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錬金鍛冶師の冒険のその後 ー冒険を辞めた男が冒険者達の旅団を立ち上げ仲間の為に身を砕いて働くお話ー  作者: 荒野ヒロ
第四章 新たなる旅立ち

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猫に関する事柄

ブックマーク、評価、感想をしてくれた人に感謝~。

タイトル上部にあるシリーズ名『方舟大地フォロスハートの物語』から《外伝》や登場人物の設定などを読めるものを投稿してありますので、是非そちらも目を通して頂ければと思います。


今回は猫についてのお話。色々なものが管理されているのです……

 芝生の敷かれた場所で、灰色の毛玉が動き回る。白い猫は身を低くして、こっそりと相手に近づくと、飛びついて前足で押さえ込んで、かじりつこうとする。

 すいっと棒を動かして灰色の毛玉を逃がしてやると、猫は慌てて追い掛けて、今度は両足で押さえ込もうとする。


 手前に棒を引いて猫の攻撃から毛玉を逃がしてやると、猫はこの手強い相手に再び姿勢を低くしてから飛びつき、殴り掛かった。

 毛玉が棒の先でぐるっと一回転して猫の方に戻ってくると、猫は夢中になって、それを両足で押さえ込み、()()()()とかじり始める。

「あ──あ──、食えないぞ。それは」

「んにゃぁぁ──」

 猫は「わかってる」とでも返事するみたいに、鳴き声を返してきた。


 ところでこの猫だが、実は管理局でも「()()動物」として登録されているのだ。「保護対象動物」とか正式には呼ばれているらしいが、つまり都市の「住人(猫)」として保護されるべき動物。として扱われている。

 虐待などすれば、重大な規則違反者として、鞭打ち刑などでは済まない重い罰を受けるのである。当の本人(猫)は、そんな事は知りもしないだろう。


 猫以外にも犬やねずみなども居るが、鼠は(害獣として)捕獲され、管理局の動物保護区で管理され飼われている。それらの動物を見に行く事も出来るが、手続きが面倒なのだ。どこの役所も似た様なものであるらしい。


 都市ミスランに住む猫は、飼い猫が十数匹(富裕層のみが、愛玩用動物ペットなどという嗜好しこうを持っているのだ)、野良猫が数匹いる事が確認されている。

 以前、大通りから()()()と茶色っぽい毛色をした猫が、路地裏を横切るのを見た事があった。彼らには独自の縄張りがあるのだろうか、鍛冶屋のある方には一向に現れない。


 野良犬は居ない。飼われたものか、管理局の動物保護区に居るものがほとんどだ。ただ、都市の外には自然がいくつか残されている場所(農耕地以外の自然区画)があり、そこに野良犬がんでいる可能性はある。


 要するにこの猫は()()()()()()()()()()なのだ、言い換えれば。

「うにゃぁああぁ──」

 毛玉が動かないぞと文句を(?)言う猫。


 俺は棒を動かすと、猫とたわむれながら、これからの錬金鍛冶師としての活動について思いをせる事にした。

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