119.滅魔流剣士の少女
第7章完結まで連続投稿します!
追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!
「風魔法【エアウォーク】!」
俺は地面を蹴り上げ、ふわりと宙に舞い上がり距離を取る。
「炎魔法【フレイムバースト】!!」
遠距離から炎の塊を投げつけると、木々の間を焦げた匂いが漂い、葉先が熱で揺れた。
「滅魔流【魔封斬閃】!」
ズバ!!!
しかし、サヤは炎の塊を刀で真っ二つに斬り裂いた。
「雷魔法【ビガ】
氷魔法【コールドランス】
風魔法【ウィンドウジャベリン】
毒魔法【ヴェノム】
光魔法【フォトンショット】
闇魔法【ダークショット】」
俺は雷の矢、氷と風の槍、毒の液体、光と闇の球体を連続で放つ。
「無駄でござる!!!」
ズババババババ!!!!!
しかしサヤは俺の全ての魔法を斬り払い、武器に当たると溶けるはずの毒液すらまったく効かない。
「魔法を斬る剣術か…しかもヴェノムは鉄を溶かす程の液体なのに…」
武器破壊を狙って放った魔法も、滅魔流の剣士には通じなかった。
「その程度のこと滅魔流の剣士なら、どうということはないでござる!」
サヤの剣さばきは、魔法を断つことができるようだ。
「高みの見物はさせないでござるよ!滅魔流【魔空一閃】!!」
サヤが刀を振るうと、空中に斬撃が飛び散った。
「うわ!!」
俺は身を翻して全て避ける。剣士なのに遠距離攻撃まで可能とは、尋常ではない。
「まだまだ行くでござるよ!」
連続で飛ぶ斬撃が襲いかかる。
「うぉっと!!」
紙一重で避け切る俺。地形も木々や岩が点在する森なので、さらに慎重を要した。
「さて、どうしたものか…」
遠距離からの優位性など意味をなさない。
「…やるしかないな…!」
俺は覚悟を決め、地上に降り立った。
「距離を取るのはもう終わりでござるか?」
「あぁ…【魔導気】制限時間10秒!!」
【魔導気】。気と魔力を融合させ、身体能力を爆発的に向上させる技。消耗が激しいため、制限時間が設けられている。
「うぉぉぉおおおおお!!!!!!!」
「速いでござるな!!滅魔流【斬魔巣閃】!!」
俺の高速連続斬撃に対し、サヤも同じく高速連続斬撃を返す。
ズガガガガ!!!!
10秒経過、俺は再び距離を取る。
「はぁ…はぁ…【魔導気】について来れるなんて…」
このパワーとスピードはSランクの魔物を圧倒するほどで、S級冒険者レオンに匹敵する。
「もう終わりでござるか?」
それでもサヤにはまだ余力がある。
「強い…やはり今まで戦った剣士の中で一番強い…」
俺は武者震いを覚える。
「つ、強いアル…」
「やはり、テンテンより強いみたいですわね?」
「ぐぬぬぬぬぬ!!!」
テンテンは自分が強いと思っていたが、目の前で俺の【魔導気】と互角以上に渡り合うサヤを見て、認めざるを得ない。
リーズの言葉に、テンテンはぐうの音も出ない様子。
「決着をつける前に聞きたいことがあるでござる。ウェル殿の右手のこうにある模様はいつどこで付けたでござるか?」
「え?」
いきなりの質問に俺は驚く。
「…1ヶ月前…ギルドバトル中、寝ている時に付けられた…って聞いている」
俺は自身の魔法陣【深淵の闇魔法】のことを話した。寝ている間に異様な魔力を放つ少年が現れ、膨大な力を手にしたこと。扱えず、引き剥がすこともできないこと。
「……」
サヤは考え込む。
嘘かもしれない。真相を確かめるには、直接戦うしかない。
「ウェル殿の言っていることが誠かどうかは、拙者の本気の刃で語り合うでござる!!」
サヤは刀を納め、居合の構えを取った。
【魔翔一閃】かと思ったが、先ほどとは違う、気配の練度が高い。
「俺も本気を出すしかないか…召喚!【レナ】!!」
俺はさらに上の力を引き出すため、光のギャル精霊【レナ】を呼び出す。
「チィーーッス!! 可憐で可愛い精霊レナちゃんのご登場~!」
胸元に飛び込むレナ。光が一層強く輝く。
「【魔導霊気】!!!」
魔力、気、霊力を融合させたオリジナルの身体強化だ。さらにラーニングを追加し、4つ同時発動が可能に。
「土魔法【アイアンメイク】ソード!!」
俺は土魔法で刀と鞘を作り、【魔導霊気】でブーストする。
「随分と準備がいるでござるな。拙者に合わせて刀を作ったでござるか?」
「そうだ! だから日本刀…ゲフンゲフン! さ、鎖ノ国の剣を作ったんだ!」
俺も刀を鞘に納め、サヤと構えを合わせる。
「…付け焼き刃の技では滅魔流に太刀打ちできぬでござるよ?」
「試してみればいい。俺はただ全力に答えるだけだ!」
その瞬間、互いの技が炸裂する。
「滅魔流…【魔翔一閃】!!!」
「滅魔流…【鋼魔斬閃】!!!」
ズガーーーン!!!!!!!!!!!!
木々が激しく揺れ、二人の剣士の激突はまるで嵐のように響き渡った。
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