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錬金鍛冶師の冒険のその後 ー冒険を辞めた男が冒険者達の旅団を立ち上げ仲間の為に身を砕いて働くお話ー  作者: 荒野ヒロ
第七章 方舟大地の未来

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魔法の剣 ー魔法を身に付けよー

誤字報告ありがとうございます。

魔法使いのユナが敵に殴り掛かるなんて間違いを……


ユナ「お前ごときに魔法を使うなんて、MPが勿体ないんだよ!」


みたいなシーンではありませんからね……(汗)

 完成した魔法の剣を手にして宿舎に戻ると、団員達は食堂に料理を運んでいるところだった。

 ユナとメイは猫達に料理を運んで行くところだ。


「魔法の剣、凄いなぁ!」

 とリゼミラが急に声を掛けて来た。

「これが()()()()()()()()()()()()()()()()()()……色々と──()()()()()だろうなぁ……」

 なにやら歯切れの悪い言い方をするリゼミラ。


「興奮したり、急に冷めたり、相変わらず忙しい奴だ。──ほら、もう一本の魔法の剣だ。これで上級難度で若手達を守りながら双剣で戦って、素材を色々と集めて来い」

 するとリゼミラは「ほほぉ──っ」と奇声の様な声を上げて喜ぶ。


「二本とも魔法の剣だと、威力は凄そうだけれど、仲間との距離もかなり開けないと危なそうだね──、なにしろ二本を振り回しながら戦うんだから」

「そうだ、だから魔法剣を二本同時に使うのは気をつけろ。魔力の消費も増える。単騎駆けをする時に使うくらいにしておけ」

 そう話していると、調理場の方から鍋を持って来て、リーファが言う。


「この汁物スープは団長が? 温めておきましたが」

 俺は「ああ」と答えつつ、それに乗せる水玉葱を使ったソースをこれから用意する、と言ってすぐに調理場へ向かう。

 作り方は前々から考えていた。水玉葱を潰して軽く温め、胡桃くるみ油を少々垂らし、塩と胡椒こしょうで簡単に味付けするだけだ。

 これを皿によそった汁物の上に、風味付け掛けるだけ。簡単調理でさらに美味しい。


 そんな宣伝文句みたいな言葉を言って、各人にソースを入れた器を回すよう説明する。

 皆が席に着いたところで、レーチェが所用で実家のあるクラレンスに戻り、明日の夕方頃に帰って来る予定であると告げておいた。


 食事は大きな貝を使った物が出された。どうやらリーファが、冒険後に貝を買って帰って来たらしい。

 俺は彼女に旅団費から、その分の金額を補填しておくよう伝えた。


 食事が終わるとメイを呼び、少女の依頼した飛竜の手袋を渡してやった。

「鑑定書はこれな。かなり良い物に仕上がったと思うが、どうだ?」

 メイは表情はあまり変えずに喜んで見せ、さっそく手に付けてみる。

「うん、ちゃんと手にしっかりとはまるよ。『気力増加』に『気力回復速度上昇』まで付けてくれるなんて──さすが旅団長。その発想は無かった」

と、メイは(表面的にはあまり出さないが)えらく感激した様子で、俺の仕事を誉めてくれた。


「じゃあ、後で五千ルキ持って行くね」と少女は言った。

「ああ、いや。三千ルキで良い。強化用の素材は倉庫に保管してあった物でまかなえたしな。これからも冒険で素材を沢山集めてくれよ」

 少女メイは「わかった」と頷いて見せ、親友のユナが「良かったね、強い武器が手に入って」と、本人よりも喜んでいるくらいだった。


 *****


 エウラやエアネル、レンネルと話しをする。


「そろそろ、魔法を覚えてみたらどうだ?」

 するとエアとレンは前向きだったが、エウラは首を横に振る。


「それが……私は魔法とは相性が悪くて、何一つ覚えられないんですよ。残念ですが」

 う──ん、エウラは剣技のみを鍛え上げて、上級位階(クラス)の実力を身に付けた生粋きっすいの剣士だから、魔法剣を使わせれば、相当な戦力強化になると思うんだが。


「団長から『破砕撃』を教わってからは、かなり戦い方の幅が広がったと思うんですが……」

「そうか。なら、メイにやったのと同じように、竜素材で籠手か何かを作るか。それを能力解放錬成で『衝気増加』を付けてやれば──どうだ?」

 俺が提案すると、是非お願いします。という返事が返ってきた。


「私達は、魔法屋に行ってみます」

 そう言ったのはエア。

 その横で弟のレンも頷いている。


「そうか。では攻撃魔法と──回復魔法に適性があるか調べて、適性のあるものを覚えて来い。それらについては、旅団費から出してやろう」

 双子はそれぞれ違った反応を示して喜ぶ。

「ありがとうございます」と、礼を口にしたのは弟のみだったが……


「お前達が攻撃魔法を覚えられたら、そのうち、魔法の武器を造ってやろう。素材代は出世払いだがな」

 やったぁ──、と喜ぶエアに、弟が即座に突っ込む。

「姉さん。魔法を覚えてからだよ。覚えられなかったら作っても、意味ないじゃないか」

 うっ、と言葉に詰まるエア。

「そ、そうだよね。攻撃魔法──覚えたいなぁ」


 その日の午後は、そんな話を仲間として、旅団の今後について思いをせる時間となった。

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