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第296話繰り返し

その足で私の労働裁判の弁護士を訪ねます。

もう幾度この事務所を訪ねたことでしょう。

「まったくあの弁護士は相変わらずのらりくらりですよ」

弁護士は分厚いファイルをテーブルに乗せます。

「前も言ったようにあの弁護士は事実を見ていないのですよ。どんなに証拠を出してもまた違うことを探し出して言う。この裁判は社長としてるんですが、あの弁護士は社長と話したことはない。常に間に総務部長が入って都合のいい通訳をしてます」

「最近少し分かってきたように思いますが、これが裁判なんですね」

「解雇理由も最初は不動産部長がでっち上げたものを専務が文章にした。その後反論すると今度は当時の総務課長が書いた。ここでは証人として不動産部長と不動産課長と経理課長を引っ張り出してきましたが、今は全員会社と裁判する側に回ってしまった。こういうのは問題ではないのですか?」

「一つずつ潰しているわけです」

「もし私に仕事の記録やスケジュールがなかったら嘘だらけの証人の餌食になっていました。最初あの弁護士は私の記録などをねつ造したものと言い続けていましたね?彼の言ってきたことを繋げたら・・・」

私の証拠書類は労働裁判ではねつ造でしたが、刑事訴訟では立派な証拠書類となったわけです。

「で今回は?」

「証人がすべて入れ替わりました。それにまったく今迄に出て来なかった権限違反を申し立てました」

「またですか!」


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