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136.砂漠と古代文字

第9章完結まで連続投稿します!

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

 ジェノケル王国からナーシサス王国へ向かうため、海の精霊【ビスマルク】が港に姿を現した。


「では、リーズをよろしく頼むよウェルくん」


「はい!」


 ジョージさんはリーズの命だけでなく、心に秘めた強い想いまでも託す覚悟のようだった。


 ビスマルクが大きな羽音を響かせ、港を離れる。青く澄んだ海原を背景に、その巨大な姿が光を反射して輝く。


 また、美少女たちのドレスを目に焼き付けながら、俺たちは旅の準備を整える。


「砂漠って何アルか!? 楽しみアル!」


「本では読んだことありますが砂がたくさんあって、夜空がキレイみたいですわ」


「昔、砂を斬る修行をしていたでござる。 それだけ砂があれば修行し放題でござるな!」


 ………………………あれ?


 このメンツ、砂漠を舐めすぎではないか? リーズは屋敷に籠って本ばかり読んでいたはずだが…。


 そんなことを考えつつ、美しいドレスの波を目に焼き付けながら、2週間が過ぎた。


「なんだか暑いですわ」


「暑すぎアル!? 何でアルか!?」


「し、心頭滅却すればまだまだ序の口でござる!」


 砂漠の暑さを侮っていたらしい。


 ジェノケル王国を抜けると、太陽が容赦なく照りつける日照りが続いた。


 さらに1週間が経過。


「ぜぇ…ぜぇ…」


 砂漠の入口が見えた。遠くには砂が金色に輝き、蜃気楼が揺らめいている。


「ナーシサス王国に到着するからこれに着替えてね」


 ビスマルクを操る聖女カイデナが、砂漠用の防護衣を渡す。


「これ、逆に暑くないアルか?」


「いえいえ! これを着ないと肌が火傷します。肌を露出しないことは必須なのですよ」


 砂漠初心者のテンちゃんはうんざり顔だ。確かに、この灼熱下では通常の衣服では耐えられない。


 ビスマルクから降りると、全身が砂に覆われる。


「あっつい!!!!!!」


 前世で見た映像とは違い、目の前に広がる砂の大地は圧倒的だった。


「なんじゃこりゃあああ暑すぎアル!」


 テンちゃんが火傷を警戒しながら叫ぶ。


「これは…しんどいでござるな…」


「でも進まないといけませんし…」


 暑さに耐えつつも、進むしかない。


「全員分のラクダを用意しました! みなさんお気をつけて!」


 カイデナさんの手配したラクダに全員が跨る。生で見るラクダは初めてで、動きの重さと揺れに驚く。


 そして夜。


「今度は寒いアル!!」


「砂漠って不思議ですわ」


「暑いよりは耐えられるでござる!」


「砂漠というのはこういうものらしいぞ? 妾も初めてじゃがのう」


 昼の灼熱と夜の寒さの落差に全員が驚愕していた。


 翌朝。


「温度差が激しいアル!」


 朝日が昇ると、再び焼け付くような灼熱が砂漠を支配する。


「…何か来るでござる」


 サヤが刀を構え、俺も含め全員が戦闘体制に入る。


「過酷な環境ほど強い魔物が生まれます。皆さん、引き締めて」


 ココさんが砂漠の危険を教えてくれた。適さない環境ほど、強力な魔物が潜んでいるという。


 ズザザザザザ!!!!!!


「地面の中に何かいますわ!」


 リーズの声と同時に魔物が姿を現す。


 ズザーーー!!


「キシャアアアアアアア!!!!!!」


 危険度A+2(エープラスツー)のデザートスコーピオン。巨大なサソリ型魔物だ。


「見たことない魔物アル!」


「しっぽの針は恐らく毒針じゃ! 絶対触れるでないぞ!!」


 砂漠未経験のテンちゃんたちは初めて見る光景だ。


「この程度の魔物ならどうってことないでござる!」


 サヤが斬撃を放つも、さらに2体現れた。


 並の冒険者なら危険度A+2が3体も揃えばピンチだ。


「ラーニング3つ同時発動!!! 【ドラゴンクロー】【ヒュドラファング】【獣豪腕】合成!【竜爪獣蛇剣(りゅうそうじゅうじゃけん)】!!!!」


「八極気功拳【裡門頂肘(りもんちょうちゅう)】!!」


「滅魔流…【鋼魔斬閃(こうまざんせん)】!!!」


 【竜爪獣蛇剣】はグリーンドラゴンの【ドラゴンクロー】、ヒュドラの牙【ヒュドラファング】、オークロードの怪力を組み合わせた超パワー斬撃。


 【裡門頂肘】はデザートスコーピオンのハサミを受け流すひじ打ち。


 滅魔流【鋼魔斬閃】は鋼鉄すら斬る剣技だ。


 ズバーン! ズドーン! ズバーン!


 3体のデザートスコーピオンを瞬殺した。俺たちは危険度Sランクにも引けを取らない強さを持っている。


「さすがですね。私ではこうはいかないでしょう」


「ウェルは強くなったのじゃ。出会った頃とは比べ物にならんぞ」


「わたくしたちの出る幕はありませんわ」


 ココさんも感慨深げだ。無印A級冒険者の実力は、デザートスコーピオンとは2ランク差がある。


 ピシピシ…ズザーーー!


 技の衝撃か、魔物の反応か、予期せぬ事態が起きる。


「な、なんだ!?」


 砂漠が裂ける。


「落ちるアル!」


「全員捕まって!! 風魔法【エアウォーク】!」


 全員に俺の身体にしがみつくように指示。


 ムニュ ムニュ


 あぁ!! それぞれのボイン…! ゴホンゴホン、そんな場合ではない!


 緩やかに降下して着地した。


「思ったより深い穴ですわね」


 上は砂漠、下は洞窟。地形が複雑で、まるで地面が割れたようだ。


「やろうと思えば上に行けるけど」


 ラーニングでエアウォークやテレポートを駆使すれば砂漠に戻れる。


「このまま進むアル! 地上は暑いからわざわざ戻る必要ないアル!」


 日差しのないこの空間なら体力の消耗も抑えられる。


「方角さえ間違わなければ大丈夫じゃろう。落下したラクダたちを回復させたら進むとしようかのう」


 幸いラクダたちは無傷だった。砂がクッションになったらしい。アイテムボックスから食料を与え、回復を確認する。


 しばらく進むと、古代文字が刻まれた石碑を発見する。


「こ、これはもしかして…古代文字ですわ!」

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


と思ったら


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面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


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