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33.八極気功拳

第2部完結まで連続投稿します!

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

 ウェル・ベルク VS リン・テンテン。


 木刀を破壊され、敗北を喫したウェル。

 エリスお嬢様にきつく説教され、ヘロヘロになった翌日――


 今日はご立腹のエリスお嬢様とは別行動となった。

 あとで、エリスお嬢様の大好きなクレープでも買って帰ろう…。


 ギルドの扉を開くと、あのロリっ子チャイナ娘がギルドの掲示板をじっと眺めていた。

 木造の床は足音を反響させ、壁には過去の冒険者の写真や武具が飾られている。

 掲示板の隅に貼られた紙片が揺れ、少女の細い指が紙を軽く押している。


 あんなに小さくて細い女の子が、まさか木刀を破壊するなんて…。

 怪力…それとも何かの魔法だろうか?


 とりあえず話しかけてみよう。


 「おはよう!」


 「おはようネ! 確か名前はウェル・ベルクだったアルネ? アタシはリン・テンテンアル!」


 「リン・テンテン! よろしく!」


 お互い、ギルドマスターのゲルドさんの紹介で名前は聞いていたが、改めてあいさつ。

 昨日はあまり話せなかったが、礼儀正しくて良い子だな…。


 「よろしくネ! アタシの冒険者のランクはB級らしいアル!

 今度は本気のお前を倒してA級冒険者になってやるネ!!」


 リン・テンテン…中国風の可愛らしい名前だ。


 再戦を希望しているようだが、俺としてはイチャイチャしたい気持ちもある。

 前回、俺が本気を出さなかったため、ゲルドさんはとりあえずB級冒険者として合格にしたらしい。

 リン・テンテンもそれで納得してくれたようだ。


 「今からこのクエストに挑もうと思うアル!

 一緒に行かないカ?

 わからないことがあったら教えてほしいネ!」


 おっと…!?

 リン・テンテンからのお誘いだ。

 そうだ!俺は先輩だ。いろいろ教えよう。


 「いいよ! じゃあそのクエストやろうか!」


 俺もテンテンの武術に興味があるし、もしかしたら更に強くなるきっかけになるかもしれない。


 こうして、俺とリン・テンテンはクエストに挑むこととなった。


 危険度Bランク。

 目標はオーガの討伐だ。

 辺境の地に現れたというオーガを討つため、馬車で移動する。

 窓の外には広大な草原が広がり、遠くには青く霞む山々。鳥の鳴き声が風に乗って聞こえる。


 オーガはオークよりも一段階危険度が高く、油断ならぬ強敵だ。

 リン・テンテンの実力なら引けを取らないだろう。


 移動中、リン・テンテンの武術について質問してみた。


 「【気】を使っているネ」


 【気】?

 魔法とは違うのか?


 「【気】というのは体内のエネルギーを練り上げて更に力を上げる手法ネ!

 これができて【八極気功拳】の入門といったところアル!」


 なるほど…リン・テンテンの武術は【八極気功拳】で、【気】をコントロールすることで威力を高める拳法か。

 八極拳と【気】を組み合わせたもの…魔法以外のファンタジーな力が存在するとは、ワクワクする。


 「【気】は誰にでも扱えるのか?」


 【気】の話なんて聞いたことがない。

 この辺の人たちでも使えるのか、遺伝なのか…。


 「基本的には使えるはずアル!

 でも、この辺の国の人たちは魔法ばっかり使っているから皆【気】が小さいし誰も使ってないネ!」


 聞くと、【気】と【魔法】は別物のようだ。

 【気】は自身のエネルギーをコントロールする力。

 【魔法】は精神エネルギーを使って、空気中に漂う【魔素】を操る力――それが【魔力】。

 自分の体内の力か、自然の力かの違いということか。


 「なるほど…【気】を使えば、この前の戦いのように木刀を破壊できるの?」


 「【気】を極めた人は鋼鉄すら破壊するネ!」


 すげぇ…【気】ってやっぱり凄い。


 俺も試してみよう。エネルギーを手のひらに集中…。

 コオオオオオオオ…。


 「な、なな、なんで【気】を操れるネ!?」


 すぐにできてしまい、驚かれてしまった。


 「【気】のコントロールは何年も修行を積んでやっとできるようになるのに!

 アタシは5年かかったのに!!」


 そう、ラーニングによって習得してしまったのだ。

 チートだな、ラーニングは…。


 「ま、まさか!!

 【気】を練るのは初めてじゃないアルか!?」


 「いや、初めてだよ」


 俺は自分の固有魔法【ラーニング】についてリン・テンテンに説明した。

 一緒にクエストをこなす以上、話しても問題ないだろう。

 悪い子じゃなさそうだし。


 「ず、ず、ず、ズルいアル!!!!

 そんなのズルいアル!!!!」


 ですよねぇ~。


 「技を受けたり、かすったり、剣で防いでも

 その技を自分のものにするなんて反則アル!!」


 ですよねぇ~。


 「……ウェルとはもう戦いたくないアル…。

 アタシの苦労して身につけた技を全部使われるのはイヤアル」


 ですよねぇ~。


 え?

 ええええええええええええ!!!

 戦いたいわけじゃないが、なんか悲しい。

 なんかフラれた気分…。


 「あ、ああああああぁぁぁ!!!

 着いたよーーー!!!」


 俺は誤魔化すように叫び、話をぶった切った。




 村人に聞き込み、オーガの目撃情報があった周辺を探索。

 すると洞窟を発見した。


 「固有魔法【サーチ】!」


 洞窟内を探る。


 …オーガが2体いる…。


 魔力量や種類で人と魔物を識別する固有魔法【サーチ】。

 情報では1体の予定だったため、2体は予想外だ。


 「便利な魔法アルな。魔物は【気】がないからわからないアル」


 魔物はほとんど【魔素】でできている。

 つまり、魔力の塊のような生物――それが魔物だ。


 どうやらリン・テンテンも【気】を使うことで敵の位置を把握できるらしい。

 【気】って万能だな…。


 さて、行きますか。


 鬼が出るか蛇が出るか――いや、鬼か。

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


と思ったら


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面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


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