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08.期待の新人冒険者はショタワンコ!?

第一部完結まで連続投稿します!

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

 超絶イケメンではなく、美少年ショタワンコになった俺は、人形となったエリスお嬢様とココさんと一緒に、海沿いの街【シーサイドタウン】にある冒険者ギルド【ルミネスゲート】へ向かうのであった。


 エリスお嬢様は元は人形だが、人肌の温もりがあり、魂と同化することによって小人のような姿になっていた。よって、今後は人族ではなく小族として名乗るらしい。


 対する俺は犬族の子供――体つきは小さくても、確かな力を秘めた存在だ。


 ココさんは全身を覆う黒いローブを纏い、周囲の視線を気にしながらギルドへと歩を進める。


 この街は海が近く、潮風の香りが漂うのが特徴だ。街並みは活気に溢れ、港の喧騒と人々の声が混ざり合っている。


 冒険者ギルド【ルミネスゲート】は中規模ながらもレベルの高い冒険者が揃う場所で、受付前のロビーには活気が溢れていた。ここは俺が異世界に転生してから2年間働いていた場所でもある。まさか再び戻ってくることになるとは思わなかった。


 「そうか、これからは俺も冒険者として生活を支えていかなくてはならないのか」


 心の中で覚悟を決める。だが、ふと気になる。エリスお嬢様は人形なのにお腹が減るのだろうか。


 「あれ、エリスお嬢様はどこだ?」


 突如、屋台の声が聞こえた。


 「おぉぉ!! なんだあれは!? 美味しそうなのじゃ!! おじ様! 一つくださいなのじゃ!」


 見ると、エリスお嬢様が勝手にクレープを購入していた。小さな体で、クリームの香りに目を輝かせている。人形なのに、ちゃんと食欲があるのか…。


 「お目が高いねお嬢ちゃん。このお菓子はこれから流行るかもしれない新商品でクレープというんだ。あと、お代は持っているのかい?」


 「そこにいる二人が払うから大丈夫なのじゃ!」


 いや、まったく勝手すぎる…。前世でもクレープはあったはずだが、エリスお嬢様は初体験のように目を輝かせていた。どうやら育った環境のせいかもしれない。


 「では、私が払いますね」


 「ココさん、お願いいたします。無一文なもので…」


 「仕方ありません。こういう時は大人に頼るのですよ、ウェルくん」


 あ! 今、子供扱いされた!! 36歳なのに子供扱いだ! これがいわゆる――おねショタ!!!!!!


 だが、悪くない!!!!!! そして、ちゃんと改名した名前で呼ばれた。さようならクズイチ。


 「美味いのじゃ! 美味いのじゃ!」


 エリスお嬢様は口の周りをクリームだらけにしながら笑顔でクレープを頬張る。身長は20cmほどだが、大人の小族は60cmになるらしい。屋台のおじさんが「お嬢ちゃん」と呼んだのも納得だ。


 食べ終わった一行はギルドへ向かう。ギルド内は懐かしい雰囲気に包まれていた。半年ぶりでもほとんど変わっていない。


 そして受付には――


 「あら、いらっしゃい! 初めましての方かしら?」


 ギルド受付嬢でエルフ族のミリアさんだ! 久しぶりの再会に胸が高鳴る。無能なおっさんだった頃から、ずっと俺のことを気遣ってくれていた人だ。相変わらずの立派な胸元にもドキリとしてしまう。


 「…私だ…ミリア…」


 「…あ! あなたは!」


 「しっ! とある事情で身を隠している。だから名前は伏せてくれ」


 なるほど、ココさんもこのギルドの元エースらしい。メイドに転身したと聞いて皆驚いたという。


 「私が連れてきたこの者たちは、ある事件で両親を失ったようだ。ここで働かせてもらえないか?」


 身寄りのない俺とエリスお嬢様を預かる形で、冒険者としての生活が始まるという設定だ。


 「え、でもまだ子供ですよね?」


 戸惑うミリアさん。小さな俺たちの姿では、戦力としては疑問に思えるのも無理はない。


 「実力は確かだ。特に犬族のウェルくんは私より強い」


 「え!?!?」


ミリアさんも驚いたが、俺も驚愕する。俺ってそんなに強くなっていたのか!?


 「なんなら今すぐ訓練場でテストしてもいいぞ」


 ドヤ顔のココさん。確かに、闇ギルドの連中を一人で倒したことがある。俺の力、信じていいのか?


 訓練場では、まず魔法での射撃テストだ。距離は約20m。


 「面白そうな小僧が入ってきたと聞いて、俺も見に来たぜ!」


 ルミネスゲートのギルドマスター、ゴリマッチョのゲルド。気さくで誰にでもフレンドリーな人物だ。


 「久しぶりですね、ゲルドさん」


 「おぅ! 元気そうだな!」


 どうやらココさんとゲルドは旧知の仲で、酒を交わす仲でもあるらしい。


 「では早速。あの的に当ててみろ!」


 テスト開始。俺は指先に集中し、水魔法【ウォーターショット】を放つ。


 ズガーン!


 的の一つを一撃で破壊。


 ミリアさんとゲルドさんは目を見開き、唖然。エリスお嬢様とココさんは得意げな顔を浮かべる。


 「この歳で初級魔法とはいえ、無詠唱で魔法が撃てるなんて…逸材だ!」


 「知らないようなので説明しますが…。固有魔法というのは本来、詠唱を必要としません。固有魔法【ラーニング】を使用すれば、すべての魔法を無詠唱で放てます。魔力が高ければ初級魔法でも威力は跳ね上がります」


 なるほど。つまり俺の水魔法は無詠唱で、魔力の高さで威力が増しているのか。初級魔法でここまで驚かれるなら、中級魔法はどうなるのか――

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


と思ったら


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