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92.二刀流魔法剣士

第6章完結まで連続投稿します!

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

 試合開始!!!


「召喚!ディルガ…」


 シュン!


「遅い!」


 グサッ!!


「か…は…」


 リーズはアニーのナイフに腹を刺され、砂埃舞う闘技場に倒れる。


「は、速い!!アニーの高速攻撃にリーズは手も足も出せなかった!!!!!」


 【アニー・キャリック】は隠密と体術を得意とする戦士。

 一見シンプルな攻撃に見えるが、身体強化魔法なしで超高速で動ける。まさに魔導士の天敵であり、モーションのあるリーズにとっても相性は最悪だ。


 さらにテリーサとの戦いを観察していたアニーは、超高速の先手必勝戦術を即座に見抜いていた。


「負けてしまいましたわ」


 リーズは会場の空間から特殊結界によって追い出され、無傷で戻ってきた。空間がダメージを吸収するためだ。


「大丈夫アル! 次はアタシの番ネ!」


 続いての試合は、


【ブレイブハート】次鋒『アニー・キャリック』A+1の冒険者

    VS

【ルミネスゲート】副将『リン・テンテン』A級冒険者


「始め!!」


 アニーが速攻を仕掛けるも、テンテンは冷静に攻撃を防ぎ、反撃の連打を繰り出す。砂埃が舞い、衝撃で地面が微かにひび割れる。


ドガッ


「ぐっ!!」


 体術が通用せず焦るアニー。


「アタシ相手に手数だけとか、速いだけとかは相手にならないネ! アタシは【シン】の武道家リン・テンテンアル!!」


 テリーサは手数と威力こそあるが、それだけ。アニーは高速だが単調。鍛え上げられた武道家の前では通用しない。


「八極気功拳【発勁】!!」


 【気】を練り上げた掌底打ちがアニーに叩き込まれる。


ドン!!!!!!!!


「がはっ!!!」


 アニーは吹き飛ばされ、倒れたまま起き上がれず戦闘不能となる。


「勝者!!!リン・テンテン!!」


 テンテンの圧勝だ。


「さすがテンちゃん!」


 今回のギルドバトルルールに適した【ルミネスゲート】の最強ツートップは、元おっさん美少年ワンコ・ウェル・ベルクと、異国【シン】の武道家リン・テンテン。


 ビリーやユルゲンよりも遥かに強く、リーズは元々近接タイプではなく、戦闘経験も浅い。今年の【ルミネスゲート】の本領はここからだ。


「続いては!!! 二刀流魔法剣士キーファが登場です!」


 ブレイブハートの中堅【キーファ・コッカー】A+2(エープラスツー)の冒険者。


「ジェネラルベヒーモス討伐の時以来だな!腕を上げてきたか?」


「当然アル!! そうでなくてもアタシが勝つネ!」


 二人はジェネラルベヒーモス討伐で共闘した経験がある。手合わせは初だが、お互いの力量はある程度把握している。


「八極気功拳!!【猛虎硬把山(もうここうはざん)】」


 気を練り上げ、虎の爪の如く突き出す掌底打ち。


「二刀流!!!【万斉斬り】!!」


 剣をクロスさせ振り下ろすキーファの我流剣技。


ズドーン!!!!!!!!


 技同士が衝突し、会場全体に衝撃が走る。砂煙と歓声が一気に舞い上がる。


「いきなりのぶつかり合いだー!!!これも期待できる組み合わせだぞ!!」


「うぉぉぉぉおおおおお!!!!!」


 剣術と体術の攻防戦が、息をつかせぬ速度で繰り広げられる。


「そういえば魔法剣士なのに魔法を使わないアルな? ジェネラルベヒーモスの時もそうだったアル!」


 二刀流魔法剣士と言われながらも、剣術以外をほとんど使わないことに気付いたテンテン。


「は!! 使う必要がなかっただけさ!!!」


 シュン! ズバ!


 一瞬でキーファはテンテンの背後に移動し、背中を斬る。


「な!?」


 しかしテンテンの優れた反射神経により致命傷にはならなかった。


「ほぉ!なんとか耐えたか!」


 何が起きたか理解できないテンテンは、剣の間合いを取り構えを崩さずに立つ。


 しかし、ズバ!


 一瞬で間合いを詰められる。前後を連続で攻められ、テンテンは目の前の状況を把握できない。


 そのころ、ブレイブハート側控室ではレオン・スティーブが解説していた。


「キーファの固有魔法【チェンジ】は対象物と自分を入れ替える魔法だ。会場の石ころを指定して入れ替わることで、高速移動しているように見せている。

 しかもキーファは努力の末、完全無詠唱で行うことができる」


 固有魔法【チェンジ】──無機物と自分を入れ替える魔法。通常は名称を口にする必要があるが、キーファは研鑽によって無音で、完全ノーモーションで発動可能にした。


「なんといきなり形成逆転!?やはりブレイブハートは強い!!」


 会場は一気にクライマックスに盛り上がる。


「やはり強いなお前は!!!」


 キーファはテンテンに声をかける。


 ヒュンヒュンヒュンヒュン


 ガッ!!!


「な…な…なんと!!! キーファの剣が一本折られた!!!」


 テンテンは一瞬で背後を取られたが、巧みに急所を避け、さらにキーファの剣を攻撃して折ったのだ。


「…コツは掴んだアル!!」

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


と思ったら


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面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


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