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138.ナーシサス王国と闇ギルド

第9章完結まで連続投稿します!

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

 赤茶けた砂漠の空は陽炎で揺れ、熱気が肌にまとわりつく。砂粒が風に舞い、目にちらつく。


 俺たちは砂漠を乗り越え、ようやくナーシサス王国の城下町に到着した。乾燥した空気に喉が渇き、汗が額を伝う。


「それにしても砂漠もこの街も暑いアル」


 天候は変わらず、熱気と乾燥が全身にまとわりつく。


「あそこで水が売っておりますわ!」


 助かる!城に行く前に水分補給だ。


カランカラン


「いらっしゃい!!」


 店先から飛び出してきたのは、汗だくの中年の男。暑苦しい顔つきだが、水分が最優先だ。


「今は席が空いていないから相席でいいかい!?」


 繁盛しているらしい。仕方がない、席につき水を注文する。


 あれ?


「もしかしてジェノケル王国の冒険者の皆様!?」


 俺はジェノケル王国を出発する前、冒険者ギルドに登録していた。顔を覚えていたので一目でわかった。


 名前はレイド、ギール、モンラ、セム。


「俺たちを知っているってことは冒険者ギルドか?」


「…はい! そうです! 連絡がないからゴアルダ王が心配しておりましたよ?」


「はっはっは! それはすまないことをした! 調査に夢中になってすっかり忘れていたよ」


 レイドは気さくな性格らしく、笑いながら頭をかく。報告をしなかったのは単に忘れていたのだという。


「せっかく来たのじゃ。手ぶらで帰るわけにもいかんのでピラミッドまで案内するのじゃ」


「そうアル! 砂漠越え大変だったアル!」


 この1ヶ月の移動だけでも相当きつかった。


「…そうだな。では案内しよう!」


 しかし喋るのはレイドだけ。他は一言も口を開かない。俺とリーズはその違和感に気づいた。


 俺たち6人は案内に従い、砂埃舞う城下町を抜け、ついに巨大なピラミッドの前に立った。


「これがピラミッドでござるか。随分と変わった建物でござるな」


 ナーシサス王国のピラミッドは、巨大な石造建築で、周囲には砂に埋もれかけた石像や祭壇が点在する。古代の神秘を秘めた雰囲気が漂う。


 記録は残っておらず、存在理由も謎。王の墓説もあるが入口は長らく発見されなかった。


「一定の操作をすると入口が開く仕組みだったみたいなんだ」


 レイド曰く、今では入口は開きっぱなし。閉じ方も不明で、開いたまま放置されているという。


「…ナーシサス王国の人たちは入口があることを知っているのですか?」


 ココは疑問を口にする。


「…まだ何かあるかわからないからね。ちゃんと調査してから発表した方がいいと、ナーシサス王も判断したんだ!」


「…国民にまで秘密にする情報をナゼ他国の冒険者である皆様が調査しているのか不思議ですわ」


「…それは俺たちが最初に発見したからだな…! さぁ! ピラミッドの中に入って!」


 レイドたちは先に進もうとする。


「…もう茶番はよろしくてよ?」


 リーズが口を開いた。


「……何の話だい?」


 俺も疑問に思っていた。話しているのはレイドだけで、他の5人は沈黙。


「あなた方は既に死んでいるのでしょう? 霊力を扱えるわたくしとウェルは、その違和感に気づいておりましたわ!」


 霊力を扱える者にしか感じ取れない、アンデッドの気配。


「アタシたちも気づいていたアル! 【気】が全く感じなかったアル!」


「【気】を消していたとは考えられぬでござる。消す理由もないでござるからな!」


 テンちゃんとサヤも気づいていた。レイドたちは既に死んでいるのだ。


「……し、死んでいる…!?

あはは…な、何を冗談を…!」


 レイドは必死に否定するが、身体の【気】は無い。


「それだけではありませんね。先程から不穏な魔力を放っております」


「妾たちが気づけぬと思ったか! この建物のてっぺんにいるそこの者! 姿を現すのじゃ!!」


 ココもエリスお嬢様も察していた。さすがだ。


「……まさか罠にかける前に見つかってしまうとは…」


 その者が姿を現す。中性的な顔立ちだが、奇妙な仮面で素顔は不明。


「何者だ!! ナハトの者か!?」


「…一応は幹部クラスの立ち位置ですが雇われた傭兵ですね」


 降りてくる気配はない。


「私は傭兵として参加しているキマネ。1ヶ月前に急に幹部が3人抜けてしまって、急遽お手伝いしている者です。ちなみに、ここはナハトのアジトです」


 ピラミッドがナハトのアジト!? しかも幹部3人が抜けた!?


「ピラミッドの暗く狭い通路で油断しているところを、不意打ちして殺す予定だったのですが失敗しましたね。それにしても素晴らしい。私のレベル4ゾンビを見抜くなんて」


 罠だったのか。冒険者が生きていると思わせて、即席で不意打ちする計画だったのだ。


「ゾンビ…ということはレイドさんたちを殺して死体を操っているのか!」


「そうです! 私の固有魔法【ネクロマンサー】。死体を操る呪われた魔法です。レベル4ゾンビは戦闘用ではありませんが、生前の容姿、記憶、性格を完璧に再現して操ることができます。しかし、もうそろそろ時間切れですね」


 時間切れ!?


「ぐあああぁぁぁぁ!!!!!!」


「レイドさん!!!!!!」


 レイドたちの身体は徐々に崩れ落ちる。


「殺してすぐ処理することにより可能にするのですが、腐食が進んであまり持たないのですよ」


 酷すぎる…。


「…た…たすけ…て…」


 死体だが、記憶と性格を再現されているため、助けを求めた。


 身体は砂のように崩れ落ち、静寂だけが残る。


「許さないぞ!!」


 闇ギルドとの、最後の戦いが幕を開ける。

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


と思ったら


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