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623.七大天使

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

「めちゃくちゃ眩しいアル!!」


 テンテンは両手で目を覆いながらも、まばたきを繰り返し、視界に走る残光に顔をしかめる。


「威圧感は凄まじいですが……魔力が感知できません……」


 ココは眉間に深いしわを寄せ、唇を引き結びながら冷静に観察しようとする。しかしその表情には困惑がにじむ。


「《気》も感じぬでござる!!」


 サヤは片膝を落とし、周囲の空気を探るように目を細めている。額に汗が一筋流れ、警戒心を隠さない。


「霊力もゼロね~! 何この異質な感じ~!」


 レナは目をぱちぱちと瞬かせ、いつもの余裕顔が完全に消えていた。口を半開きにし、まるで理解不能な現象に脳が追いついていないようだった。


「あれは、地上界と天界を繋ぐ《天界の扉》……。つまり——神、もしくは天使族が来るぞ」


 ゴゴゴゴゴ……


 世界そのものが軋むような重音を立てながら扉は開かれていく。


 ——そして。


 バサァァァ……ッ!!


 無数の白翼が風を切り、光の粒を撒き散らしながら降り立ってくる。


 天界の使徒——天使族。


 全員が肌が白く、髪がない。その代わりそれぞれ特殊な角があり、結膜が黒く塗りつぶされ、複数の瞳孔が浮かぶ多眼化した目を持っている。


 そして、純白の翼を持つ天使たちが幾十の輪を作るように浮かび、その中心——

 ただ一人、他の天使とは明らかに格が違う存在が降り立つ。


 黄金の(ヘイロー)を背に、冷たい光をまとった男。


 七大天使の一人イェグディエル


 圧倒的な静謐が、周囲の音すら凍らせた。


「久しいな……堕天使、ルシファー」


 その声は、低く、厳かに響く。

 静かすぎるのに、すべてを圧するような──そんな「神の声」に近い響きだった。


 ルシファーは見上げたまま、一切動じない。


「イェグディエル……貴様が地上に降りるとはな」


 イェグディエルのまわりを取り囲む天使たちが、少しだけ羽を揺らす。

 その光の波紋だけで、テンテンも思わず息を吸い込んだ。


「ぐっ……何アルか…この圧……! 胸が、きゅってなるアル……!」


 テンテンは胸元を押さえ、わずかに後退する。


「特に…目の前の天使族…あれは……別格でござる……!」


 サヤは歯を食いしばりながら、周囲の空気を読む。


「魔力も霊力を感じないのに強そうって不思議な感じね~」


 レナはおちゃらけた言動をしているが、その表情には緊張を感じさせた。


 そして。



「面白かった!」


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