48.危険度Sランクの報酬
第2部完結です!
次回は10/15から第3章スタート!
更に同時にスピンオフ【婚約破棄されたダメ聖女~実はわたくし、まだ本気出していませんことよ? 今さらなかったことには致しませんわ!】を同時に投稿します!
お楽しみに!!
追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!
やっとギルドに着いた。
今回のクエストは長かった――馬車で四日もかかった山道は、両脇を深い森に囲まれ、土と苔の香りが漂う。木漏れ日が揺れ、野鳥のさえずりが響く。
初めての3人パーティーのクエストで。
馬車で4日の距離。
テンちゃんとエリスお嬢様の裸を覗いて。
ワイバーンではなくヒュドラが出て。
楽園の使徒『ラプラス』が首謀者で。
いままで倒した危険度Sランクは劣化版で。
本物の危険度Sランクの強さに苦戦して。
未知の新技『気』と『魔』の融合を試して。
しかし、失敗して死にかけて。
何とか工夫してヒュドラをやっつけて。
力を使い果たしていつものように3日も眠ってて。
起きたら宴会してお酒を飲みすぎて。
パーティー及び村人全員で二日酔いになり
一泊伸ばして。
帰りの馬車の中で『お酒はほどほどに』と反省して。
………………………………いろいろありすぎ!!!!
「…いろいろありすぎてすごく疲れたアル…」
「…妾もじゃ…」
「…俺もです…」
三人揃って意気消沈。しかし、ギルドに報告しなければならない。俺たちは冒険者ギルド【ルミネス・ゲート】に向かうことになった。
ギィィッ…。
扉を開けると、冒険者たちが一斉に視線を送る。
「おかえり! アニキ!」
「お嬢! お疲れ様です!」
「姉御! お疲れ様です!」
ん? お嬢と姉御とは?
「久しぶりじゃのう」
「は! お嬢!」
エリスお嬢様が【お嬢】と呼ばれている!?
「おつかれアル!」
「テンの姉御も良くぞご無事で!」
テンちゃんは【姉御】!?
アニキ、お嬢、姉御――ここは極道ギルドか何かか!?!?
見た目は新人冒険者揃いなのだが、さすが実力主義の冒険者ギルドといったところだろう。
「おかえりなさい。三人とも」
エルフで巨乳の受付嬢、ミリアさんが声をかける。
「ただいまミリアさん! さっそく素材鑑定や報告をしたいので、ゲルドさんを呼んできて貰えませんか?」
「わかったわ。ちょっと待っててね」
ミリアさんがゲルドさんを呼びに行き、ギルドの広々とした訓練場に移動することになった。
周囲の冒険者たちは興味津々で、テーブル席やカウンター席から集まり、ワイワイ騒いでいる。
「おい、アニキたちがなんかするらしいぞ!」
「またなんかやるみたいだな!」
「でも今回のクエストはワイバーン討伐だろ?」
賑やかな声が訓練場に響く。
「さて、ウェルくん。報告があるそうだが、さっそく聞かせてくれないか?」
ゲルドさんが口を開く。
「はい、まずは見てもらった方が早いので、今回討伐した魔物をご覧下さい」
俺はアイテムボックスから解体済みのヒュドラの死体を取り出した。
ズドーン!!!!
テンちゃんたちが解体してくれたけど アイテムボックスがあるおかげで、素材を解体せずに死体をそのまま持って来られるから、今度は解体なしで運ぼうと話し合った。
「ええぇぇえええええええええええええええええ!?!?!?」
「ワイバーンじゃなくてヒュドラだと!?」
「まさかたった三人で危険度Sランクの魔物を討ち取ったのか!?!?」
「しかも二人はB級冒険者だぞ!?!?」
「アニキたちすげぇぞ!!!!」
一同驚愕――当然だ。誰がどう見ても危険度Aランクのワイバーンではなく、危険度Sランクのヒュドラを討伐したのだから。
ゲルドさんは言葉を失い、固まった。
「ということで、ワイバーンはヒュドラに食べられ、村人を救うためヒュドラ討伐をしてきました」
「……あ…あぁ…そうか…」
B級二人とA級一人ので危険度Sランク討伐――信じられない。さらに、以前総動員で戦ったオークロードは劣化版だったこと、本物のSランクとの差、そして【ラプラス】の関与も伝えた。
「それは…大変だったな…」
ゲルドさんの心配そうな顔が印象的だった。
「だがよくぞ生きて戻った!!!! 今夜は宴会だーーーーー!!!!!!」
「うおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」
元気だな!? いや、確かに死にかけたからな……。
「そうだ! 酒を飲む前に報酬を渡さないとな!」
「報酬はなんと…白金貨100枚と金貨5枚だ!!!!!!!!」
冒険者たちが雄叫びを上げる。俺も思わず声を出した。
オークロード討伐時は素材が無かったため白金貨30枚。今回はヒュドラの素材を全て持って来たので、大金の価値がある。
「今夜は飲むのじゃーーーーー!!!!」
「酒を持ってくるアルーーーーー!!!!」
エリスお嬢様、テンちゃん――二日酔いの反省はどこへやら。元気すぎる。
「エリスちゃんとテンちゃんは、まだお酒は早いからジュースにしましょうね?」
さすがミリアさん、未成年と成人のボーダーラインを使って飲酒を防ぐ。
「ブーブーなのじゃ!!」
「ブーブーアル!!」
二人の抗議も可愛いものだ。
俺は宿に戻り、しばらく寝ることにした。今回の長旅は疲労困憊――見た目は美少年ショタワンコだが、36歳の俺には精神的に堪える。
一方、とある貴族の屋敷では――
「あぁ…私の娘の…病気を治せるものは…おらんのか…」
またしても不穏な予感が漂っていた。
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