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第4話膀胱がん

この1週間暇があればネットで腎臓病のことを無意識に調べている自分に驚きました。


要検査の結果報告を聞きに行くまですっかり疲れてしまっていました。


大阪城の見える病院について内科に並ぶと受付に呼ばれました。


「今日は泌尿器科で受診して下さい。予約入れてあります」


唐突に泌尿器科と言われてパニックになりました。


エレベーターで泌尿器科の待合室に急ぎます。


まさか今日も会社に遅くなると連絡を入れるのかとうんざりです。


名前を呼ばれて診察室に入ります。


「カルシウムね」


と言うなり説明もなくパソコンの画像を見せます。


「多発性の表在性の膀胱がんですよ」


何故!腎臓病が膀胱がんになるのか?


頭が正常に回転しません。


ただ聞こえてくるのは、


「何時入院しますか?」


その言葉だけです。


「ちょっと待てませんか?」


これで退職は間違いない!


どうも医者と私は同じ問答を繰り返していたようです。


ようよう逃げ出した形で病院を出ました。


同じ病院なのにまた初診料がとられた! 


会社に向かうタクシーの中で女房に、


「膀胱がん」


とだけメールを打ち込んでいました。

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