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第245話明日の扉に手をかける

「私のパートを入れても年金で生活は無理ね」

と女房に言われて落ち着きをなくしている私です。

それなのに介護弁当の試食の講師をすることになり、今日は農業訓練はお休みです。

予定の一定地区内の60歳~70歳の30名が集まりました。

「これはシニアの方の新しい仕事の形と考えています。NPOにとっても助成金に頼らない教室の実験です・・・」

と言う私もまだまだ手さぐりです。

1週間昼に宅配されて食べてもらってアンケートを書いてもらいます。

それを一人IT社長のところでデーター化しグラフにし私が分析します。

本当はパソコンに本人で打ち込んでもらうのが合理的なのですが、1割しかパソコンを触れないのです。

1時間ほどの説明会の後、住所のリストをNPOから介護弁当の会社にメールします。

「スポーツシューズ試着もすべて終わって見えて来たなあ」

事務所の理事長室でコーヒーを出して貰います。

「これがうちのNPOの1期の決算表だがやはり赤字だよ。そちらは会社の審査はプロだから見てくれや。こちらは2期の試算表だ」

「何とか2期で黒字化したいな。それにホームページにアンケートのページと私のブログを掲載しました」

「安定したらいくらか出せるように考えるよ」

「まあ当てにせず次の提案を出すよ」

これは10年前から錬ってきた助成金も可能な教室です。

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