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第133話:鉄都の死闘 - ガルザークの影

サンドリア大陸、砂漠の果て。熱風が砂塵を巻き上げ、タクミ一行は異常な力を持つガルザークと対峙する。ガルザークの巨大な剣が振り下ろされ、マグナが砂に膝をつく。衝撃で砂が跳ね上がり、タクミの額に汗が滲む。操縦席の警告音が鳴り響き、彼の手が操縦桿を強く握る。

「くそっ、何だこの力は!」

タクミが歯を食いしばる。ガイストの声が響く。

「魔脈波動異常継続!生体反応が不安定!」

ガルザークの目が赤く輝き、血の跡が甲冑に滲む。砂に滴る血が黒く変色し、不気味な雰囲気を漂わせる。彼が低く呻く。

「貴様ら…クロノスが…許さん…!」

バルドが砂を払って立ち上がり、肩を鳴らす。

「風の民がこんな奴に負けるかよ、冗談じゃねえ!」

双剣を構え直し、砂を蹴って身を低くする。リアがエーテル・ノヴァを握り直し、タクミを振り返る。

「タクミ、みんなでやれるよね?負けたくないよ!」

セリカが目を細め、ガルザークの動きを追う。

「こいつの動き…人間じゃない。何かおかしいって。」

ジンが竪琴を手に、緊張した手つきで弦を軽く弾く。

「アクエリアが変な音を拾ってる。僕が援護するから!」


ガルザークが咆哮し、巨大な剣を振り回す。衝撃波が砂を切り裂き、砂塵が視界を覆う。タクミが叫ぶ。

「ガイスト、ブースター全開だ!」

マグナが2万3000ニュートンの推力で跳び上がり、砂を巻き上げて回避。だが、ガルザークが一瞬で距離を詰め、拳をマグナの装甲に叩き込む。金属が軋む音が響き、衝撃でタクミの体が揺れる。ガイストが警告。

「装甲損傷40%!炉温度上昇中!」

タクミが息を切らす。

「攻撃が重すぎる…!こいつ、どうなってんだよ!」


バルドが砂を蹴って突進し、叫ぶ。

「風の速さで仕留めてやる!」

双剣を振り上げ、ガルザークの脚を狙う。だが、ガルザークが剣を地面に突き刺し、砂が爆発。衝撃でバルドが吹き飛ばされ、背中から砂に叩きつけられる。彼が咳き込みながら呻く。

「ちくしょう…硬すぎるぜ!」

リアがエーテル・ノヴァを掲げ、焦りながら叫ぶ。

「アイシクル・ストーム!」

氷の槍がガルザークに飛ぶが、彼が剣を一振りで全て弾き返す。氷が砕け散り、砂に降り注ぐ。セリカが風影の爪を手に背後へ回り込み、甲冑の隙間に斬り込む。傷が走るが、ガルザークが振り向きざまに肘打ち。

「くっ!」

セリカが後退し、砂に足を滑らせて膝をつく。ジンが竪琴を手に、急いで弦を奏でる。

「アクア・テンペスト!」

アクエリアが水膜を展開し、ガルザークを包む。動きが一瞬鈍るが、彼が力ずくで水を裂く。

「無駄な足掻きだ…!」

水が飛び散り、砂に染み込む。タクミが叫ぶ。

「こいつの力、異常すぎる!ガイスト、何か分かるか!」

ガイストが即座に応答。

「魔脈波動の源、胸部に集中。破壊を推奨。」


タクミが操縦桿を握り直し、汗を拭う。

「胸部か…行くしかねえ!」

ブースターを全開にし、砂を巻き上げてガルザークに突進。ガルザークが剣を振り下ろすが、マグナの魔鋼剣で受け止める。金属がぶつかり合い、火花が飛び散る。

「くっ!重すぎる…!」

タクミが耐える中、ガイストが報告。

「衝撃再解析。魔脈干渉による増幅確認。胸部の魔脈結晶が原因。」

タクミが目を細め、ガルザークの胸を見る。血に染まった結晶が埋め込まれ、赤く脈打つ。

「魔脈結晶だと!?それがこいつの力か!」

セリカが立ち上がり、爪を握り直す。

「貴族の実験か、それともクロノスの仕業か…どっちにしろヤバいね。」


タクミが仲間を見回し、叫ぶ。

「みんな、胸を狙え!」

バルドが砂から這い上がり、息を整える。

「了解だ、やってやる!」

双剣で突進し、結晶に斬り込む。刃が結晶をかすめ、火花が散る。リアがエーテル・ノヴァを振り上げる。

「サンダー・ウェーブ!」

雷が結晶に電流を走らせ、ガルザークの体が一瞬硬直。ジンが竪琴を激しく奏でる。

「アクエリア、詩の力で押さえ込んで!」

水膜が再びガルザークを包み、動きを封じる。セリカが風影の爪で結晶に深く切り込む。

「これでどうだ!」

結晶にヒビが入り、ガルザークが苦悶の声を上げる。

「ぐああ…!」

赤い光が一瞬強く輝く。タクミが叫ぶ。

「今だ!ドリルアーム!」

マグナが砂を蹴り、ドリルアームを結晶に突き刺す。大きな亀裂が走り、赤い光が揺らぎ、爆音と共に結晶が砕け散る。


ガルザークが胸を押さえ、膝をつく。低く呟く。

「ふん…ここで退くしかねえか…!」

赤い光が弱まり、動きが鈍る。タクミが驚く。

「まだ動けるのかよ!?」

ガイストが報告。

「魔脈結晶損傷。出力低下中だが機能は完全停止せず。」

突然、空から轟音が響き、巨大な翼を持つ次元獣が降下。機械の鷲のような姿で、鋭い爪が砂を切り裂く。ガルザークが次元獣の背に飛び乗り、言い残す。

「貴様ら…次は鉄都で会おうぜ…!」

次元獣が咆哮し、ガルザークを乗せて鉄都ガルザード方向へ飛び去る。砂塵が舞い上がり、タクミが拳を握り締めて見上げる。


タクミが息を吐き、呟く。

「次元獣で撤退か…鉄都ガルザードへ向かったな。」

バルドが双剣を肩に担ぎ、砂を吐き出す。

「逃げやがったか!次は絶対に仕留めてやるぜ。」

セリカが爪を鳴らし、鋭く言う。

「胸の結晶、あれは貴族の技術じゃない。クロノスが絡んでる可能性が高いね。」

リアがエーテル・ノヴァを胸に抱き、少し不安げに笑う。

「飛んでっちゃったよ…でも、あそこまで追い詰めたし、次は私達が勝つよね?」

ジンが竪琴を手に、静かに弦を弾く。

「アクエリアが不穏な音を拾ってる。鉄都で何かデカいことが起きてるよ。」


夜、鉄都への道中で一行が休息を取る。星空が広がり、焚き火がパチパチと音を立てる。ジンが竪琴を膝に置き、穏やかな旋律を奏でる。

「砂漠の詩で少し癒そう。」

リアが焚き火に手を翳し、目を輝かせる。

「ガルザークが次元獣で逃げるなんてびっくりしたけど、次は絶対負けないよ!」

バルドが焚き火に枝を投じ、決意を込める。

「次は逃がさねえ。風の民の誇りでぶっ倒してやる。」

セリカが焚き火のそばに座り、爪を眺める。

「クロノスの名前がまた出てきたね。鉄都で真相が分かるのが楽しみだよ。」

タクミが焚き火を見つめ、魔鋼剣を膝に置く。

「魔脈結晶で強化されたガルザーク、次元獣まで出てきた。鉄都でクロノスの正体を暴くしかねえ。ドルザードもクロノスも、全部ぶち壊してやる。」

ガイストが浮遊しながら伝える。

「機体損傷50%、修復が必要だ。鉄都到達前に調整を進めとく。」

一行が星空を見上げ、鉄都ガルザードでの戦いへ気持ちを新たにする。タクミが立ち上がり、仲間を見回す。

「鉄都で全てを終わらせようぜ。」



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