第251話もうひと踏ん張り!
今回の検査は少し不安です。
シニアNPOでいよいよ新たな第1歩になる半農半xの教室が開かれるところまで来て入院は辛いです。
「いよいよですね」
担当医に声をかけられてまた夢の前で・・・。
懲戒解雇の時は唖然とした感じでしたが、透析の宣言は予想していただけにす~と血の気が抜けました。
「クレアチニンが8.12でBUN(尿素窒素)が90.28です。透析条件が整いましたが?」
「少し準備しないとダメなことができたのですが、しばらく延ばせれませんか?」
「困りましたね。でも体調の方はどうなんですか?」
「むかつきはありますが、足の吊りは漢方薬でマシになっています」
農業訓練は途中中退はあきらめていましたが、半農半xの教室はみんなに迷惑をかけてしまいます」
「こんな場合一挙に9.00台に突入することがままあります。8.00台前半で止まればいいんですが。調子が悪くなったらすぐ来てください」
診察室を出て女房にメールを入れました。
『遂に8.00台に突入した!』
悲鳴のようなメールです。
それからシニアNPOの理事長に携帯を入れます。
「ついに透析になりました。私の講師の役は理事長にお願いできませんか?」
「分かった安心して入院するんだ。これで終わりじゃないからな」
もうひと踏ん張り!もうひと踏ん張り!口ずさみながら病院の坂道を下ります。




