シャルファーの街で(エウラ視点)
今回の話で第四章終了です。かなり途中でぶち切った感ありありですが、わざとです(笑)。
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昨日の冒険は、皆にとっても厳しいものになったようだ。腐敗樹の毒瓦斯を喰らったレーチェさんや、メイに双子の姉弟は特に「悪臭満ちる森林」での恐怖を感じただろう。
今日は私が森竜を探す探索に出る事になった。その前に麻痺や毒を治療する薬は持ったかなど仲間に確認し、腐敗樹に対する対策を練ってから、「悪臭満ちる森林」へ向かう事にする。
私がこの街の旅団に居た頃と変わらぬ街並みの中に、新しい仲間達の姿がある。カーリアやカムイなどは、まだ頼りない所もあるが、仲間の為に前へ出る覚悟のある戦士だという事を、私は知っている。
困難に対しても仲間と共にあれば乗り越えられる、と知っている者達なのだ。カーリアは普段はビクビクしている印象だが、戦闘が始まると強力な火力を持つ魔法剣で、巨大な敵にも臆さずに立ち向かって行けるようになったのだ。
日頃の訓練で旅団長に、厳しくしごかれてた成果が出ているのだろうか、オーディスワイアさんはカーリアと訓練する時に、良く口にする言葉がある。
「仲間の為に」とか「味方と共に」とか言った言葉だ。
それは少女に「一人では無い、仲間が居る」と言い聞かせていたのだろう。一人ではカーリアは戦えないかもしれない。けれど仲間の為にならと、奮い立てる子なのだ。
今回、彼女と「悪臭満ちる森林」に出て改めて思う。この子の魔法剣は強力な武器だと。もしかするとリトキスさんの魔法剣と合わせれば、大型の腐敗樹にも勝てるかもしれない、そんな風にも感じる。
新たな旅団に入り、また古巣に戻って来た私だが、新しい気持ちで冒険に出られている。……この仲間達と共に強敵にでも必ず勝てる。そんな自信が湧き上がり、私に勇気を与えてくれる。そんな仲間達。
今回の遠征で私達は素材を手に入れるだけじゃない、強い結束を手に入れられたのだ。そんな思いを抱いて私達は仲間の顔を見て頷く。
危険な森の奥から響いて来る大きな寝息……危険な生き物の吐き出す呼吸が不気味に響く。私は仲間に手信号で指示を出すと、その強敵を囲んで襲い掛かる事にした。
逃がす訳にはいかない、ここでこの強敵を討ち取り素材を手に入れるのだ。
己を信じ、仲間を信じ、私達は巨大な森竜へ立ち向かっていった──
ー 錬金鍛冶師の冒険のその後 第四章 新たなる旅立ち 完 ー
今年中に第四章が終わってしまいました。予定と全然違う……
第五章のプロットを考えましたが、オーディスワイアを後ろに下げて、旅団員の方に焦点を当てた内容にするか、今まで通りオーディスワイア視点かで悩んでいる最中です。
ここまで読んでくれた読者様に感謝。
これからも応援して頂けるとありがたいです。よろしくお願いします。
今年中に第五章が書けるといいな。
それではまた、この物語の続きか、他の物語でお会いしましょう~




