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錬金鍛冶師の冒険のその後 ー冒険を辞めた男が冒険者達の旅団を立ち上げ仲間の為に身を砕いて働くお話ー  作者: 荒野ヒロ
第三章 秩序と断罪

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カーリアへの訓練の誘いと砂糖中毒

「カーリア」

 翌朝の食堂で俺は彼女に声を掛けた。少女はいつも通り、魔女っ子の格好をして椅子に座っていたが、何を思ったかカーリアは、()()()()立ち上がり「はいっ⁉」と声を上げ、背筋を伸ばす。


「ぉ、おぅ……どした? 急に──大した話じゃないから、まあ座れ」

 俺は少女に落ち着くよう言ってから、今日は冒険に出ずに、俺と魔法剣の研究をしようと持ち掛けた。

「まっ、魔法剣の──? オーディス……旅団長とか⁉」

「うむ、この前リトキスが言っていた『魔法剣は俺の剣技に似ている』っていう言葉で一つ確かめたい事があってな。今日は市外へ出て訓練場へ行き、魔法剣の練習をしよう」


 じゃ、そういう事だからと言って、レーチェにもその事を伝えておいた。彼女は最近カーリアと訓練する機会が増えたのだが、そのレーチェから見ても、カーリアは伸び悩んでいる様子だと聞かされた。

「ならちょうどいい、これでカーリアが己の殻を破る機会になればいいんだが」

「そうですわね、わたくしもそれに期待しますわ」


 そう賛成して「私もオーディスワイアさんの訓練というものに、興味があるのですが……」とらす。俺はそれに対して「そのうちな」と軽く受け流し、席に着くと具体的な訓練の内容を想像する。──剣の威力を魔法(自分が使っていたのは「気」だったが)と共に撃ち出す。それを爆発的な威力へと変換するのだが……、どう彼女に伝えるべきか。


 朝食は簡単なものだ、腹に溜まり過ぎると良く無い。ほどほどの状態で冒険に出るよう皆、心掛けている。

「団長」と声を掛けて来たのはメイだ。この少女も攻撃に「気」を用いて、爆発的な破壊を対象に打ち込む戦い方をする。


「おう、どうした」

「焼き菓子が食べたい」

 俺はずっこけた。てっきりカーリアへの助言アドバイスが聞けると思っていた……

「お嬢さん、昨日食べたでしょ?」

 そう言うと少女はぷく──っと、頬を膨らませる。


「お菓子は毎日のご褒美」

「……()()()()()とは──ヤバい薬を打ち過ぎて、おかしくなった常習者が言いそうな台詞せりふだな」

 そこへユナがやって来て、友人に忠告する。

「こらっダメでしょ、砂糖は貴重なんだから……お店でも角砂糖一個で銀貨五枚で済んだら、安い方なんだよ?」

 友人の言葉に「でも……でも……」と声を震わせるメイ。ヤバい、この子。砂糖中毒者なのかもしれない──いや、子供だし多少は──たぶん。大丈夫……だよね?


「毎日甘い物なんか食べてたら病気になるわ、三日に──いや、五日に一回にしておきなさい」

 俺の言葉に衝撃ショックを受けた様子のメイ。今にも泣き出しそうな雰囲気である。

「……わぁ──った、何か考えておくから……だが、糖分の摂り過ぎは体に毒なんだぞ。注意しないと病気になるぞ」

 俺がそう言うと少女は素直に喜ぶ。──こちらは砂糖を使わずに、菓子を作ろうと考えているのだが。……まあいい、そちらは何とかするとして、問題はカーリアの方だ。


 彼女の魔法は最近何度も使用している成果もあり、かなり強力な物になりつつある。その魔力の爆発を使えば、剣圧で凝縮ぎょうしゅくされた威力で、固い敵も打ち倒す事が出来るだろう。そうなれば彼女の自信にもなるはずだ。


 朝食を食べながら、どの様に教えさとすか考えていたら、いつの間にか食い終わっていた。何を食べたか思い出せない。老人ボケじゃないんだから……俺は割と深刻に悩んでしまった。

砂糖中毒というのは俗称みたいですね、砂糖依存症という方が今時の主流(笑)のようです。

糖分の摂り過ぎは、うつ病になるとの報告もあるので注意しましょう。

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