第217話向かうべきところ
遂にシニアNPOの職業訓練が終わりました。
第2の人生にはあまり役に立たなかったですが、何人か親しくなった人達がいます。
ささやかにその5人で居酒屋でお別れ会をしました。
「やはりNPOを教室の仲間で作られるのですか?」
彼は私より11歳年上の70歳ですが、67歳まで商社で働いておられましたが、病気で入院でリタイヤされました。
「すでに申請を始めたよ。教室の6人に加えて私の友達を5人勧誘をしました」
「でも資金的にはどうするのですか?」
私も誘われましたが、将来の運営の資金が見えないので断りました。
私は自分の病気も不当解雇の裁判も話はしていません。
「地域の産物を紹介発掘をするのにはイベントになりますが、どう見ても1年続けるのにはあの計画では1000万は必要ですよ」
「みんなで15万しか集まってないからなあ。今助成金申請を書き始めているよ」
「最近は審査が厳しく実績を言われるよ。それに出るとしても2割くらいですね」
私もここで勉強しているうちにNPOの運営を調べてみて大半が赤字に喘いでいる事実に断念しました。
「一番若い君は?」
「ここで手伝って作ってもらったホームページで子供の夢を追いかけてみようと思っています。NPOは断念しました」
「私はしばらくシニアNPOに残って手伝おうと思っています」
残念ながらこれは全く手さぐりで理事長に机を用意してもらったという程度のものです。




