624.神通力ではなく《神力》
追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!
「な、なんなのじゃ……あの圧力……! ルシファーの時とは違う……もっと冷たい……!」
エリスは、イェグディエルを見た瞬間、凍えるような「正義」の圧。絶対的な《光》による支配力を感じた。
「もしかして…リュシエルさんの仰っていた《神通力》なのでは…!?」
リーズが小さく息を呑む。
「い、いえ、私たち《空の民》とはまた違う力を感じます!」
神通力は天使族と人族のハーフである《空の民》が使える力。しかし、リュシエルは否定した。
「あれは神通力ではなく《神力》。空の民のような人間との間で生まれた紛い物とは違う。本物の天使の力だ!」
ルシファーが天使族の力を語る。
どうやら、天使族と空の民では、力の質が圧倒的に違うようだ。
さらに、イェグディエルの力は、全くの別次元。
神の法に基づいて存在しているだけで圧倒する──それが七大天使。
空間そのものが彼の存在を中心にねじれ、光が収束するように見えるかのようだ。
イェグディエルは天より降り立ったまま、静かに宣告する。
「ルシファー。命が下った。《堕天使》を処断せよと。これは、天の意志である」
その視線が、ゆっくりと——
島の中心にある神殿、黒い闇の中で己の影と戦うウェルへと向けられる。
「ついでにあの人間もな」
エリスの心臓が大きく跳ねた。
「……ウェル、じゃと……!?」
イェグディエルは迷いなく、無機質に言い放つ。
「冥界の異物…ならば天界にもいずれ影響が出るかもしれん。今のうちに消しておこうということだ」
「そんな勝手な理由で、ウェルを……!」
エリスは一歩踏み出し、怒りに震える瞳で空を睨んだ。声は震え、胸の奥で何かが切れた。
「妾の…仲間じゃ! 手を出したら許さないのじゃ!!」
天使たちの視線が一斉にエリスへ向く。
ザッ。
だが——その前に、漆黒の影が彼女の前へと出た。
ルシファーだった。
彼の黒翼が広がり、エリスたちを包むように守る。
「……勝手に話を進めるなイェグディエル。あれは《試練》の最中だ」
イェグディエルの瞳がわずかに揺れた。
「堕天した貴様に、選択の資格は無い。我々の決定は、覆らぬ」
七大天使と堕天使の睨み合いは空を揺るがす威圧感を与えた。
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