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箱庭幻想譚―異世界に転生した私の幸せになりたいと願った物語―  作者: 物部 妖狐
第二章 修行、そして旅に出る

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魔法について

一章で魔法が既に出ているけど、シャルネさん殆ど忘れてる

 とりあえず大鎌を渡された日から早速訓練が行われるようになった。

午前はプリムラスグロリア様の元で何時ものように能力の使い方を学び……、その際に


『……【暴食と施し】の扱いについてはこれでいいじゃろう、ただもう一つの方はおぬしが自覚しなければな』

『もう一つ……?』

『まぁ、これに関してはおぬしの精神性から来るものじゃろうから、旅の道中に自覚出来たら利用し尽くせば良いと思うぞ?』

『……そんな便利な物なら教えてくれてもいいのに』

『馬鹿者が、何でも教えて貰うとは思わん事じゃな』


 と訳の分からない事を言われてしまった。

そして今は能力の使い方よりも、自身の種族である【天魔】の特性を学ぶ時間になりつつある。

結果的に分かった事は、私は魔法という魔力を使って起こす不思議な現象を使用する事が上手く出来ない事が分かった。

自身の身体の中で魔力を生み出せる魔力が微弱であるのに出力がおかしいらしくて、魔法の出力の調整が出来ないらしい。

一応、暴食と施しを使う事で魔力問題は解決出来るらしいけど……、魔力を使った攻撃を行う場合、体内の魔力を直接相手にぶつけるしか出来ないそうだ。


「──ーい、おーい、話聞いてるのか?」

「え?あ、ゼンさん」

「まぁた話をちゃんと聞いて無かったな?で?いったい何を考えてたんだよ、またプリムラグロリアスに言われた魔法が使えないって話か?」

「……うん」

「そんなん気にする必要ねぇだろ、俺だって魔法はあんまり得意じゃねぇし……一応実践レベルでは使えはすっけど、斬った方が早いんだよなぁ」


 ゼンさんは確かに武器を振ってる方が強いイメージがある。

魔法って言う頭が良さそうな物を使うよりも、直接相手に向かって行って殴ってそうだもの。

そう思うとカー君はどうだろう?、以前一つの村を滅ぼした時は大きな蛇へと身体を変えていたけど、私達の中では頭脳派だと思う。

正直、近接戦闘に特化した三人何て脳筋パーティーで旅に出るよりも、魔法とかが使える人がいた方がいい気がする。

回復の方は私の能力で出来るだろうけど、遠距離攻撃が出来る人がいないのは……ん?遠距離攻撃?それって、魔力の塊を直接ぶつければいいんじゃ?、ほら……現象を起こして火や水とかを出すよりも、純粋な物理現象にしてしまえば?


「カー君は魔法使えたりしないの?」

「ん?使えるぞ?、けどあんまりあてにしねぇ方がいいんじゃねぇかな」

「えー?なんで?」

「……毒だよ、あいつは毒魔法を使うんだよ、農業で活かせるかもしれないと色々と実験してるみたいだがよ、あの集落に来る前はそのせいで生物すら生きる事が出来ない不毛の地になったりと碌なもんじゃねぇぞ、特に俺達の前で使われたら命がいくつあっても足りゃしねぇだろうな」


 毒で農業?それって農薬の事かな……、野菜を食べ荒らしたりする害虫を殺したりとか、寄せ付けなくするとか色々と便利な物だった記憶があるけど、生物が生きれない不毛の地になるって、それもう大量殺戮に特化したヤバい毒なんじゃ。

カー君ってもしかして、誰かと肩を並べて戦うよりも一人の方が強かったりするのかも。

あれ?私達ってもしかして個人の戦力が高すぎる変わりに、戦闘面においての連携能力に凄い難がある気がするんだけど気のせいじゃないよね?。


「じゃあ私が魔力を直接相手にぶつけるって言うのはどう?一人でも遠距離攻撃が出来る人がいた方がいいと思うし」

「ん?それなら俺が剣に魔力を付与して斬撃を飛ばせるぞ?」

「え?そうなの……?」

「あぁ、そうでもしねぇと武器の届く範囲しか斬れねぇからな……特にガキの頃、飯を獲りに行くときとかそれ位出来ねぇと獲物に逃げられちまうからな、生きる為に必死になって色々とやってたら出来るようになったんだよ」


 ……何て言うかゼンさんって滅茶苦茶だなぁ。

剣から飛ぶ斬撃とかってもうファンタジーだし、普通の人は出来ないと思う。

いや?でもこの世界は剣と魔法がある世界だからおかしく無いのかも?んー、何だか頭の中がこんがらがってきたかも。


「けどまぁ、シャルネの言う魔力の塊を直接相手にぶつけるって言う発想は面白いかもな、飛ぶ斬撃とかは使用者の属性が色となって可視化されちまうけど、おまえの場合魔力の属性自体が無いみたいだし、上手く行ったら目に見えない一撃が出来るようになるぞ?」

「それってもしかして強い?」

「俺みたいな達人の前では、見えない攻撃が来てると本能で察して回避されるだろうが、それでも反応は一瞬遅れるな……俺達のように目や耳がある生物は五感を頼って動くからしょうがねぇところはあると思うぞ?」

「じゃあ何でゼンさんは分かるの?」

「そりゃあ……達人の領域に入ると、第六感って言えばいいのか分からねぇけど、本能的な部分で殺意とか相手を害しようと感情や魔力の動きを感じられたり出来るようになんだよ」


……何かそれって前いた世界であったマンガやアニメで見た事ある気がする。

そう思いつつ聞いていたら『取り合えずシャルネには、試験までに最低限達人の領域に片足程度は入って貰うから覚悟しろよ?』と言う無茶ぶりをされるのだった。

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