみたまちゃんのことをおかーさん呼びしてるからなぁ】

【↑草】

「あの二人が来てから、休日のお昼時によく見る光景があります」

「ほ、ほほう……！」

「あの二人はそれはもうみたまちゃん大好きで、一緒にいられる時は常にべったりくっついてるくらい、みたまちゃん大好き！　休日であれば、平日一緒にいられない分を補うように、常に一緒！　すごくちんまい女の子が、ぴったりみたまちゃんにくっついて嬉しそうにしてるんだよ？」

「ごふっ……」

「おっと、妄想だけで吐血しちゃったねぇ！」

「くっ、なんと言う破壊力……！」

【想像だけで吐血できる時点でおかしい】

【そもそも吐血することがおかしいのでは？】

【？　何を言っている、この世界では吐血は常識だぞ？】

【草】

【この世界は間違っている……！】

【間違っているのはお前だ……】

「そして、極めつけは……暖かな昼の日差しが差し込むソファーでみたまちゃんが真ん中！　そのみたまちゃんの太腿に頭を載せてくぅくぅ眠る、双子ちゃん！　その二人の頭を母性溢れる表情で撫で続け、気が付くと一緒にお昼寝を始める三人！　なんと言う幸せ空間！　初めて見た時は私、その場で超高速回転してぶっ倒れて死んだよね」

「げはぁっ……！」

「ふふふふ！　ふゆりちゃん、想像したねぇ……？　みたまちゃんと一緒にいるあの双子ちゃんを……！」

「くっ、な、なんと言う破壊力……！　想像しただけで、この私の血液が多量に持っていかれるなど……！　おそるべし、みたまちゃんと双子ちゃんたちぃ～～～～！」

　はぁ、はぁ、とまるで戦闘で大ダメージをくらったキャラクターの如き血の吐き方と言葉の吐き方である。

　こいつらは一体何をしているのだろうか。

【うん、たしかに想像したらヤバいわ】

【むしろ、それを見た日には浄化されて死にそう】

【わかる……】

【素でもみたまちゃんしてるのは、マジみたまちゃん】

【みたまちゃんする（動詞）】

【ついには動詞までできたのか……】

「ちなみに、みたまちゃんは基本的に二人の前だとものすごく母性を発揮するので、とてもすごいです。具体的には、デレーナちゃんが、０．１秒見ただけでおぎゃります」

「説得力がすごいですねぇ～……！」

【常識人要素どこ行った】

【何を言うんだい？　ツンデレちゃんは最初から、おぎゃりちゃんだったじゃないか】

【おぎゃりちゃんは草】

【語呂悪いなオイｗ】

【普通にツンデレちゃんかおぎゃリストでええやろ】

　ちなみに、今の情報を聞いたデレーナは、裏で死ぬほどテンションを上げていたりする。

　具体的には、

『みたまママのリアルママモード！？　ホアァァァァァ！？　家事サービスでは、絶対のそのモードでやってもらうわぁぁぁぁーーーーーーーーー！』

　という感じになっている。

　アホである。

　既に常識人だった頃の面影などなく、ひたすらにらいばーほーむってしまっている。

　尚、その場にはたつな、いるか、いくまの三名がおり、たつなに関しては苦虫を１００匹くらい噛み潰したような、そんな顔をしていたりする。

「まあ、休日はそんな感じかなー。おかげで、我が家は常に死と隣り合わせなんだよね。お父さんとお母さんも三人のやり取りを見てすぐに鼻血＋吐血で死んじゃうしね！」

「いつか本当に死んじゃいそうですねぇ～」

【あれ？　みたまちゃんたちの両親、帰ってたんだ】

【言われてみれば……】

【ってか、いつぞやのデスクラ配信の時にお母さんいたけどな】

【あー、シスコンのアカウントでコメントを書き込んだお茶目なお母さんなｗ】

【みたまちゃんはお母さん似らしいので、みたまちゃんの母さんはロリ巨乳なのでは？　と言われてるがな】

【人の母親にロリ巨乳呼びは草】

「いやー、幸せだけど、血が足りなくなりそうだよね。そのおかげで、我が家の食卓には二日に一回の割合でレバニラ炒めが並ぶしね」

「レバニラ炒めはみたまちゃんと接する上で最も必要な回復アイテムですからねぇ～」

【レバ串でもよくね？　とか言う奴が世の中に入るが、それは邪道なのだ……！】

【やはりレバニラ！　レバニラが全てを救う！】

【草】

【マジでレバニラが変に普及したよなぁ……】

【最近は、レバニラ専門店が出来たらしい。美味いと評判だし、店内ではみたまちゃんの配信が流れてるらしい】

【↑草ァ！】

【完全に儲ける気満々じゃねぇか！】

【なんでこう、らいばーほーむ好き、特にみたまちゃん推しにはヤバいのが多いのか……】

【まあ、みたまちゃんだしなぁ】

【草】

「他はー……あー、あれ。みたまちゃんって、家で勉強してる時って音楽を流しながらしてるんだけど、その時にリズムに乗って首を動かしたり、たまに歌を口ずさんだりするね」

「ぐふっ……！」

「いやぁ、みたまちゃんって本当にこう、あざとい可愛さがあるよね！」

「ま、まさか、みたまちゃんにそんな可愛らしい一面があったなんて……！」

「他には……あ、そう言えばこの前に電車に乗ってたんだけど、みたまちゃん、途中でこっくりこっくり舟を濃いじゃって、そのまま私に体を預けて眠っちゃったんだけど、その時の寝言が『えへぇ～……もぉ、たべられないでしゅ……』だったげはっ……！」

「ごふっ……」

【なんでシスコンも血反吐吐くんだよｗｗ】

【多分あれだ、思い出しちゃったんだろう】

【思い出し吐血とはまた斬新な……】

【ロリコンの方は想像吐血だけどな】

【どっちも酷すぎるｗｗｗ】

【このステージ、基本的にヤバいのが吐血してるだけな気が……】

【気付いて、しまわれましたか……！】

【まあ、題材がみたまちゃんの時点で、ね？】

　自分で自分にダメージを与えると言うアホその一と、想像だけでダメージを受けるアホその二のステージはまだ続く。