表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

76/187

第76話:地の遺物とテラノスの覚醒

地の神殿の試練の間は、セシルの風魔法で毒脈瘴気が晴れ、魔脈の光が再び輝きを取り戻していた。セシルが「地神の種」を手に持つと、緑の魔脈が溢れ出し、大地を再生する力が神殿を包む。薄い緑の結界が広がり、ガルドラスとガイアロスの動きが鈍くなる。彼女が息を整え、目を潤ませて呟く。

「これで…少しでも償えるなら…。」


タクミがストームライダーのコックピットでガイストに声をかける。

「ガルドラスの弱点が露出した! ガンランチャー、いけるか?」

ガイストが冷静に応じる。

「制御装置、胸部中央に魔脈低下確認。直進10mで射程内だ、タクミ!」

タクミがレバーを引き、ガンランチャーが火を噴く。弾丸が鋼獣の胸部を貫き、ガルドラスが断末魔を上げて崩れ落ちる。


バルドが「嵐の双剣」を手にガイアロスに飛びかかる。風と雷を帯びた双刃が装甲を切り裂く。

「仲間は裏切らねえ。それが俺たちの強さだ。」

リアがエーテル・ノヴァを掲げ、雷を放つ。

「兄ちゃんの星と一緒に…仲間を守るよ!」

雷がバルドの双剣に絡みつき、ガイアロスを一掃する。


カザンが熔雷槌を振り上げ、豪快に笑う。

「熔鉄団の鉄は家族そのものだ! お前らなんかに壊させねえ!」

一撃で大地が震え、残りのガイアロスが動きを止める。ジンが竪琴を奏で、穏やかな旋律を響かせる。

「エアリスの歌が裏切りを癒す。仲間が戻れば、俺たちはもっと強くなる。」


戦場が静まり、緑の結界が神殿を包む。セシルが「地神の種」を手に持つ。

「私、世界のためにも、貴族を一緒に倒したい。」

タクミがストームライダーから降り、仲間を見回す。

「セシル、お前が戻ってくれたなら、もう怖いものはない。地の遺物を手に入れた俺たちは、戦争を終わらせる一歩を進んだぜ。」

ガイストが報告する。

「エネルギー残量76%、ドリル稼働率87%。次の戦いに備えられるぞ、タクミ。」


一行は神殿の奥へと進む。そこには地の魔脈が渦巻く祭壇があり、苔むした石碑がそびえていた。魔脈の光が石床を脈打ち、静寂の中、地神テラノスの幻が再び現れる。大地を象徴する重厚な鎧を纏い、厳粛な声が響く。

「剣を手に戦う者よ、汝の絆は大地に根ざす。地の守護者を受け入れよ。」


その瞬間、バルドの体が輝き始める。緑と金の光が全身を包み、「嵐の双剣」を持つ手から大地の脈動が伝わる。光が鎧を透過し、神殿全体に低いうねりが響き渡る。仲間たちが息を呑む中、バルドが目を閉じ、その力を感じ取る。


彼が一歩踏み出すと、光が収束し、祭壇の魔脈が彼に流れ込む。重厚な力が宿り、バルドが深く息を吸う。そして、静かに、だが力強く詠唱する。

「我が堅き大地に誓い、生命を護りし絆を結ばん——テラノス!」

地面が大きく震え、テラノスが実体となって現れる。岩石と樹木を纏った巨躯がバルドの前に立ち、深く響く咆哮を上げる。巨腕が空を切り、大地の力が神殿全体に満ちる。


バルドがテラノスを見上げ、静かに笑う。

「これなら…シンダーリーヴスを…世界を守り抜ける。」

タクミがバルドの肩に手を置き、笑う。

「バルド、お前がその力を手に入れたなら、貴族もゼノスも怖くねえな。」


リアが目を輝かせて近づく。

「バルド、すごいよ! 私たちの仲間がまた強くなったね。」

エリナが穏やかに微笑む。

「ヴェールウッドも、こんな力に守られてたんだ。」

セシルが「地神の種」を手に、バルドに近づく。

「バルド、私を許してくれたおかげだ。この力で一緒に戦おう。」

ジンが竪琴を軽く弾き、音色を添える。

「エアリスの歌に新たな力が加わった。次は貴族を終わらせる番だ。」


神殿の魔脈が静かに輝き、セシルの「地神の種」とバルドの「テラノス」が仲間たちに新たな力を与えた。戦争は激化するが、一行の絆は揺るぎないものとなり、次の戦いへと歩を進めるのだった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ