85.ギャルな精霊
第5章完結まで連続投稿します!
追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!
「……えっと……レ、レナ?」
「そ〜よ〜? キャリー改めて【レナ】! よろしくね〜!」
ウィンクに、てへぺろ。
頭の上でピースを決める小さなレナは、まるで舞台アイドルのようにハイテンションだった。
「キャラ変わりすぎ!?!?」
俺は素で叫んだ。
だが内心――
(いや、これはこれで……かわいい! 悪くない!!!!)
――などと思っていたのも事実である。
「ふぉっふぉっふぉ! 久しぶりじゃのうキャリー……いや、今はレナじゃな?」
「はぁ〜い! 久しぶりね! ヴィヴィアンおじいちゃん!」
まるで長年の親子のような気安さで笑い合う二人。
王と精霊の再会というより、孫娘と祖父のそれだった。
「それにしても察しがいいねおじいちゃん! アタシのことはキャリーじゃなくて【レナ】って呼んで! 名前を出すとまた命を狙われるかもしれないんだから〜!」
レナは軽く舌を出して笑う。
闇ギルド【ナハト】――キャリーを殺した暗殺組織。
その影はいまだ消えていない。
「……えっと、キャラ変したのかな?」
「あーねー? これがほんとのアタシ!」
「ホントじゃぞ。ワシの知っているレナはこんな感じじゃ」
「な、なんだって!?」
俺は思わずのけぞった。
あの優雅で物静かな少女が、こんなギャルだったなんて……。
だが――
やはり、悪くない!!!!(part2)
「でも、契約前と喋り方が違いすぎて……」
「あー、それねー? 精霊になるには硬っ苦しいあいさつしないとダメらしくてさぁ〜!」
どうも準精霊から精霊になるには、清楚でなければならないらしい。
「こんな感じだから準精霊から、なかなか精霊になれなかったみたいでさ〜! そこを【エビルスピリット】に付け込まれたわけ〜!」
精霊になればかなりの霊力を扱えるようになり『エビルスピリット』ごときでは後れを取る事はないという。
しかし、精霊になれない上に魔力が高すぎるせいで、逆に霊力が使えなかったようだ。
なので準精霊であっても霊力が使えず、抗うことができなかったという。
「な、なるほど……」
色々ツッコミどころがあるが、俺はとりあえず納得することにした。
「ふぉっふぉっふぉ! レナは昔からじゃじゃ馬でな。よく父を困らせておった」
「も〜おじちゃん! 子供の頃の話はやめてよ〜!」
小さな体をぶんぶん振り、恥ずかしがるレナ。
ヴィヴィアンは目を細め、懐かしそうに頷いた。
「ずいぶん昔からの仲なんですね」
「そ〜よ〜! 何しろヴィヴィアンおじいちゃんはアタシのパパの師匠なんだから!」
なんと! そんな関係が!
「ワシが魔導士として初めて弟子にしたのが、レナの父なのじゃ」
ヴィヴィアンがまだ現役のころ、レナの父はS級冒険者の魔導士をやっていた。
結婚し、レナが産まれてからは、身の危険が常にある冒険者を引退して貴族になり、家庭を大事にする一人の父となったのだ。
しかし、闇ギルド【ナハト】によって、レナを含めて家族全員殺されてしまった。
その言葉に、俺は拳を握る。
「ワシがいれば結果は違っていたのかもしれんがのう。そして、闇ギルドがどれほど厄介かわかるか?」
その話を聞いた俺はヴィヴィアンさんの問いに答える。
「つまり、闇ギルド【ナハト】は現役を引退したとはいえ、S級冒険者を超える」
「ふぉっふぉっふぉ! レナの父はワシも認める一流の魔導士じゃ。
その者を倒すということは、それだけの手練がいるということじゃ」
俺は以前に【ナハト】のNo.8『ベルモット』を瞬殺したことがある。
しかし、No.8ということは更に上がいる。
S級冒険者を超える刺客は、A+2(エープラスツー)の俺よりも強いかもしれない。
「ヴィヴィアンさん…俺…もっと強くなります!」
エリスお嬢様を狙った。
リーズを殺そうとした。
そして、レナを殺した闇ギルド『ナハト』。
俺は必ず壊滅させるために力をつけると誓う。
「ふぉっふぉっふぉ! それでこそワシが認めた冒険者じゃ!」
「とーぜんよ! このアタシと契約してるんだから!」
2人からの信頼が、まっすぐ俺に届いた。
……まあ、レナの方は少し上から目線だが。
「あと、ヴィヴィアンさん……一つお願いが」
「ふぉっふぉっふぉ! なんじゃ?」
俺は国王に深く一礼し、次の目的を告げた。
そして謁見の間を後にし、宿屋で待つエリスお嬢様たちのもとへと向かうのだった。
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