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第291話夢の種を蒔く

「昨日は調子が悪かったのか?」

昨日でシニアNPOの今年の教室はすべて終わって閑散としています。

「すいません。打ち合わせに参加できなくて」

理事長が手ずからコーヒーを入れてくれます。

「シニアNPOを作って3年になるがみんな夢を抱いて一番熱い議論を交わしたよ。それは君のおかげだ」

「いえ、大したことはできませんでした」

「違うんだ。私達はついついNPOの形の中に自らを押し込めていた。でも君は企業のように自由に提案した」

昨日のレジメを引き出しから出してくる。

「アンケートは5回実施してNPOの収益では120万上げている。半農半xの教室では1回目の教室を立派に終えることができた。これは助成金も含め1回360万の収益がある。そして来年は半農半xの教室のフランチャイズの実験だ。私なんか銀行員生活が大半だったので思いもつかなかったよ」

「いえ、そう言う会社にいたからですよ」

でももう一度新しいことができるのにわくわくしています。

「みんなで決めたのだが、この建物の裏の空き地を来年は借りることにして、遠かった貸農園を移すことにした。これは事務長がホームページで半農半xの教室の予約募集をかけたら60人ほどの応募があった。来年は複数教室の開講をすることに決めた。それに君の言う砂栽培のビニールハウスも作りたいな」

「資金が持ちませんよ」

「そこが君の仕事だよ」

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