152.【第1章完結】俺たちの冒険はまだ終わらない
第9章完結です!
読んでいただきありがとうございます!
ストックがなくなったので2ヶ月ほどお休みしますが、この物語と繋がっている小説
【極悪人専門暗殺ギルド『グリムリペア』~500年前の暗殺者~】
を投稿します!
1/1に更新します!
追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!
エリスお嬢様を暗殺しようとした闇ギルド【ナハト】との壮絶な戦いが終わった。
ナーシサス王国の王は、闇ギルドと関わっていたことが分かり王権を剥奪され投獄された。
まさか、王様とグルだったとは。
そして、俺たちはようやくブルガンリルム王国に帰還した。
「うおおおおおおおおおおおお!!!!生きていたのか愛しき妹よおぉぉぉぉ!!!!」
「兄様ああああああああああああ!!!!」
人々が見守る中、抱き合って号泣している二人がいた。冒険者ギルド【アイアンタートル】の【シルト・クレーテ】と、闇ギルド【ナハト】のNo.20、厚化粧の女【バラライカ】。
どうやら、孤児院で育った血のつながった兄妹らしい。
「誰がノロマで妹想いだとーー!?!?!?」
「いや、言ってねぇよ!」
周囲の冒険者たちのツッコミが響く。笑いと安堵の空気がようやく王都に戻ってきたようだった。
バラライカは罪を償った後、冒険者ギルドに入ることになっている。
ちなみに【ナハト】で使われていた名前はすべてコードネーム。バラライカも本名ではない。
しかし安心はできなかった。ナハトを抜けた元構成員の一部は未だ行方不明。
さらに、ナハトを監督下に置く三大闇ギルドの一角【ノワ】の存在が気がかりだ。
もしかしたらノワもエリスお嬢様を狙うかもしれない。
そうでなくても楽園の使徒【ラプラス】が、アリストクラキーを狙うというのに…。
そういえば三大闇ギルドって他にも【グリムリペア】と【ジャブラ】ってのがあるだよな。
グリムリペアは何度か関わったけど、ジャブラってどうなんだろ?
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「おかえりなさいキマネ。何かラディソスの情報は入りましたかな?」
石造りの薄暗い部屋。棚には古びた魔導書が積み上がり、蝋燭の灯りが怪しく揺れている。
黒いローブとつばの長い帽子を身に着けた初老の男が、低い声で問いかけた。
ナハトの戦いに傭兵として参加していた【キマネ】は、静かにフードを外す。
「ただいま戻りましたマスター。いえ、あまり…どちらかというと【アラク】の方が手に入ったのでは?」
キマネは傭兵のふりをしてナハトに潜入していたスパイだった。
帝国でも最凶と名高い傭兵団【アラク】――だが実際はたった三人の少数精鋭。
今、その三人がこの部屋に揃っていた。
「シュラムとウォーカーが人工魔導士らしかったので、二人の部屋をこっそり調べておりましたよ。そしたら人工魔導士に関する資料が見つかってね」
穏やかに話す老人。元ナハトNo.6、呪いの【イワン】。
隣では腕を組み、静かに目を閉じている。元No.7、無刀の【ジン】。
そして、不気味に笑う声が部屋に響いた。
「ひょっひょっひょ!これで人工魔導士を帝国で作れるってもんかい?」
この奇妙な笑い方をしているこの男。元ナハトNo.9 多刀の【パーシャ】。
「いえ、それだけではまだ足りないようです。あなた方は東のラディソスに向かって調査する方がよいのでは? ねぇ、マスター?」
キマネが視線を向ける。
暗がりの奥に立つ人物――その男こそ、三大闇ギルドの一角【ジャブラ】のギルドマスター、【フォルザトラ】。
「そう急がなくてもよいと思いますよ。それに決めるのはあくまでも帝国。我々は身を潜めて待つとしましょう。これ以上我々が関わることで【ノワ】に勘づかれると面倒です。最悪、戦争になりますからね」
静かな声の奥に、冷たい策略が潜んでいた。
こうしてジャブラとアラクは、その時が来るまで闇に身を潜める。
――この物語は別の話でしよう。
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「さぁ!皆さん!もっとよってよって…。そうそう!いいですよー!」
青空の下、王都の中央広場。白い噴水の水しぶきが陽光を反射し、祝祭のざわめきが街全体に広がっていた。
俺たちは【ナハト討伐】の記念として、王都の写真師に記念撮影を頼んでいた。
「写真って魂吸われないアルか!?」
「この物体には霊力が感じませんので大丈夫ですわ!」
「いや、他にも何かカラクリがあるかもしれないでござる!」
テンちゃん、リーズ、サヤ――初めて見る写真に興味津々。
俺とエリスお嬢様は前世の知識でカメラを知っている。ココさんもその仕組みを理解しているようだった。
ピカッ!
「あたしも混ぜなさいよ~!」
突然、レナが召喚されて現れた。
「あ、ごめんごめん!」
なんだかんだで賑やかだ。
「ウェルの主は妾じゃからここが妾の席じゃ!」
「ずるいアル!アタシも近くに!」
「わたくしもお供しますわ!」
「いやいや!写真は前なんだから!」
撮影場所の取り合いでジャンケン大会が始まり、結局、みんな笑顔で落ち着いた。
「それでは撮りますよー!はい、チーズ!!」
カシャッ。
シャッターの音が、戦いを越えた仲間たちの絆を刻む。
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これから先、もっと大きな戦いが待っているだろう。
ナハトよりも強力な敵が、俺たちの前に立ちはだかるだろう。
それでも、俺は進む。
エリスお嬢様を守るために。
仲間を守るために。
そして――俺たちの冒険は、まだ終わらない。
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