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錬金鍛冶師の冒険のその後 ー冒険を辞めた男が冒険者達の旅団を立ち上げ仲間の為に身を砕いて働くお話ー  作者: 荒野ヒロ
第七章 方舟大地の未来

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前夜の会合

7時頃に投稿したと思ったら、出来ていなかった……orz

 夕食は宿舎に戻り、いつもの様に食堂で食べる事になったが、今回は特別に、ダリアにフレジア、ラピスもまねいての食事会になった。


「明日の竜狩りには彼女らも協力してもらう事になった。彼女らは三人で『旋風炎竜ファルレギアス』──これは都市フレイマの転移門でしか、出現が確認されていない竜だが──を撃破する実力を持っている。戦い方を参考にするように」

 食事の前に三人が、ここに同席している理由を伝え、食事となった。


 うちの旅団は、そこそこ食料の備蓄びちくがある為、彼女ら三人分の食事を提供しても、びくともしないのである。


 ダリアとラピスは頭を軽く下げて挨拶をするがフレジアは、やや緊張している為か、人見知りの気があるのか──慌てて頭を下げてうつむいてしまう。


 牛肉の鉄板焼き(ステーキ)や鶏肉の揚げ焼きなどの他、暗生草を調味酢ドレッシングに混ぜている生野菜料理サラダなど、結構な数と量の料理が振る舞われた。

 食後に少量の酒も振る舞って、ダリアとラピス達は、レーチェやリトキスと談笑している。

 フレジアは年齢の近いユナやメイと話しているが、カーリアも「人見知り」を発動させ、砂糖を加えた紅茶をチビチビと飲んでいた。


「おい、なにしてる。カーリアも会話にまざれ」

「そ、そう言われても──困るんだな」

 お前は山下清か、と心の中で突っ込みつつ。おかしな口調になった彼女を追い詰めても仕方が無いので、そっとしておいてやる。


 食事が終わると、ユナとメイは、フレジアをれて猫の所へ向かったようだ。

「ほら、お前も来い」

 そう言ってカーリアを立たせ、猫達の様子を一緒に見に行く。




 階段前の廊下は、すっかり猫の広場になっている。汚れてもいいような布を敷き、巣箱や爪研ぎ用の(たたみ)(もど)きの台。猫用便所などなど。


 巣箱の中で子猫が一匹、母猫のライムと共に横になり、二匹の子猫は、やって来たユナやフレジアを見ると、「ニャァァ──」と鳴き声を上げて歓迎している様子だ。

 青い毛の混じった子猫は、フレジアにもカーリアにも自分から近づいて行き、脚に身体をり寄らせて甘えている。


「かわいい……」

 フレジアとカーリアが、そう声をらす。


 俺は玄関にある戸棚から猫じゃらしを取り出すと、それをメイとフレジアに手渡して、子猫と遊ぶように言い、しばらく子猫達の様子を見守っていた。


 起き出して来た、もう一匹の子猫を抱き上げるカーリア。巣箱の中ではライムが目を閉じたまま横になっている。

 そっと身体を撫でてやると、少し目を開き、小さな鳴き声を上げて「眠い」と言うみたいに、再び目を閉じた。




 子猫達と遊んで()()()()したフレジア。

 彼女はぐにカーリアとも仲良くなって話しをしていたが、ダリア達がリトキスらとの相談を終えて帰る事になった。


「お食事、ごちそうさまでした。ありがとうございました」

 丁寧にお辞儀するラピス。

「うん。明日はよろしく頼む。なにしろ数人は竜と向き合うのは初めてだからな──支えてやってくれ」

 俺がそう言うと、彼女は「はい」と応えてくれる。

 ダリアは気楽なもので、「大丈夫だって」の一言で片づけられてしまう。


 フレジアは口にはしなかったが、こちらを向いて黙ってうなずく。

 彼女はユナやメイ、カーリアといった同年代の仲間を得て、彼女らを守りたいという意識が強くなったみたいだ。


 リトキスから話しは聞いているが、彼女の手並みは相当なものであるらしい。今日、鍛冶場で見たフレジアの、二本の手斧を振り回す動きを見れば──それも納得だが。


 メイの実力も相当な熟練者位階(クラス)の強さだと思っているが。──フレジアもまた、その年齢と容姿からは想像もつかないほどに、魔法戦士としての高い能力を持っているのである。


 明日は竜狩りだけでは無い。

 新しい大地で見つかった海底の建物を調査し、そこに居ると思われる「神」との接触が待っているのだ。


 ミスランに留まる俺には、旅団の仲間達が無事に帰って来る事を待ち続けるだけしか出来ない。それがなんとも歯痒はがゆく感じる一日になりそうであった……

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