第367話血圧低下
暖かくなってきて血圧が安定してきました。
今日は理事長と編集長と行政の要請で交渉に出かけます。
こういう時は透析をしている私は時間的調整が大変です。
「お宅のNPOのフリーペーパーが評価が高く、現在図書館や役所などで閲覧を希望されるところが増えています。だが無料誌の配布をお願いすると赤字になるのでそこの相談です」
いつも交渉している担当者の上席の課長が出てきています。
「できるだけ対応したいですが」
理事長がすでに依頼を受けることに決めています。
希望の配布は今回まず2500か所、30000部の増刷となります。
編集長に原価計算をしてもらっています。
「経費負担を計算してみると500万の増になりますので、助成金として受け入れてもらえないかと思います」
「それについては問題ないですが、何か具体的な提携が出来ませんかね?」
編集長はまだこういう交渉は勉強段階です。
「たとえば行政では就農支援をされていますが、案外知られていないことが多いのです。こういうのをシリーズで載せるのを提携させてもらうのはどうですか?」
「それはいいね」
「一度サンプルゲラを作ってみます」
編集長にイメージが伝わったようです。
2時間の交渉が終わって玄関に降りてきて急に目の前が真っ暗に!
「大丈夫ですか!」
ベットに寝かされていて、頭に包帯が巻かれています。
「暑くなってきて血圧が低下しています。透析の除水後に血圧低下し、立ちくらみを認める透析患者さんが多いのです。透析後の立ちくらみによる転倒やけがを予防することが大切です」
医者が心配する編集長に説明して出ていきます。




