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ロリ巨乳美少女にTSしたら、Vtuberなお姉ちゃんにVtuber界に引きずり込まれました  作者: 九十九一
イベント編:聖夜にはどんちゃん騒ぎ! 二日かけての狂人披露会! 吐血もあるよっ!

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イベント1日目#ライブステージ:1 普通のステージライブ!

 配信回としても書いておりますが、読みにくかったら遠慮なく言ってください!

【らいばーほーむイベント一日目 『前座! らいばーほーむの普通のライブステージ!』】

 らいばーほーむ公式

 チャンネル登録者204万人

 709,856が視聴中

 #イベント1日目 #らいばーほーむ #狂人たちの宴


 らいばーほーむの『普通』という概念が果たして自分たちの思う普通とどれほどかけ離れているのか、それに対して戦々恐々としている者たちが大半であろうライブステージが始まる時間になると、ステージ前は大勢のファンたちで埋め尽くされていた。

 ライブステージなので、現在東館は暗くなっており、ファンたちは今か今かと始まるのを期待して待っていた。


 そんな状態が少し続くと、パッ! とステージ中央に光が当たると同時に歓声が上がり、明るい曲調の音楽が流れ始めた。


【おっ、始まったか!?】

【くぅ、やっぱり会場に行きたかったぜ……】

【この曲は、あれか?】


 会場内でもかなり湧いているが、同時にコメント欄の方も大きく沸く。


「――常識なんていらない」


 歌声が響く。

 声は一番苦労している常識人のたつなのものだった。


【初手たつな様やん!】

【やっぱいい声してるわぁ……】

【たつな様の声が最高過ぎる! 生で聴きたかった……!】


「欲しいのは非常識。ありきたりなんていらない。だってここは、らいばーほーむっ!」


 たつなの声から一転して、今度はいくまの声が響く。


【今度はいくまっちか!】

【いくまっちも普通に歌が上手いんよなぁ】

【っていうか、らいばーほーむは全体的に上手くね?】

【わかるww】


「大事なのは自由。求めるだけじゃ足りないから。欲しい物を手に入れるために旅を続ける」


 いくまの声から一転して、今度は刀の声へと変わる。

 ステージの方はまだ暗いままである。


【次は擬人化野郎】

【やっぱこいつもいい声してんだよなぁ】

【刀君サイコーーーー!】

【っていうか、未だに何も映し出されんなぁ】

【トラブル、じゃないよな?】


「答えなんてないから、悩んで足掻いて、傷ついて、けれど笑顔は忘れない」


 刀の声から今度はひかりの声が響く。


【擬人化野郎の次はシスコン】

【普通に上手いのがこう、怖い】

【あの人なんでもそつなくこなすイメージあるけど、マジでそれよね】

【才能がバグってる】


「だから……何度でも笑って暗い道を進む。それがきっと遠くて近い道のりだとわかるから!」


 Aメロが終わりサビに入ると、今度は声がいるかの物へと切り替わった。

 ライバーたちの声が変わる度に歓声が上がる。


【やっぱいるかちゃんうめぇwww】

【さすが三期生で唯一歌配信をしている人だ、声構えが違う】

【↑面構えではないのかwww】

【でもいい声してんなー。俺、初めているかちゃんの歌聴いたわ】

【いるかちゃんの歌はいいぞ~?】


「あなたが悩んで立ち止まっても、私たちは先にいるから、暗闇の中でもどうかついてきて! それが、常識なんて軽く笑い飛ばす、ひたすら明るく楽しい、らいばーほーむだからっ!」


 そうしてサビが終わると同時に、アウトロに入って最初の曲が終わり、ステージの上が明るくなる。

 そこから大型モニターの画面にやたらと明るいステージと、一人のVTuberが映し出された。


「ん、というわけで、こんるかー。らいばーほーむ三期生、深海いるか」


 八月頃にらいばーほーむに入ったばかりのいるかであった。

 いるかが現れると、一気に会場が沸き、同時にコメント欄の方も沸き立つ。


【おぉ! いるかちゃんが最初に出て来た!】

【いや、一期生じゃないんかいっ】

【新人がトップバッターに出て来るとか、何その拷問w】

【鬼畜かな?】


 いるかの登場に沸き立つと同時に、疑問を感じる者たちもしばしばいた。

 あれ、さっき歌っていた他のメンバーはどこぞ? と。


「短いけど、最初に歌ったのは『先へ』。どうだった?」

『最初で判断はむずいっ!』

『でもやっぱ歌は上手い!』

『いいぞー!』


【会場の声も聞こえるなー】

【それはそれとして、他のライバーはどこ?】

【なんでおらんのやろ?】


「ん、上々。現在、このステージライブは配信が行われている。そして、コメントも拾うことができるわけだけど……きっと、他のライバーはどうしたの? って思ってるはず。なのでネタバラシ」


 いきなりネタバラシと言われて、会場内のファンたちは一体何が? とざわつくし、コメント欄の方もそれはもうざわざわし始める。


【ネタバラシ? ネタバラシってなんだ?】

【歌を歌っただけで、ネタバラシされるようなことあったっけ?】

【登場したのがいるかちゃん……歌……ネタバラシ……】


「はいはーい! みんなー、こんひか~~~! らいばーほーむ一期生の邪神! 天空ひかりだよ☆」


 いるかの発言の直後、いつもと比べると比較的マシな自己紹介をしながら、天空ひかりが画面の中に登場。


【マシだ! マシだぞシスコンの名乗りが!】

【久々に、天空ひかりって名乗ってない? このシスコン邪神】

【邪神シスコンだろ?】

【バカなっ! 天空ひかりは旅に出ていたはずでは……!?】


 当然、これだけで終わるはずがなく、次々と先ほど歌っていたであろうライバーたちが画面の中に入ってくる。


「やぁ、今日は来てくれてありがとう。らいばーほーむ一期生、常識人枠の春風たつなだ」

「よぉ! さっき会ったばかりの人もいるかもだが、改めて! 宮剣刀だぜ! 今日はよろしくな!」

「どもどもー! 二期生の委員長スキーギャルの、狼神いくまだよっ! きゃぴきゃぴっ」


 先ほど歌っていたライバーが全員画面の中に出て来ると、先ほど以上の歓声が上がる。

 既に会場内の熱は相当なものとなっており、叫ぶ者もいるほどだ。


【くぅ~~~っ! やっぱ会場の楽しそうな声が聞こえるのがクッソ羨ましい……!】

【俺も、行きたかった……】

【私は明日だから、モーマンタイ! 明日は絶対死ぬ!】

【っていうか、どういう面子なんだww】


「いいねいいねぇ! みんな元気がいいね☆ やー、おしゃべりコーナーに参加していた人はあれだけど、それ以外の人がこの場には大多数! イベントが始まって、最初にみんなの前に顔を出すのはこれが初めてだね! うんうん! 本当に人が多くて、びっくり!」

「わかるぅ! ウチもこーんなにファンが来てくれたと言う光景は、マージで驚きしかないっしょ! 嬉しさが半端じゃなーい!」

「やっぱ、こういうリアルイベントはいいよな! いつもは見れない、ファンたちの楽しそうな顔が見れるしな! さいっこうだぜ!」

「あぁ、そうだね。今年は去年とは違って、かなり規模が大きくなっているから、人の数も倍以上だ。うん、思わず気分が高揚してしまうね」

「ん、私はかなり緊張気味。大勢の人がいる前で歌うのは慣れてないし」


 などなど、ライバーたちが思い思いの感想を口にする。


【結構普通やなぁ】

【まだタイトル通りのステージだな!】

【でも、ネタバラシがまだだね】

【なんだろうか】

「さーてさて! いるかちゃん、早速さっきの歌のネタバラシと行こう!」


 ひかりがいるかに向かってそう言うと、おぉっ、と会場内のファンたちや、配信を見ているファンたちがわくわくとした気持ちになる。

 それに対して、いるかはこくりと頷くと口を開く。


「ん、了解です、ひかりさん。じゃあ、早速バラしていく。実はさっきの『先へ』を歌っていたのは……私一人」

『『『!!!???』』』


 いるかがしたまさかのネタバラシに、会場内のファンたちは驚愕の表情を浮かべ、コメント欄の方もかなり大騒ぎになる。


『ってことは、いるかちゃんのモノマネ!?』

『うっそやろ!?』

『いきなりそれぇ……!?』


【普通とは】

【らいばーほーむが普通と付けてる時点で普通じゃないんだよなぁ……】

【っていうか、あれモノマネだったの!? なんで声を模倣したまま歌えんねんwww】

【さっすがいるかちゃんだァ!】

【っていうか、なーんでいきなり模倣から始めてんですかねぇ、この女版山〇宏一】


「普通に考えて、驚くよね。事前にレッスンをしていた私たちからしても、本当に自分の声を聴いているみたいだったからね……」

「んねー! ウチもマジびっくり! ってゆーか、いるかっちのあれ、ほんとどうなんってんの?」

「才能的な何か」

「「「「才能かぁ」」」」


 いくまの問いかけに、いるかはなんてことないように、けれどどこか自信が滲んだ表情と共に才能的な何かと答え、四人は何とも言えない反応になった。


【まあ、これはガチ才能だと思う】

【ってか、なーんで男性の声を出せるんですかねぇ】

【いるかちゃんって、この特殊技能のせいで、一時期性転換手術を受けた男性だったんじゃないか説があったよな】

【草ァ!】

【なんやその説www】

【まあ、実際に手術するまでもなく、性転換した方がいるのですが】


「何度も思ってるんだけどよ、いるかのそれってボイスチェンジャーを使ってるわけじゃないんだよな?」

「ん、全然使ってない。むしろ使っていたら……ここまで自然には出せない」

『『『んぶふぅっ!』』』


 話している途中で、突然この場にいない暁の声音に変化させると、会場内のファンたちやコメント欄のファンたちだけでなく、ステージ上の他のライバーたちが噴き出した。

 いきなりはずる過ぎない!? と。


「やっぱいるかっちの声真似すごいんよ! ウチ、マージで真似できる気しないしー」

「以前、はつき君が指導を受けていたね。……いやここまでの異常な変声を聴いた上で、教えて欲しい、と言えるはつき君もかなりすごいと思うが……」

「ん、はつきもなかなかいい筋してた。私ほどじゃないけど」

「普通はいるかちゃんみたいにはできないよねぇ」

「そう簡単にまね出来たらある意味問題だと思うけどね」


【それはそうww】

【っていうか、なんであんなに声を変えられるんですかねぇ】

【こう言っちゃなんだけど、犯罪にも転用できそうなのがマジで酷いww】


「ん、今コメントで流れて来たけど、これは犯罪にも流用できるのは間違ってはいない」

「いるか君!? 君、なかなかとんでもないこと言ってるよ!?」

「まあ、間違っちゃいないよな!」

「間違ってるが!? 思いっきり間違ってるが!?」

「まあまあたつなちゃん、今はイベント真っただ中だよ☆ ツッコミはしなーい」

「いや私ツッコミ担当! というか、君たちのせいでツッコミに回ってるんだからね!?」

「やー、たつなパイセンは元気っしょー。ウチらのデレーナっちも元気な時は元気だけど、たつなっちには劣るんよねー」

「私としてはもっと頑張ってほしいけどねぇ!」


 などなど、一筋縄ではいかないライバーたちのツッコミ役兼、ストッパー担当ないるかは既に常識人としてアクセル全開である。

 普段配信で見る光景に、会場内のファンたちはそれはもうにっこり笑顔である。

 生で見れてよかった、的な。


【たつな様元気やなー】

【さすがツッコミ!】

【やっぱたつな様のツッコミがないとだよなぁ!?】

【っていうか、イベント中なのに普通にいつもの配信みたいになってて草】

【そこはまあ、らいばーほーむだし?】


 既にかなり盛り上がって入るものの、まだまだライブステージは始まったばかりである。

 というわけで、ライブステージの話が始まりました。

 これ、地味に歌の歌詞も考えなきゃいけないので結構大変。まあ、おしゃべりコーナーに比べたら遥かにマシィ! やはり、複数人だよなぁ!?

 あと、思った以上にライブステージを書くのが大変。頑張らねば……!

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― 新着の感想 ―
やっぱりライブいいよねぇ行きたい、、、! 目の前に推しがいるってすごいからなぁ 流石にらいばーほーむでもライブは普通だろう 、、、と思っていた私が馬鹿でした 初手全員声真似いるかさんはバケモンなんよw…
やっぱり普通ではなかったw
初手で普通がお亡くなりに……これぞらいばーほーむ。 いや、これがらいばーほーむの普通なのか……?
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