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第215話CT検査

今日は前回撮ったCT検査の報告を受けます。

CTとは、コンピューター断層撮影法(Computed Tomography)の略です。身体にエックス線を照射し、通過したエックス線量の差をデータとして集め、コンピューターで処理することによって身体の内部を画像化する検査と説明を受けています。

「どうですか体調は?」

「朝に強烈なむかつきで早く起きてしまいます」

「尿酸値が8.50ですから。クレアチニンも再び7.12まで上がってきていていよいよ透析の準備ですね。仕事の方は?」

「今は職業訓練を受けて今後を考えています」

「CTの検査を見ても腎臓はもう1割になってしまっています。ちなみに膀胱は半分ですね」

この主治医はパソコンの画面を見て淡々と話します。

だからついつい他人事のように聞いてしまいます。

「私はかねてから言っていた温存法でまだ1割ある段階で透析を始められたらと思います。完全に無尿状態になってからでは透析人生が限られてしまいます。今頑張って歩かれていることも私はいいと思っています。数値の割にむくみの状態がいいのです。基礎体力もついているので風邪をひくのも少なそうです。風邪から急に悪化という事例が多いのです」

「しばらく考えてみます」

診察室を出ると、無意識に携帯を覗きます。

刑事事件と民事事件を担当している弁護士からの着信です。

「携帯を貰いましたね?」

「明日、5時に私の事務所に来れませんか?K火災の調査役と弁護士が会いたいと来られます」

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