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ロリ巨乳美少女にTSしたら、Vtuberなお姉ちゃんにVtuber界に引きずり込まれました  作者: 九十九一
イベント編:聖夜にはどんちゃん騒ぎ! 二日かけての狂人披露会! 吐血もあるよっ!

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イベント1日目#5 舞台裏、ぐでぐで三期生

 場所は変わり、舞台裏。


「はふぅ~~~~……疲れたぁ……」

「だねぇ……」

「ん、さすがの私も疲れた」

「ですねぇ~……」


 おしゃべりコーナーを終えたらいばーほーむのライバーたちは、一部を除いて控室でぐで~~っとしていた。

 特に、初めてのイベント参加である三期生の四人は、控室内のテーブルに体を投げ出しているほどだ。


「あれ、先輩たちはー?」

「ん、一部の人は次のライブの準備」

「あらあらぁ~、すごい体力ですねぇ~」

「僕、おしゃべりコーナーだけで結構疲れちゃったよぉ~」


 はつきがこの場にいない一期生や二期生のライバーたちのことを呟けば、それにいるかが答える。

 次のステージの準備に行ったとわかると、ふゆりは純粋にすごいと褒めるし、みたまは苦笑いしながら疲れたと、言葉を零す。


「そう言えば、はつきたちからは、いるかさんだっけ?」

「ん、頑張って来る」

「うふふ、応援してますよぉ~」

「頑張ってねっ!」

「もち。素晴らしい歌を披露してくる」


 一日目のライブステージだが、三期生からはいるかが出演することになっている。

 その理由は、単純に歌唱力。

 三期生の中では、歌系配信をしているのは基本的にいるかだけであり、尚且つ純粋に歌が上手いから、というのもある。

 一応、はつきも歌を配信でやったことがあるが、あまり披露しているわけではないので、今回はいるかとなった。

 ふゆりについては、基本的にASMRがふゆりの畑だし、ダンス自体もそこまで得意じゃないので、今回は見送り。

 みたまに関しては……実は歌も踊りも高水準で出来ることは周知されているのだが、とある理由でみたまは不参加となっている。


 その理由はと言えば……


「それにしても、みたまが出場しない理由が、『初日でやったら二日目のインパクトが消し飛ぶから』なのはすごい」


 である。


「あ、あははは……すごく気恥ずかしいんだけどね……」


 みたまがライブステージに参加しない理由は今し方いるかが言ったように、二日目のロリピュアステージのインパクトを薄めないようにするためと言うものだ。

 二日目において、みたまとリリスの二人によるライブステージは、事前段階ですらかなり期待値が高い。

 それをあらかじめ予想していた運営サイド的には別の理由もあるのだが……。


 尚、その理由というのは、


『いや初日で退場者出したらまずくない?』


 と言うもの。


 あまりにも破壊力が強すぎるみたまなので、初日で歌って踊る姿なんか出した日には、間違いなく死者が出るだろうし、さらには二日目に行けなくなる人も増えるのでは? と予想されていた。


 しかも、おしゃべりコーナーを除いたライブステージや、二日目のイベントなどは普通に配信もするので、二日目は当たったけど、一日目は当たらなかったと言う者たちが見たら、間違いなく死ぬとも言われているので。


 まあ、それにはらいばーほーむのライバーたちのほとんど(みたまを除く)は気付いているのだが。


「何気に、はつきたちが出る明日のステージについてって、それに出ない人にも言っちゃいけないのは結構しっかりしてるよね」

「ですねぇ~。でも、先に知っていたら面白くなくなっちゃいますからねぇ~。私たちは楽しませる側であるのと同時に、そういうところではお客さんと変わりませんからぁ~」

「ん、その通り。だから楽しみにしてる」

「僕も! ただ……ふゆりおねぇたまとお姉ちゃんのステージはその、かなり恥ずかしくなりそうだけどね……」

「「あー」」

「うふふぅ~」


 苦笑い交じりの椎菜の言葉に、はつきといるかはあーと反応し、ふゆりはとてもいい笑顔である。

 なんで、一人のライバーの話しで盛り上がろうとするのかな、みたいな。

 あと、僕を題材にするのって変じゃない? とも思っている。


「あ、そう言えばおしゃべりコーナーは三人ともどうだった?」

「楽しかった」

「私は思わず死にかけましたねぇ~」

「楽しかったよ!」

「ちょい待って? ふゆりさん、なんで死にかけたの?」


 明らかに出るはずのない感想が飛び出してきて、思わずはつきがツッコミを入れる。


「ロリババア属性を持ったロリの方が来ましてぇ~~! しかも、かなり可愛らしく、私が推しとのことだったのでねぇ~!」

「おおぅ、ふゆりさんが推しのロリっ娘っていたんだ……」

「ん、驚き。でも、ロリババア?」

「ロリババア属性のロリの方ですねぇ~。私のロリジャンルセンサーが、それを教えてくれましてぇ~」

「んっと、ふゆりおねぇたま、その、ろりじゃんるせんさー? ってなぁに?」

「ロリのジャンルを見抜くセンサーですねぇ~。みたまちゃんの場合は、TSロリ巨乳母親系ロリですかねぇ~」

「渋滞起こしてないかな!?」


 さすがのみたまも、ふゆりが口にした自身のジャンル(?)にはちょっと大きめの声を出した。

 ジャンルが渋滞を起こしているが、これでもかなり少ない方なのがみたまのすごい所である。


「でも、みたまちゃんの内包するジャンルって、他にも魔法少女があると思うぞ」

「ん。天使も追加で」

「た、たしかに変身はできるけど……」

「みたまちゃん、普通は変身できないんだぞ?」

「でも、リリスさんも変身してませんでしたぁ~?」

「たしかに」

「そう言えば、リリスおねぇたまも変身してたっけ。あれってやっぱり神様からもらったのかなぁ」


 なんて、みたまが呟く。

 焼肉パーティーの時に身に着けていたネックレスで変身したことは普通にらいばーほーむ全員知っており、それを聞いたみたまもあ、神様かも、なんて思ったとか。

 まあ、実際には神なのだが……。


「そう言えばみたまちゃんのその組み紐も神様からなんだっけ?」

「あ、うん。お手紙にはそうあったかなぁ。なんでも、神子なんだって、僕」

「……ある意味感覚麻痺してるからだと思うけど、普通に考えてみたまはおかしいと思う」

「ふぇ?」

「それはまあ、たしかに。だって、知らない間にみたまちゃんの姿になれるようになったり、天使の姿になれるようになったりしてるし」

「ん。神様な娘もいる」

「みたまちゃんが可愛ければ正直なんでもいいですけどねぇ~。むしろ、属性は増えれば増えるだけ、みたまちゃんの魅力が増すと言う事でもありますからぁ~」

「「それはそう」」

「ふぇ!?」


 ふゆりの言葉に同意を示す二人に、みたまはいつもの声で驚く。

 可愛いとしょっちゅう言われるのに、未だに慣れていないのである。

 本人的には、慣れる日は来ないと思う、だそうだが。


「あ、そうだ。ねね、みたまちゃん」

「なぁに?」

「みたまちゃんって、冬コミ行くの?」


 ふと、はつきが話題をぶった切って、別の話題をみたまに振る。


「冬コミ?」

「あ、それは私も気になりますねぇ~。たしか、ひかりさんと参加しそうな感じがありましたよねぇ~?」

「ん。たしかに気になる」

「冬コミかぁ。実は行こうかなって思ってるよ?」


 はつきの質問に、みたまは小さく笑いながらそう答える。


「ほほう!」

「じゃあ、売り子をするんですかぁ~?」

「うん。折角行くんだし、お手伝いしようかなぁ~って」


 みたまとしては、コスプレに興味があると言うこともあり、冬コミには参加しようと考えていたのだ。

 しかも、かなり人気のサークル(個人だけど)だし、しれっと冬コミも参加が決まっていていたので、ちょうどいいと一緒に行きたいとみたまがシスコンにお願いしたのだ。


 尚、シスコンが拒否することなどあるはずがなく、普通に一緒に行くことが決まった。

 ちなみに、双子神については……まあ、うん。


「いいねいいね! けどそれ、身バレとか大丈夫なの?」

「多分大丈夫……だと思う?」

「ん、でもみたまのリアル姿はかなり知られてる」

「そうですねぇ~。低身長、巨乳、という二つだけでかなりわかりやすいですよねぇ~」

「た、たしかに、僕みたいにちっちゃい人はあんまりいないよね……」

「あと、ひかり先輩でバレそう」

「「たしかに」」

「そ、そう、かな?」

「ん。間違いない。みたまはコスプレするつもり?」

「それは、うん。折角だから」

「そんなみたまに良からぬことを考える人が現れた場合、ひかりさんは間違いなく邪神化する。あの人レベルのシスコンはそうそういない」

「ですねぇ~。私もその場にいたらキレると思いますし、ひかりさんなら確実ですよねぇ~」

「た、多分大丈夫……だと思いたい……かなぁ……」


 三人の言葉に、だんだんと言葉が尻すぼみになっていくみたま。

 なんとなく、思い当たる節があるようだ。

 まあ、シスコンでバレるのは……ある意味当然なのかもしれない。


「でもそっかー、冬コミかー。はつきも行こうかな?」

「私は行く気満々」

「当然行きますよねぇ~!? っていうか、わたもちさんやひかりさんが出す同人誌、普通に欲しいですしぃ~~!」

「そう言えば、みたまちゃんがメインの同人誌らしいよね! じゃあ、はつきも行かねば!」

「確保は必須。というか、らいばーほーむ全員行く気らしいし」

「そう言えば、私とみたまちゃんのお泊まり配信の時にそんなことを言ってましたねぇ~。ということは、当日は全員集まってしまうのではぁ~?」

「それはそれで面白そうだぞ」

「ん、絶対楽しい」

「みんな一緒だと楽しそう! 一緒に歩き回れたらいいなぁ」

「だね! まあその前に、はつきたちは温泉旅行があるけどね」

「「「そういえば」」」

「あれっていつでしたっけぇ~?」

「たしか、27日~28日の一泊二日」

「つまり、ホテルをチェックアウトした次の日……で、今週末には冬コミだから……お、おぉぅ、結構ぎっちぎちの予定だぞ」

「たしかに……そう言えば、大晦日に配信ってするのかな?」


 今週一週間の予定がぎっちぎちだということに気付いた四人は思わず苦笑い。

 そこでふと、みたまが大晦日のことを呟く。


「ん、全員で配信すると言うのは聞いてる」

「それは楽しみだぞ!」

「ですねぇ~。去年の闇鍋配信はすさまじかったですよねぇ~。今年もやるんでしょうかぁ~?」

「あれ、すっごい楽しそうだったし、はつき的にはすっごくやりたいぞ!」

「ん。たしかに。あと、大晦日はやはり楽しくしたい。……去年の大晦日は仕事だったし」

「……いるかさん、今年は楽しもうねっ」

「全力で大騒ぎしましょうねぇ~!」

「今年はみんなと一緒だからねっ!」

「……ん、温かい」


 いるかのブラックな発言に、三人はいるかを慰めるかのようにそう言うのであった。

 イベント編に入ってから、出番が少ない主人公……。

 出したくはあるけど、他の視点や、キャラを出さなきゃなので、結果的に出番が減ると言う。

 まあ、イベント編の主人公はライバー全員みたいなところがあるのでね! 仕方ないね!

 あと、思った以上にみたまたちの予定がぎっちぎちだった。すげぇな……。

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― 新着の感想 ―
みたまの場合属性が詠唱並みに長いからなあw
バレても神様がどうにかしてくれるさ!
いるかさんほんとにらいばーほーむ 入ってよかったと思う、、、 予定ぎっちぎちけっこうきつくないかぁ、、、 大丈夫かなぁ、、、 姉でバレる妹えぐいwww まぁどこでもみたまちゃん出るからwww
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