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錬金鍛冶師の冒険のその後 ー冒険を辞めた男が冒険者達の旅団を立ち上げ仲間の為に身を砕いて働くお話ー  作者: 荒野ヒロ
第九章 パールラクーンを巡る戦い

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中央神殿都市を守る部隊(ナンティル視点)

猫獣人ナンティル視点。

彼女は商人だったり、神殿の送り込んだ間諜(密偵)だったりと大忙し。

冒険者としての実績も充分で、彼女の腕力もそこで鍛えられたもの。

がめついけどパールラクーンでは、一部の権力者からも信頼されている若い実力者だったりします。

 犬亜人ババルドどもの軍勢が迫ってきたにゃ……

 数はおおよそ千三百に近いらしいにゃ。

 こちらはフォロスハートの冒険者と、小獣人エルニスの魔法使いを含めても、六百三十──この人数で倍以上の敵を、迎え撃た(にゃ)くちゃ(にゃ)(にゃ)いにゃ。

 中央神殿の北側に陣を張り、書物に書かれた戦術をもって迎え撃つにゃ。

 私達は軍隊というものが(にゃ)い。

 冒険者の力を借りて、(にゃ)んとか戦えるだけの技術を身につけるだけで精一杯だったにゃ。


 私を含めた大勢は、冒険をしていたので、戦う事に(にゃ)れてはいたにゃ。それでも、組織的に戦う術をまにゃんで、陣形を組んで戦うやり方をまにゃぶのに、多くの時間を必要としたにゃ。

 混沌こんとんが攻めて来た時に戦う戦士も居るのにゃが、そこまで組織的に戦う技術はもってい(にゃ)いのにゃ……


 軍事関係の書物も(にゃ)く、そうした知識を得るにも、フォロスハートの協力が必要だったにゃ。

 今回の犬亜人の攻勢について、やっと権力者連中は危機感を抱いて、戦える者を育成することに積極的に(にゃ)りつつある。

「ほんとうに、いまさらすぎにゃ……」

 そん(にゃ)私は、神殿からの要請もあり、部隊長として戦場に立つ事に(にゃ)ったのにゃ。


 もちろん犬亜人どもを撃退する為に、戦地に向かうつもりでいた私だった。けど──部隊長を任される(にゃ)んて、聞いて(にゃ)い。

 けど負けるつもり(にゃ)んて、欠片かけら(にゃ)い。

 奴らのよう(にゃ)欲しい物があれば奪えばいい、みたいに考えている野蛮(にゃ)連中に、渡してやる物(にゃ)ど一つも(にゃ)い。


 この戦いの為に、投石機を新たに作らせたにゃ。私が権力者達に脅し……掛け合って金を払わせて作り上げた投石機。

 大量の石を散らばるようににゃげつけて、攻めてきた敵の出鼻を叩き潰してやるにゃ。

 奴らが近づいて来る前に、数を減らしてやるにゃ。


 この投石機も、フォロスハートに借りた書物に書かれていたにゃ。本当はオーディスにも協力を頼んで、もっと強力な物にしたかったのにゃけど……


 そうにゃ──手紙を書いて、オーディスに協力を頼むべきかもしれ(にゃ)いにゃ。

 この戦いに勝って、犬亜人どもの脅威を退けられる(にゃ)ら、オーディスに大金を払ってもいいにゃ。


 天幕に入って、小さなテーブルに紙を置くと、手紙を書き始める……

 と、そこへ、誰かが慌てた様子で天幕に入って来た。

(ニャ)ンティルさん! フォロスハートから援軍が送られてくるそうですにゃ! 数は六百!」

「それは朗報にゃ!」

 詳しく話を聞くと、フォロスハートを守る兵士を送ってくれると決められたらしい。

 六百の内のにゃん人が、この戦地に送られてくるかは分から(にゃ)いが。


「フォロスハートから来た兵士には、愛想よくするのにゃ? ちゃんと一緒に戦う仲間として受け入れ(にゃ)いとダメにゃ。みんにゃにもそう周知させておくにゃ」

 わかりましたと言って、戦士は下がって行く。

 私はオーディスの手紙に投石機の事(にゃ)どを書き、犬亜人との戦いで有利に(にゃ)る物を作って欲しいと、率直に書いて送る。

「オーディスから、(にゃ)んらかの知識を借りられる(にゃ)ら、大金を支払っても惜しく(にゃ)いにゃ」

 そうした事も書いて、その手紙をすぐにフォロスハートに居る、オーディスの元へ届けるよう早馬を飛ばした。


「この戦いで金を惜しんでいたら、あとで絶対に後悔するにゃ。金はこういう時の為に稼いでいたのにゃから──」

 パールラクーンの最大の危機にゃ。

 それに立ち向かう為に、全力を尽くさ(にゃ)くては。

 私は自分のほっぺたを叩くと、天幕を出て、戦いに備えて訓練をする事にしたにゃ──

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