82.美少女の霊に取り付いている悪霊
第5章完結まで連続投稿します!
追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!
「取り憑かれているってこと?」
俺はリーズに状況を詳しく尋ねた。
「何らかの理由でこの屋敷に留まっていた霊が、別の悪霊に魂を乗っ取られたということになりますわ!」
霊が霊に取り憑くという現象……そんなことが現実にあるのか。
その瞬間、美少女の表情はみるみる異形へと変わった。
「ギシシシシシシ!!! 久しぶりのご馳走だ! こんな美味い魂を渡してなるものか!!」
まるで一つの身体に二つの人格が宿ったかのようだ。
「あれが取り憑いている悪霊アルか?」
「そうですわ! そしてあれは危険度Aランクの魔物【エビルスピリット】ですわ!」
美少女の霊に取り憑く【エビルスピリット】。
霊や人に取り憑き、魂を少しずつ食べる魔物だ。
超高ランクの魔物でない限り言葉は話せず、意思疎通もできない。しかし元人間であるアンデッドなら話せる者もいる。
「コイツの魔力は凄まじい!! おかげで随分長くメシにありつけているぜ!」
美少女が死してからは、魔力は高くも悪霊ではなかった。だが【エビルスピリット】が取り憑いたことで、かなり手強い悪霊となったのだ。
「せっかくコイツの魔力で結界を張り、誰も近づけないようにしたのに! オレの食事の邪魔をするヤツは許さん!」
強力な結界は、エリスの見立て通り美少女の霊の力で張られていた。
「来るぞ!!」
俺の声に、パーティー全員が構えを取る。
黒い手が無数に伸び、俺たちを捕まえようと迫る。
シュバババ!!
「これくらい避けられるアル!」
テンちゃんが素早く動き、黒い手をかわす。
ちなみにエリスお嬢様はテンちゃんの肩の上で光魔法を展開する。
「光魔法【シールド】!」
ガキーン!
テンちゃんの後ろから黒い手が迫るが、エリスお嬢様の光の壁が防いだ。
「油断しすぎじゃ!」
「す、すまないアル…」
直線的な攻撃は陽動で、狙いは背後からの奇襲だった。
「悪霊と引き離すには光魔法か霊法しかありませんわ!」
あの少女は悪霊ではない。倒すべきは取り憑く【エビルスピリット】だ。
リーズは光属性の【霊力】を放つ。
「召喚!ディアーナ!!」
天使の羽を持つ美しい女性が現れ、弓矢を携えた【ディアーナ】を召喚する。
「おぉ! エロ…ゲフンゲフン!!」
露出の高い【ディアーナ】を見て、思わず口を滑らせそうになる俺。運よく誰も聞いていない。
「行きますわよ! 【ホーリーアロー】!!」
光の矢が【エビルスピリット】に向かう。
「光魔法【エクストラシールド】!!」
ガキーン!!!!!!!
光の壁で防がれた。
「な、悪霊が光魔法を使うなんて…! しかも中級魔法の無詠唱ですの!?」
「ギシシシシシシ!!! この屋敷の結界を張ったのは誰だと思っている!? このくらい朝飯前だ!!」
本来、悪霊やアンデッドが光魔法を扱えるはずはない。しかし取り憑いた美少女の力を利用することで可能になっているようだ。
「さぁ!? どうする!?」
同属性の魔法は防がれやすい。光魔法は通用しない。しかし闇魔法が有効とは思えない。
「本気を出したいところですが、【アレクディア】を呼び出したら屋敷が崩れてしまいますわ…」
上位精霊【アレクディア】。光属性で巨大な精霊。
呼び出すだけで屋敷が崩壊する危険がある。
「それなら俺に任せて!」
俺が攻撃に踏み込む。
「無駄だ無駄だ! この少女の結界はそう簡単には崩せないぞ!」
【エビルスピリット】を倒すには、少女から切り離すか、少女ごと倒すかの二択しかない。
「風魔法【エアウォーク】!」
俺は宙を飛び、【エビルスピリット】に突撃する。
「特攻か? 捕まえてやる!」
黒い手が俺を襲う。
「見切った!」
シュバババ!!!!
全ての攻撃を避ける。
「なに!?」
見切り、さらに宙に浮くことで攻撃は容易に回避できる。
「ラーニング三つ同時発動!!」
近づいた俺は攻撃を仕掛ける。
「く! 光魔法【エクストラシールド】!!」
防御に回る【エビルスピリット】。
だが俺は躊躇なく斬りかかる。
「【ホーリーレスフリー】【剛剣】【獣豪腕】、合成!【聖霊獣剛剣】!!!!」
【聖霊獣剛剣】。
光の上位精霊【アレクディア】の力と二つの技を融合させた剛力剣。
ズガーン!!!!
【エクストラシールド】と俺の【聖霊獣剛剣】が激突する。
ピシピシッ
防御にヒビが入り、やがて……
バリーン!!!!!!!!
盾は破壊され、少女は真っ二つになった。
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