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錬金鍛冶師の冒険のその後 ー冒険を辞めた男が冒険者達の旅団を立ち上げ仲間の為に身を砕いて働くお話ー  作者: 荒野ヒロ
第五章 混沌の海と神々の大地

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リゼミラを加えての冒険と操気の訓練

応援されるような感想を貰えて嬉しい……

なのにまた日常回を入れてしまった……! そろそろこの章も終わりに向かうはずだったのに、どうしてこうなった。

 カムイ、エア、レンの双子にレーチェも加わって気を練る為の呼吸法などの鍛練を行う。まずは体内の気の流れを意識的に変えて行く練習からだ。

 片方の鼻の穴を指でふさいで、吸う時間、吐く時間をゆるやかに、長くしたりしながら、呼吸の仕方によって肺から変化をさせてゆく。


「じゃあ行ってくる」

「おう」

 宿舎を武装したリゼミラやリトキスが出て行く。なんと気の早い事か、リゼミラは翌日には冒険に参加すると言い出したのだ。


 ミスランには元々引っ越して来る予定だったとか。しかし、家具のそろった建物に引っ越しをしたとはいえ、衣服や食器などを家の中へ運び、しまう作業を旦那に任せて冒険に出て行くとは……せめて引っ越しの作業を終わらせてからにしたらどうだ、と言ったのだが。


「大丈夫だって、管理局の職員なかまにも手伝ってもらうと言っていたし」

 リゼミラ達は結婚して冒険者を休業する際に、使っていた武器防具以外の物をほとんど売り払ったらしい、お陰で金には困らなかったそうだ。


 リゼミラは肩まで届く銀髪をなびかせ、赤い肩当てと胸当てを身に着けた、昔と変わらぬ格好をしていた。籠手やすね当ても赤く、膝や肘を守る部分には鋭く尖った刃が出ていて、いざという時はこれで攻撃するのがこの女の戦い方だった。

 剣の連撃も凄まじいが、体術だけでも並の男などまったく歯が立たない。それがリゼミラという女だ。


 *****


 呼吸法をある程度教えた後は、強制的に体内へ気を送り、内在する気を活性化に導く。

 個人的には身体が成長しきった状態の相手にのみ、こういった事を施すべきだと考える。幼少期に気を扱うすべを身に付ける事はたぶん有意義だろうが、それは自己の研鑽によって体得すべきであって、外部からの影響で人為的に為されるのは危険だ──特に若い頃は。


 レーチェは気の扱いに関してはリトキスから学んでいるはずだが、今一つ自在に扱う事が出来ていない様子だ。


「魔法は対立属性を優先的に覚えるわ、内気勁は今一つだわ──冒険者には向いていないのかもしれんな──あいてっ」

 彼女の腹部に手を当てながら独り言を言っていたら脛を蹴られた。レーチェは恥ずかしそうに衣服の中に手を入れられており、それだけで気が乱れている。


「余計な事は言わないで下さいな」

「いいから丹田たんでんに集中しろ、そこから体中に気の道──勁を通す」

 てのひらから気を送り込むのだが、彼女の下半身が目の前にくる形になると太股やら何やら()()()が気になり出す。

 こっちの方が集中が乱れる──俺は目を閉じて彼女の中に気を送り込む。


「……んんんっ、何か流れ込んできましたわ」

「ヘンな声を上げるな、集中が乱れる」

 こんな感じで気の制御に集中し、あっと言う間に昼食になった。何というか、レーチェのへその下触っている感覚が手に残り、悶々とした気持ちになる……


「ニィャァァ──」

 足元に来た猫が何か抗議の様な鳴き声を発した、餌をよこせと言っているのだろう。子猫も元気でいるらしく、ちまちまと箱の中を動き回っては鳴き声を上げている。

 今日は鶏肉を使った猫飯と牛乳を出してやった、母猫も子猫に与える乳を生産するのに苦労しているらしい。


「そういやお前に名前を付けて無かったな、いつの間にか住み着いた野良猫だし『ドラ』や『シロ』で充分だろ」

 そう言いながら餌を食べている頭を撫でると、鬱陶うっとうしそうに「ウニャゥ──」と鳴いて、前足で俺の手を払いけるのだった。

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