表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
錬金鍛冶師の冒険のその後 ー冒険を辞めた男が冒険者達の旅団を立ち上げ仲間の為に身を砕いて働くお話ー  作者: 荒野ヒロ
第五章 混沌の海と神々の大地

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

175/585

リゼミラとオーディスワイアの武勇伝

 冒険からリトキスやリゼミラが帰って来た。リゼミラは宿舎に顔を見せて早々に「家に帰るわ」と言う。お前の分の料理も作ったんだが、そう声を掛けると、持ち帰れる物を一品持たせてくれと言うので、肉と野菜をたっぷり使ったレケット(パイ皿焼き)を深皿に乗せ、薄布を掛けて持たせてやる。


「懐かしいね、あんたの料理なんてさ。明日は来れないけど、明後日にはまた来るから」

「おう」

 リゼミラは仲間達に声を掛けて帰って行った。

 リゼミラと冒険に出た者は驚愕した様子で今日起こった事を説明し出す──


「凄いですよリゼミラさんは……! あの巨獣グベルムボロロッサを一人で倒しちゃったんですよ! あっと言う間に、こう──シュバババッっていう感じで」

 エウラはそう言うが、どういう状況なのかまったく伝わってこない。連撃であっと言う間に片づけたと訴えているのだろうが、彼女はだいぶ興奮しているようだ。


「他にも『魔獣ヴァルドゥスオーザフ』との戦闘になったんですが、こちらもほとんど攻撃する間も無く片づいてしまいました──相変わらず凄まじいですね『苛烈なる双剣』の名は伊達じゃない」

 リトキスもお手上げの状態だった様だ。これは上級難度の転移門へ、今すぐにでも向かえるだろう──それも当然か、もしあの女が全盛期に近い状態を維持しているなら、上級の敵でさえ、その多くを単身撃破したとしても驚かない。


 俺だってかつてはそうだったのだ、各個が単独で強敵を撃破するくらいの強さを持っていたからこそ、「三勇士」などという通り名を付けられていたのだ。


「まあご苦労さん、素材はそこに置いて、ひとまず休憩にしよう。食事も出来ている──庭で訓練している奴を呼んで来てくれ」


 食堂に集まった仲間達は飲み食いしながら時折口を開いてはリゼミラの強さについて説明し、彼女はこう言っていた、と俺を見て語り出す。


「オーディスワイアは()()で魔獣オーザフや巨獣ボロロッサを倒していたからね、オーディスワイア以外にも一撃で敵を打ち倒す事を得意としている奴と共に冒険に出た事もあるけれど、あいつ以上の一撃に重きを置いた戦い方をする奴は出会った事は無い。──そう言ってました」

 エウラがそう話すと「ぉお──」と団員達は声を上げる。


 俺は「いいから飯を食え、飯を」とせっついて自分も料理に手を付けた。

 今日は鶏肉に衣を付けて揚げ焼きにした物が旨いと評判だった。香辛料と葡萄酒ワインに漬けて置いた物を使い、その漬け汁を煮詰めて調味料として掛けているのだ。


 その後もリゼミラの武勇を聞かされたり、入手した素材の説明などを受けた──「鋭角なる巨獣のとげ」を多めに手に入れたので、矢に「剛貫通」を付けたとしても素材は残せるだろう。

 矢の一本一本に棘を消費する訳では無い、巨獣の棘一つで十から二十の矢に「剛貫通」を付与するのである。

 その他にも強化錬成に使えそうな物を多く入手したらしい、ありがたい事だ。


 明日にはウリスの新しい弓「風精弓」も出来上がるらしい、明日の冒険には出られないが、ウリスも訓練に気合いが入る事だろう。

 明日からも忙しくなりそうだ。

「レケット」はキッシュ見たいな物ですが、まったく同じ物ではないです。

後半に出た「鶏肉の揚げ焼き」なる物は「洋風山賊焼き」をイメージしてます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ