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第234話縁きり

「いや、3年前までベランダ菜園をやっていたんでね」

病気を発症してからどんどんプランターが枯草の山になってしまっています。

今回の農業訓練の参加は体力的に身精神的にも最後のチャレンジです。

教「麦藁帽を持っていきよ」

今日は初めての電車とバスで行く貸農園での農業実習です。

「なかなかうまいなあ」

同じ班になったかなり頑固な同年輩の男性から声をかけられます。

室の後前のシニアNPOの事務長に呼ばれています。

NPOに着くと理事長室に案内されます。

「あのアンケートの仕事を返してもらえないですかねえ?」

「こちらの会員さんには支払いを終えていますし、辞めると事務長が自ら判断をされたのではないですか?」

「いやあ、あの時はフェイスブック教室とぶつかったけど、今後やらないことになったので」

「すでに別のシニアNPOで事業を開始しているので今更無理ですよ。事務長は今や理事長代行です。経営者として判断されたんですよ」

2代目の彼は40歳を超えたところで、親の理事長の責任も多いと思います。

「でしたらこちらの名刺を返してください。それとホームページに書いていたブログを消しますよ」

私は無言でほとんど使わなかった名刺のケースをテーブルに乗せます。

きっぱりと縁切りです。

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