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ロリ巨乳美少女にTSしたら、Vtuberなお姉ちゃんにVtuber界に引きずり込まれました  作者: 九十九一
2023年 11月

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#107 土下座再び、血に染まる二年一組とその他クラス

 それから開会式が始まって、準備運動をして、選手宣誓や学園長先生のお話を聞いたりして、開会式は終わりました。

 開会式が終わると早速競技に。

 とは言っても、僕たちの出番はまだ先だし、柊君はスウェーデンリレーだから、午前中の終盤付近。

 なので、僕たちは自分のクラスの応援席で応援するわけだけど……。


『『『お願いしますッッッ!』』』


 僕たちの目の前には、地面に土下座して僕たちに必死に頼み込むみんなの姿がありました。

 うわぁ、デジャヴ~~……。

 学園祭の時もこんな光景を見た気がするなぁ……。


「まあ……予想はしてた」

「あれ、これもしかしてあたしも?」

「間違いなくそうだろうな」

「お~」

「え、えーっと……」

「頼むっ! 三人の応援とか、絶対力が出るんだって!」

「うんうんっ! 椎菜ちゃん可愛いし、麗奈は綺麗だし、高宮君とかイケメンじゃん!?」

「優勝のためと思ってっ!」


 今現在、僕たちの目の前で何を頼まれているかと言うと……まあ、その……応援をしてほしいっていうのがお願いごとではあるんだけど、一番大きな理由は、応援団衣装を着てほしいっていうことです。

 柊君は学ランになぜか眼鏡。

 僕と麗奈ちゃんは……チアガールです。

 だよね!


「今日は温かいから大丈夫だと思うのでっ……!」

「たしかに、今日は温かいよねぇ。気温もちょうどいいし」

「そういえばそう、だね。すごく体育祭にぴったりだよね」

「まあ、そうだな」

「でしょでしょ!? だからお願いします! 是非とも! 是非とも応援団衣装で応援をお願いしたくっ……!」


 そ、そんなにしてほしい、のかなぁ……?


「え、えっと、二人はともかく、僕に応援されて嬉しい、の……?」

『『『嬉しい以外があるわけない!』』』

「ふぇ!?」

「というか、桜木だからいいまである」

「わかる!」

「絶対チアコス椎菜ちゃんとか可愛いって!」

「むしろ超見たいッ……!」


 すっごく力説されてるんだけど……。


「そ、そんなに……?」

『『『はい』』』

「急に冷静になるなよ」


 チアガール……コスプレかぁ……でも実はちょっと気になってたり……。

 この体になって三ヶ月経ったけど、色々と経験していく内に、女の子用のお洋服に対する抵抗が薄くなってきてます。

 まだスカートは制服以外はワンピース以外は積極的に穿くわけじゃないけど。

 それに、コスプレ、ちょっと楽しいし……チアガールも楽しそうだし、それにみんなを応援できるわけだもんね。


「え、えっと、じゃあ、折角だからやってみよう、かな?」

『『『いいの!?』』』

「うん、楽しそうだからっ!」

『『『うぐっ……!』』』


 にこっと笑顔でそう言うと、なぜかみんなが胸を抑えだしました。

 どうしたんだろう?


「……罪悪感、すごくない?」

「……わかる」

「桜木純粋すぎるだろ……」

「……配信でも周囲から心配されまくってるレベルだもんな……」

「それで、麗奈ちゃんと柊君はどうするの?」

「椎菜ちゃんが参加するならあたしもー!」

「……椎菜だけにさせてたら、例のあの人に殺されそうだからな、俺も参加するよ」


 あの人……あ、お姉ちゃんかな?

 さすがにそんなことしないと思うけど……。


「あ、それじゃあこちらが着替えになります!」

「ありがとう。じゃあ、二人とも、着替えに行こー」

「おっけー!」

「了解だ」

「そう言えば、僕たち以外はいないの?」

「そりゃいるだろー。三人だけとかただのいじめじゃん」


 そこはちゃんとしてるんだ。

 そうだよね、みんなでやった方が楽しいよね!



 というわけで早速更衣室へ。


「んっしょ、と……ねぇ、麗奈ちゃん」


 着替えようとして、ジャージを脱いだところで、ふと気になったことがあったので、反対側にいた麗奈ちゃんに尋ねることに。


「どしたのー?」

「んっと、このえと、パンツ、みたいなものはなぁに?」

「あ、それ? それはアンダースコートだね。簡単に言えば、パンツを隠すパンツ」

「え、えと、パンツをパンツで……?」

「うん。あ、でもあれだよ? 見られてもいいっていう意味でのものだからね。椎菜ちゃんだって、普通に下着を見られるのは恥ずかしいでしょ?」

「う、うんそれは恥ずかしい……」


 その辺りは、女の子になったからっていうわけでもなく、元々恥ずかしいです。


「でしょ? それを隠すための物だね。パンツとは言ったけど、実際にはブルマとかそう言うのが近いかな? スカートの下にズボンを穿く、みたいな感じ!」

「あ、なるほど。そう言うのがあるんだね。へぇ~」

「基本的には、テニスをやってる人とか、チアリーダーなんかをやってる人がするものだからね。椎菜ちゃんは元々男の娘だったし、知らなくてもおかしくないよ」

「そうなんだね! じゃあ、これを穿いて……」


 麗奈ちゃんに色々と教えてもらいつつなんとか着替えが終わりました。


「え、えっと、麗奈ちゃんどうかな?」

「……」

「れ、麗奈ちゃん?」


 似合ってるかどうかわからなかったので、麗奈ちゃんに似合ってるかどうか訊いてみると、麗奈ちゃんは顔を赤くしながらなぜか固まっちゃいました。

 そんな麗奈ちゃんの方はもう着替え終わっていたみたいで、チアガール衣装がすごく似合ってました。

 麗奈ちゃんモデルさんみたいにすらっとしてるから、すごく似合ってる!


「か、可愛い~~~~~っ!」

「ふひゃぁ!?」

「え、待って待って!? 椎菜ちゃん可愛すぎるよぉ~~~っ! はぁ~~っ!」

「わぷっ! れ、れれっ、麗奈ちゃんっ!?」


 いきなり可愛いと言い出した麗奈ちゃんは、がばっ! と僕を抱きしめてきました。

 わ、わわっ! い、いつも以上に露出してるから、じ、直にっ……!


「椎菜ちゃん、本当に可愛いよっ! 何でも似合うとは思ってたけど、すごいすごーい! あぁもうっ、お持ち帰りしたいなぁ~~!」

「れ、れなひゃんっ、は、はずかしいよぉ~~~っ!」

「あっ! ご、ごめんごめん!」

「ぷはっ、はぁ、ふぅ……び、びっくりしたぁ……」

「いやー、ごめんね? 椎菜ちゃんが可愛くてついつい……嫌だった……?」

「あ、え、えと、い、嫌じゃない、よ……? その……だ、抱きしめられるのは、す、すき、なので……」


 うぅ、顔が熱い……。

 で、でも、本心だし……それに、麗奈ちゃんと一緒にいるのは落ち着くし……。

 なんだかんだ、学園で一番仲のいい女の子なので……。

 なんて思っていたら、


「~~~っ! もうっ! 椎菜ちゃんは本当に可愛すぎてダメですっ! 逮捕! 逮捕だよっ!」


 急に抱きしめられました。


「ふぇぇ~~!? な、なんでぇ!?」

「可愛すぎる罪で逮捕でーす! じゃあ、このままあたしが抱っこしたまま連れてくね!」

「え! さ、さすがにそれは恥ずかしいよぉ!?」


 後ろから腕を回して抱っこされて、僕はじたばたとしながらそのまま更衣室を出ました。


「ん、二人も着替え終わったのか……って、何してるんだ」


 更衣室を出ると、ちょうど柊君も着替えが終わったところだったみたいでした。

 柊君は僕たちに気付くなり、なぜか抱っこされてる僕を見て、はぁ、と溜息を吐くと、どこか呆れ混じりにそう尋ねてきました。


「椎菜ちゃんが可愛すぎたので逮捕した!」

「した! じゃないが……まあ、いつものことだしいいか」

「よくないよぉ!? 僕、高校生だよぉ! さすがに、抱っこされたまま連れていかれるのは恥ずかしいよ!?」

「そうは言うが、修学旅行でも同じことがあったしな……」

「あぅっ!」


 そ、そう言えばそうでした……。


「それに、あの時は思いっきり駄々をこねる子供みたいだったしな」

「はぅぁっ!」


 うぅ、自分でもあの時のことを思い返すと、そう思っちゃうもん……だって、お風呂が嫌でじたばたする子供みたいだったなぁ、なんて思っちゃったもん……翌日以降はみまちゃんもいたから気が紛れてたとはいえ……。


「ただ……」

「どうしたの? 高宮君?」

「……いや、いい。なんかもう、いつも通りな光景が出るだけだろう」

「???」

「あ、そういうことー。なら、あたしも気を付けないとねぇ!」

「そうは言うが、最近朝霧も若干耐性がついて来てるだろうに」

「……そう言えば、前ほど死んでないかも?」

「なら大丈夫だろう。仮装リレーは死にそうだが……」

「……それはあたしも思うっ……!」


 二人は何を言ってるんだろう……?

 なんて僕が疑問に思っている内に、麗奈ちゃんに抱っこされたままクラスのみんなの所へ。


「戻ったよ~」

「おっ! 戻って来た……ぶはぁっ!」

「どうしたの山崎君ー……って、か、かかかっ、可愛すぎがはぁっ!」

「佐々木が死んだぞ!? 一体何事ごふっ……」

「どしたんどしたん…………」

「あ、あの、戻りましたー……」

『『『ごふっ……!』』』

「なんでぇ!? なんでみんな倒れちゃうの!? え、これから体育祭だよね!? 本当に大丈夫なの!?」


 なぜかみんな倒れちゃったんだけど!?

 地面だよ!? ここ、教室じゃないよぉ!?

 あと、地面が赤いよぉ!


「まあ、いつもの光景だな」

「やっぱり抱っこはダメージが大きかったか……!」

「原因、朝霧だけどな」

「あははー、照れますなー」

「あ、あのっ、それどころじゃないと思うよぉ!?」

「まあ、いいんじゃないか?」

「どこが!?」

「見ろ、椎菜。両隣のクラスどころか二つ隣のクラスまで血の海だ」

「え……? って、わわわ!? ほ、本当だぁ!? な、ななな、なんでぇ!? 何があったらこうなるのぉ!?」


 まだ種目前だよぉ!



 何とか倒れたみんなを起こすと、ちょうど種目が始まりました。

 今は短距離走をしてるところで、あまり状況はよくなかったり……。


「あー、やっぱ陸上部相手じゃきついかぁ……」

「むしろ、周りが陸上部だらけで3位になれた田中がすごいだろ」

「たしかに」

「次は……200メートル走か。これはもう、応援で頑張ってもらうしかないよな!」

「そうね! 椎菜ちゃん頼んだ!」

「え、えっと、普通に応援するだけだよ……?」

「桜木にとっては普通の応援だが、俺たちにとっては至高の応援なのだ……」

「山崎君、何を言ってるの……?」

「というわけだ! 頼んだぜ美形トリオ」

「「「美形トリオ!?」」」


 なんかすごい言われ方してるんだけど!?

 び、美形トリオって……ぼ、僕そんなに美形、かなぁ……?

 少しは可愛いとは思うけど……。


「まあ、二年一組というか、学年で一番容姿が整ってるまであるよね」

「わかる。下手したら学園で一番かも知れないけど」

「何を言ってるの? 椎菜ちゃんは可愛いだけで世界のトップでしょー。椎菜ちゃんぞ? 椎菜ちゃんに勝てる者などこの世におらぬぅ!」

「それはそう」

「うんうん、いいこと言うね!」

「椎菜ちゃんの可愛さは最高だよねぇ……同じクラスでラッキー……って、あれ? 今の誰?」

「……あれ? 言われてみれば……え、誰!? 知らない人が混ざってるの!?」


 ……なんだろう、今さっきすごく聞き覚えるのある声とセリフが聞こえた気が……。

 なんて思って、声の方を見ると……


「お、お姉ちゃん!?」


 そこにはお姉ちゃんがいました。


『『『エッ!?』』』

「やっほー! 椎菜ちゃーん! お姉ちゃん、会いに来ちゃった☆ ……って、んんんっ!?」


 いつもの明るいテンションのお姉ちゃんだったけど、僕の姿を見た瞬間表情が固まりました。


「し、しし、椎菜、ちゃん……? そ、その、ち、チアコスは……!?」

「あ、え、えっと、クラスのみんなにお願いされまして……」

「――ほう?」


(((あ、死んだかもしれん)))


「あ、で、でも、あれだよ!? その、興味もあったし、面白そうだったから受けただけだからね!」

「――ならばよし」


(((助かった……!)))


「でもでも、すっごく可愛いよ椎菜ちゃん! うんうん、可愛すぎて写真に撮って私の部屋の椎菜ちゃんコレクションに加えたい! あ、写真撮っていい?」

「それはいいけど、あの、これから応援しなきゃなので……えと、それが終わったらでいいかな?」

「もち! やったぜ!」


 写真を撮っていいよと言うと、お姉ちゃんはガッツポーズ。

 嬉しいのはいいけど、そろそろあのお部屋も飾るところがない気がするけど……。

 あ、でも、お姉ちゃんなら僕の知らない保管場所があるのかも。


「それにしても、お姉ちゃんはどうしてここに?」

「椎菜ちゃんに会いに!」

「だ、だよね」

「と言うのも理由ですが」

「他にもあるの?」

「そりゃあね。というわけで……二人ともおいでー」


 くいくいとお姉ちゃんが手招きをすると、とてて、と二人の女の子が……って、


「「おかーさんっ」」

「みまちゃんみおちゃん!?」


 僕の所にやって来たのは、みまちゃんとみおちゃんの二人でした。


『『『――!?』』』

「ど、どうしたの?」

「んっと、おかーさんにあいたかった、から」

「……み、みおは、んと、み、みまおねーちゃんがいく、っていってたです、から……」

「そ、そっかそっか」


 みおちゃん、素直じゃないけど、みまちゃんと一緒で僕に会いたかったんだろうね。

 尻尾があったら、多分ぶんぶんしてたかも。


「いやぁ、やっぱり母娘の触れ合いはいいね! 最高です! 鼻血出ます!」

「あの、お姉ちゃん、本当に鼻血出てるよ……?」

「おっとすまねぇ。……というわけで、二人がずっと椎菜ちゃんの所に行きたくてそわそわしてたので、連れて来ちゃった☆」

「な、なるほどー……」

「おかーさんといたい……」

「……い、いっしょ……な、なんでもない、ですっ……」


 あ、あー……これはその、断れなさそう……。

 でもどうしよう……。


「お前らー、楽しんでるかー……って、お? なんかちみっこがいるな……って、あー、なるほど理解」


 どうしようかと頭を悩ませていると、先生がやってきました。


「あ、先生」

「そう言えばもう一人増えた的なことを配信で言ってたか……」

「あ、あの、先生。その、二人をここにいさせることってできますか……?」

「ん、あぁ、問題ないぞ。他の奴らがいいって言うならな」

『『『全然OKッッッ!!!』』』

「え、いいの!?」

「むしろ断れなくない!?」

「メッチャ可愛い幼女が甘えようとしてるんだよ!? 断れるわけがないっ!」

「んなことした殺されるわ!」

「それな!」

「それはもう怖い邪神にな!」

『『『HAHAHA!』』』

「何を言ってるのかわからないけど……ありがとう! 二人とも、ここにいていいって」

「「わーいっ!」」


 みんなの許可が出たので、一緒にいていいと言うと、二人は嬉しそうにしました。

 うん、可愛い。


『『『ごふっ』』』

「でも、お兄さんやお姉さんの迷惑になるようなことはしちゃだめだからね?」

「「はーいっ!」」

「いいお返事です。それじゃあ、一緒に応援しよっか」

「「するーっ!」」

『『『ごはぁっ!』』』


 あれぇ!? なんでかクラスのみんなが倒れちゃってる!?


「……我がクラスながら、前途多難だな、今年の体育祭は。あと……桜木姉、久しぶりだな」

「お久しぶりです、田崎先生。学園祭以来ですね!」

「あぁ。というか、鼻血と口から滝のように流れる血をどうにかしろ」

「へい」

「まったく、いい意味で変わったな……」

「へへ。あ、先生、もしよかった飲みに行きません? 近況報告とか!」

「それはいいな。私もお前の話は聞きたかったんだよ。明日の夜はどうだ?」

「やったぜ! 楽しみにしてまっす!」

「あぁ。だから血をどうにかしろ」

「椎菜ちゃん母娘のやり取りを見たら止まらないっす!」

「……お前、本当に変わったなぁッ……!」


 僕が倒れちゃったクラスのみんなに対してあわあわしている後ろで、先生とお姉ちゃんが楽しそうにお話していました。

 お姉ちゃんは、鼻血を流して口からはいっぱい血を流してたけど……。

 体育祭とは?

 まあ、椎菜たちが出場する種目は先の方だからねぇ。

 とりあえず、二年一組の応援団にロリ双子(神様)が追加ァ!

 絶対これ、応援するだけで謎の加護とか発生しそうだけど気にしたら負け!

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― 新着の感想 ―
ピンポンパンポーン 業務連絡をします。 謎の鼻血と吐血が多発しているので生徒ならびに教職員、保護者様一同貧血には十分注意してください。 繰り返し連絡します… (誰かレバニラ炒めを!!) ピンポンパ…
神バフはえぐいてぇ! クラスにも邪神認定されてて草 クラスにはまだ紹介してなかったからなあ そりゃ母娘てぇてぇ近距離攻撃は強いよ 田中すごくね!?
応援まえに動けなくなってないか?
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