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108.闇と融合する

第6章完結まで連続投稿します!

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

 タンカーで多くの冒険者が運ばれたが、幸いにも死者はいない。

 倒された闇ギルドのメンバーは、魔力を封じる【魔封石】でできた手錠を嵌められ、牢獄に送られた。


 その間、中心人物であるウェルは美少女たちの声で目を覚ます。


「……ん…?」


 薄暗い天井の下、意識を取り戻すと目の前にはよく見慣れた美少女たちの顔があった。

 柔らかな光が窓から差し込み、室内の木製の床を照らす。


「いつも心配させおって!!!」

「ウェル!! 大丈夫アルか!?」

「お身体におさわりございませんこと?」


 エリスお嬢様、テンちゃん、リーズ──三人の表情は心配と安堵が混じる。

 みんな、俺の無事を確認して安堵しているようだった。


「…俺は…どうしたんだっけ…?」


 記憶は霧の中。何も思い出せない。


「覚えてないアルか!?」


 ブルガンリルム王国最強のS級冒険者【レオン・スティーブ】すら敵わなかった闇ギルドの幹部を、圧倒的な力で倒したのに全く覚えてない様子に驚く一同。


「…うん…なんか…ずっと闇の中にいた感じで…」


 レオンさんとの戦いの後、俺は眠った。

 その間、暗闇の中をさまよい続けていたらしい。


ピカー!


 突然、体から光が溢れ出す。


「な、なんじゃ!?」


 召喚していないのに、光のギャル精霊【レナ】が現れた。


「ちょっとちょっと~! 危ないじゃない~!」


 勝手に現れたのに文句を言うレナ。


「え? どうしたの?」


 俺には全く心当たりがない。


「どうしたもこうしたもないわよ~! あんなとんでもない闇属性の魔力流し込んで何してんのよ〜! もう少しで闇に呑み込まれて帰って来られなくなるところだったじゃない〜!!」


 禍々しい魔力は、俺の心も身体も蝕んでいたらしい。

 レナにはそれがすぐに分かったのだろう。


「このアタシが止めなかったら危なかったんだから~!!」


 暴走を止めたのは、レナの光の霊力だった。


「アタシが光の霊力で相殺し続けたおかげで無事なんだからね~!!」


「えっと…どういうこと!?」


 暗闇の中を歩いていた以外、何も覚えていない俺には意味不明だ。


「わたくしが最初から説明いたしますわ」


 リーズが事の経緯を説明する。

 闇ギルド【ナハト】がギルドバトルに攻めて来たこと。

 そして、豹変した姿の俺が圧倒的な力で彼らを倒したこと。

 さらに、その力を与えた謎の少年の存在──【深淵の闇】のことも。


「…そんなことが…」


 頭の整理が追いつかない。


「そんでアタシの霊力でその闇魔法を抑え込んだわけ!」


 レナのファインプレーに、俺は頭が上がらない。


「契約者の霊力を使わずに勝手にそんなことができるなんて凄いですわね!」


 本来、精霊は知能が獣レベルで契約者の意思がなければ行動を起こさない。

 上位精霊でも、それは同じだ。これほど人間に近い知能と感性を持つ精霊は珍しい。

 だからこそ、俺の意思や力に関係なく行動できたのだろう。


「ま、アタシはカワイイし、生前は天才だからね~」


 カワイイは余計だ!と心の中でつぶやく女性陣に、俺も心の中「わかる!!!!!」でつぶやく。


 レナは精霊になる前から魔導士としての素質があったため、この芸当もできたのだろう。


「というわけで!! アタシに感謝して美味しいスイーツをおごってね!」


 要求はスイーツ──安いものだ、と俺は思う。


「お安い御用だよ」


 ほんとに安い。


「あ、あとウェルの中に入ってきた闇魔法は、別に消えたわけじゃないから!」


 へ? 今なんと?


「ウェルの身体の中で大人しくしているだけだから、いつあんな状態になるかわからないわよ~」


「助かったわけじゃないアルか!?」


 また暴走するのか? と不安になる。


「ま、そん時はこのアタシが暴走する前に、抑えておくから安心しなさいよね~」


 レナがなんとかしてくれると言ってくれたおかげで、全員安心する。


「あと、ウェルの右手のこうに魔法陣が刻まれたわよ? たぶん、あのとんでもない闇魔法と融合したんでしょうね」


「え!?」


 俺はレナの指摘で右手のこうを見る。


「な、なんじゃこりゃ…!?」


 見たこともない禍々しいデザインの魔法陣。

 固有魔法【ラーニング】で魔法を魔法陣なしで習得して発動できる俺だが、勉強したことがないため、何の魔法陣か分からない。


「……なんか…カッコイイ…」


 どんな魔法陣か分からないが、男の子なら誰もが憧れる厨二病永遠のロマン。

 前世なら痛い目で見られるか、コスプレと勘違いされるだろう。しかし、これは本物だ。


バシッ!


「いて!!」


 エリスお嬢様に叩かれる。


「不謹慎じゃ! バカもの!!」


「いてて…ご、ごめんなさい」


 エリスお嬢様、テンちゃん、リーズは本気で俺を心配していた。

 自分たちを置いて遠くに行ってしまうと感じたのだ。


「というわけで美味しい高級スイーツよろしくね~」


 (ま、ホント言うとあれだけ闇魔法が暴走したらアタシだけだと止められなかったんだよね。

 この三人がウェルに抱きついて必死に呼びかけたこと、ウェル自身の心が闇を打ち破ろうとしたこと、これらが合わさって暴走を緩めてくれたおかげでアタシの光の霊力が通用したんだよね~。

 まったく憎いねぇこのダンナは! でも、面白そうだから黙っておーこ! スイーツも食べたいしね~)


 とレナは心の中でつぶやいた。

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


と思ったら


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面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


ブックマークもいただけると本当にうれしいです。


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