第232話シャントの導入
今日は内科の診察の後、透析室の個室で女医の2度目の説明を受けます。
「どうですか体調は?」
「数値ほどは辛さは感じていません。ただ地下鉄の階段は息が上がって登れなくなりました」
「でしょうね。クレアチニンは7.58まで来ていますから。もう8.00を超えるのも時間の問題だと思います」
何とか農業訓練が終わるまで待ってほしいと言う気があります。
「人工透析も腹膜透析も選択せず血液透析でよかったですね。今日はシャントの導入について説明します。長期に透析を行う患者さんにはシャント造設手術を行います」
「いつぐらいになりますか?」
「クレアチニンが8.00を超えた時に準備が始まります。当院では提携のシャント造設手術のクリニックを紹介します。そちらに行って検査を受けていただきます。あなたは右利きなので左手になります。透析療法は一生続ける必要があります。それなりの覚悟が入ります。だからここはしっかり残りの人生を考えてほしいのです」
確かにプレシャーを感じています。
労働裁判と合わせて生活設計を見直す必要を感じています。
銀行の先輩のシニアNPOの理事長からのメールが入っていました。
「スポーツシューズ試着アンケートをやる準備が整いました」
嬉しい知らせです。




