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第136話:鉄都の激戦 - ガルザークの終焉(後編)

鉄都ガルザード、半壊した城前。砂塵が舞う中、タクミがマグナを立て直す。城壁の瓦礫が足元に散らばり、風が煙を運ぶ。タクミが汗を拭い、叫ぶ。

「リア、準備しろ!」

ガイストが警告音と共に報告。

「機体負荷80%、装甲損傷20%。」

ガルザークが剣を振り上げ、咆哮する。

「貴様…しぶといな!」

だが、前回むき出しだった胸の魔脈結晶が見当たらない。甲冑が滑らかに覆い、外からは何も見えない。ガルザークの目がさらに赤く輝きを増す、異様な気配が強まる。


ガルザークが剣を振り下ろす。赤い魔脈波が巨大な刃となり、タクミを襲う。空気が裂ける音が響き、砂塵が渦を巻く。ガイストが素早く報告。

「距離10メートル、速度秒速60メートル、右30度!」

リアが上級魔導書を手に、エーテル・ノヴァを掲げる。

「炎の主よ、我が手に力を与え、雷の咆哮を焼き尽くせ——インフェルノ・ラグナロク!」

魔法陣が地面に輝き、ストームブリンガーが灼熱の炎を纏う。タクミが炎の剣で巨大刃を切り裂き、ガルザークの胸を突く。だが、ガルザークがニヤリと笑う。

「また同じところに魔脈結晶があると思うか?」

剣から赤い衝撃波が放たれ、マグナが吹き飛び、城の柱に激突。柱が砕け、瓦礫が降り注ぐ。ガイストが警告。

「マグナ装甲損傷30%追加!」


ガルザークが吼える。

「貴様らの終わりだ!」

剣を振り回し、赤い魔脈波が螺旋状にタクミを包囲。連続で襲い、地面を抉る。ガイストが叫ぶ。

「敵の動き、距離8メートル、速度秒速70メートル、全方位攻撃!」

タクミが風神の眼を光らせ、焦る。

「風神の眼で探す!どこだ…!?」

魔脈の流れを解析するが、結晶の位置が霞んで見えない。ガルザークが剣を地面に突き刺す。赤い魔脈が放射状に広がり、爆発。城の基礎が揺れ、壁が崩落する。ガイストが警告。

「マグナ装甲損傷35%追加、機体負荷85%!」

タクミが汗を流し、指示を出す。

「ガイスト、パルス・ディテクター・アレイで魔脈を探せ!」

ガイストが応答。

「魔脈エネルギー探知中…信号霞む!位置特定不能!」

タクミが歯を食いしばる。

「どこにも見当たらねえ…!」


ガルザークが剣を高く掲げる。

「滅びろ!」

巨大な赤い刃が連続で放たれ、マグナが回避しきれず、装甲に赤い傷が刻まれる。砂塵が視界を覆い、マグナのブースターが悲鳴を上げる。


セシルがエアリスウィスパーを手に、タクミの前に立つ。

「タクミ、私が守るよ!」

影脈会元幹部として正義を追い続ける彼女が、地の種を掲げる。

「地の精霊よ、我が声に応え、大陸を護れ——アース・バリア!」

緑の光がマグナを包み、大地の魔法陣が広がる。ガルザークの赤刃が結界に当たり、衝撃が和らぐ。ガイストが報告。

「マグナ装甲損傷40%、結界で軽減中!」

タクミが息を整え、振り返る。

「セシル、助かる!」


リアが上級魔導書を開き、目を輝かせる。

「タクミ、全属性でいくよ!」

「炎の主よ、氷の精霊よ、嵐の使者よ、大地の怒りよ、雷霆の王よ——我が剣に力を与えなさい!」

エーテル・ノヴァが虹色に輝き、魔法陣が五重に展開。ストームブリンガーが炎、氷、風、大地、雷の全属性を纏う。刃が五色の光を放ち、城内に魔脈の風が渦巻く。タクミが叫ぶ。

「リア、すげえ!でもまだ結晶が見えねえ!このままじゃ…!」

風神の眼で探すが、霞んで分からない。


バルドが嵐の双剣を振り上げる。

「風の民の魂だ!テラノス、力を貸せ!」

岩石巨人テラノスが砂塵を巻き上げて現れ、拳を振り下ろす。騎士団が粉砕され、甲冑が飛び散る。

「タクミ、俺達を信じろ!」

カザンが熔雷槌を振り、吼える。

「熔鉄団の復讐だ!イグニス、燃え上がれ!」

炎の戦士イグニスが召喚され、熔火の一撃で騎士団を焼き尽くす。

「カザンの力をタクミに!」

ジンが竪琴を奏で、水流を展開する。

「アクエリア、みんなを繋げて!僕達の願いだよ!」

アクア・テンペストで騎士団を封じ、祈るように呟く。セリカが風影の爪で騎士団を切り裂く。

「タクミ、私も戦うよ!結晶、どこかにあるはず!」


タクミがストームブリンガーを振り上げ、ガルザークに突進。

「どこだか分からねえなら、どこでも切り開いてやる!」

五色の刃がガルザークの左腕を切り落とす。腕が砂に落ち、切断面から火花が散る。金属と歯車がむき出しになり、一同が驚愕。

「何!?」

タクミが目を丸くする。リアが魔導書を握り、叫ぶ。

「機械!?ガルザークって…機械だったの!?」

セリカが爪を握り、呟く。

「次元獣みたいだね…何!?ガルザークは次元獣なのか!?」

バルドが双剣を構え直し、唾を吐く。

「人間じゃなかったのかよ…気持ち悪いぜ!」

ガイストが解析を急ぐ。

「機械構造確認。魔脈結晶と融合した次元獣の可能性!」


セシルがアース・バリアを強化し、呟く。

「地の精霊が囁いてる…結晶の位置、ぼやけて見える!」

「ウィンド・テンペスタ!」

風魔法がガルザークの動きを一瞬止める。リアがタクミを見つめ、叫ぶ。

「タクミ、お願い!みんなの力を信じて!」

仲間全員の視線がタクミに集まり、力が一つに繋がる瞬間、ガルザークの体内で赤い光が点滅。結晶の位置が腹部に輝き出す。タクミが目を細め、叫ぶ。

「見えた…!そこだ!」


タクミがストームブリンガーを構え、リアに叫ぶ。

「リア、全属性を最大に!」

リアが魔導書を両手で持ち、目を閉じる。

「全精霊よ、我が声に応え、絆を束ねよ——オール・エレメント・ユニゾン!」

炎、氷、雷、風、地、光が渦巻き、ストームブリンガーに流れ込む。刃が虹色の輝きを放ち、魔脈の風が城を震わせる。タクミが叫ぶ。

「スラスター全開!」

マグナが2万3000ニュートンの推力で加速し、砂塵を切り裂く。剣先からエネルギーが渦巻き、タクミとリアが声を合わせる。

「オールエレメント・ブレイク!」

虹色の剣がガルザークの腹部を貫く。結晶が砕け、赤黒い光が爆発。衝撃波が城を揺らし、瓦礫が飛び散る。


ガルザークが腹を押さえ、呻く。

「ぐああ…クロノス…貴様…!」

膝をつき、甲冑が崩れ落ちる。騎士団も連鎖して倒れ、城は半壊。煙と瓦礫が立ち込める中、タクミが息を切らす。

「やった…だがクロノスってなんなんだよ?」

ガイストが報告。

「機体損傷70%、修復必須。」

セシルがエアリスウィスパーを掲げ、回復魔法を放つ。

「ヒール・ルミナス!」

マグナの損傷が軽減され、緑の光が仲間を包む。

「地下に何かあるよ…大地が震えてる。」

セリカが瓦礫の隙間を覗き、呟く。

「私も見た!ヤバい装置が!」

仲間が集まり、半壊した城を見上げる。



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