表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/660

50.公爵家の娘を救え

第3部完結まで連続投稿します!

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

「貴殿がウェル・ベルク! 貴殿にクエストを依頼したい!」


 なんと!?


「イーニアス様、順を追って説明しましょう。彼も混乱しますので…」


「あぁ…すまない…。私としたことが気が動転していた」


 イーニアス様、それ、もう2回目だ!


 イーニアス様の話を聞くと、こういうことだった。

 イーニアス様の長女、リンジー・ロッドフォード様が長らく寝込んでいるらしい。

 あらゆる医者、魔法専門の治療師に頼んだが、どうにも手が付けられない状態だという。


 そこで、ここ最近活躍している新人冒険者――ウェル・ベルク――のウワサを耳にして、なんとかならないかと願い、ギルドに足を運んだのだという。

 剣も使え、魔法も使え、武術もこなし、しかも凄腕の治療師だとか……。


 あー、それはたぶん……。


「私は治療師としてはあまり活躍していません。恐らく、私のパートナーのことですね」


 そう、治療師として活躍しているのはエリスお嬢様だ。ウワサというものはごちゃ混ぜになりやすく、当てにならない。


「そうであったか…。して、その方はどちらに?」


「申し訳ございません。私のパートナーは、今別の仕事に出かけておりまして…」


 残念ながら、すれ違いのようだ。


「そ、そんな…」


 イーニアス様は少し落ち込み、肩を落としている。

 まぁ、明日には帰ってくるだろう。エリスお嬢様が戻れば、話はスムーズにいくはずだ。


「イーニアス様、提案なのですが、ウェル・ベルクは優秀な人材です。一度リンジー様の様子を見てもらうだけでも、進展があるかもしれません」


「それはまことか!?」


 なるほど。

 エリスお嬢様が戻る前に、俺がラーニングで分析し、リンジー様の状態を把握して情報を伝えれば、治療もスムーズに進むだろう。

 さすがクラーラさんだ。


「私にできることなら全力でやらせて頂きます」


 俺は、このクエストを受けることに決めた。


「かたじけない!」


「では早速、お嬢様の元へ移動しましょう。馬車はあちらですか?」


 ゲルドさんは、善は急げと言わんばかりに行動を始める。


「そうだ! 馬車は俺のアイテムボックスに入れましょう。移動は【テレポート】で行きます! そのほうが早く着きます!」


 馬車での移動は時間がかかる。空間魔法【テレポート】を使えば一瞬だ。


「ウェルくん…大丈夫か? 公爵家様だから、一番安全な方法で移動した方が…」


 ゲルドさんは少し心配そうだ。そりゃそうだ。公爵家の当主を魔法で移動させるなんて、余程のことがない限りしない。


「いや、私は構いません。一刻も早く娘が良くなるなら!」


 イーニアス様の許可を得た。では遠慮なく行こう。


 外にある馬車をアイテムボックスに入れて準備を整えた。


「では、早速参りましょう。イーニアス様、僕の手を握って、お嬢様のいる屋敷をイメージしてください」


「む? こうか?」


「はい! ……見えました!」


 俺はイーニアス様の頭の中に浮かぶ屋敷と、空間魔法【テレポート】の移動位置をリンクさせた。


「ラーニング3つ同時発動!

 【トリプルテレポート】!!」


 シュン!!


 瞬間、俺とイーニアス様は消えた。


 【トリプルテレポート】――空間魔法【テレポート】を3回同時発動することで、通常の3倍の距離を移動できる。

 魔力が上がったおかげで、1回のテレポートで1km移動可能になった。

 つまり、3kmを瞬時に移動できるわけだ。

 これを繰り返せば、屋敷までもすぐに到達するだろう。


 イーニアス様の頭にある屋敷まで、50回分の【トリプルテレポート】が必要だ。

 しかし魔力が十分あるので、問題ない。


「……ウェルくん…どんどんすごくなるな…」


「……え…えぇ……」


 見送ったゲルドとクラーラは、俺の成長スピードにただ驚くばかり。


 そして【トリプルテレポート】50回目で、シュン!!


「着きました!」


 ついに、イーニアス様の屋敷に到着。


「あ…あぁ…到着したか…凄いな!」


 早すぎて言葉にならない様子だ。


「さて、魔力をかなり使ったので補給します。少し失礼…」


 俺はイーニアス様とは別方向に手を掲げた。


「【アイテムボックス】!」


 アイテムボックスからマナポーションを5本取り出し、一気に飲み干す。


「ふ〜、回復したー」


 ラーニング複数同時発動にはかなりの魔力が必要だ。

 一種類のラーニングを複数同時発動するなら、消費はまだ抑えられる。

 だが、3つ同時発動を連続で使う場合は、それなりに消費が大きい。

 マナポーションの大量準備は欠かせない。


「アイテムボックス! なんと素晴らしい魔法だ!」


 ゲルドさんだけでなく、イーニアス様も感嘆する。

 便利すぎる魔法だ。


「ははは…さて、イーニアス様! お嬢様の元へお願いします!」


「そ、そうだな!」


 俺とイーニアス様は屋敷の敷地内に入る。


「お帰りなさいませ、旦那様。

 もうお戻りになられたのですか?」


 使用人たちが整列して迎える。魔法で一瞬にして戻ったとは、誰も思うまい。


 広大な庭、整備された花壇、大勢の使用人――そして豪奢な屋敷。

 どれも、グランベル家とは比べ物にならない。

 さすが公爵家だ。


 グランベル家の当主だったエリスお嬢様の父は伯爵で、伯爵の次に侯爵、公爵と爵位は2段階も高い。

 なるほど、スケールが違うはずだ。


 イーニアス様に案内され、俺たちはリンジー様のいる寝室へと足を踏み入れた。

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


と思ったら


下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。


面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


ブックマークもいただけると本当にうれしいです。


何卒よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ