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錬金鍛冶師の冒険のその後 ー冒険を辞めた男が冒険者達の旅団を立ち上げ仲間の為に身を砕いて働くお話ー  作者: 荒野ヒロ
第一章 錬金鍛冶の旅団

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無意識の中の繋がりと世界

 暗闇の中で誰かが呼んでいる──そんな気がする。

 声で呼ばれているのでは無い、動作でも無い、それは別の感覚で、俺の事を呼んでいるのだ。


 暗闇が次第に明るくなって行き、青や緑や赤や黄色の光が、淡い発光で俺の周囲を包み込んで呼び掛ける。


『オーディスワイア』


 それは何とも深い響きを持って俺の名を呼ぶ。

 いったい俺を呼ぶのは誰だと、声を出そうとするが、喉からも口からも一切音は出ないのだ。


『落ち着け、ここは肉体の世界ではないのだから』


 それは優しい呼び掛けだった。男の声の様な、女の声でもある様な、曖昧あいまいなそれは、何かを伝えようとしているのが、声を聞かずとも分かるのだ。


『オーディスワイア、お前に頼みたい事がある』


 すると別の声──だが区別が良く分からない──が続けてこう言う。


『お前は仲間を集めて、新たな旅団を作りなさい』


『そして多くの優秀な戦士や探索者を、ミスランに開く()()()()()()()()に送り込むのです』


『心配はいらない、我々はいつもあなた()を見守っています』


『お前の決断に期待している……』


 多くの、あるいは一つの声が遠ざかる──あの声は、もしかして……!

 俺の意識が覚醒に近づいて行くと、それらの記憶も再び曖昧なものになって行くのだった。

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