表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
212/359

第212話証拠写真

帰ってUSBの中を調べてみましたが、M火災に提出した資料が見当たりません。

今日は帰りがけに女房からすき焼きの準備を頼まれていて市場に寄り道です。

33%報酬料を引かれていますが、賃金の仮払いのお金は助かります。

女房のパートと合わせてそれでも足が出ます。

早く年金のとれる60歳が待ち遠しいです。

「あれ!」

「ご無沙汰しています」

やはり買い物かごを下げた不動産事業部の彼女です。

公園の長椅子に掛けてしばし話をします。

「ご存じたと思いますが、工事課長の口車に乗せられて年甲斐もなく不倫をしました」

言葉が繋げません。

「今は彼に追いかけられるのでこの近くに引っ越ししました。やはり職を失いたくないという気持ちが強かったののだと思います。彼には奥さんも子供もいるようです。でも今は完全に吹っ切れています。この近くの不動産屋でパートをしています」

「忘れることです。ところでホテルのボイラーの損害保険の申請は知りませんか?」

「それは私が工事課長に頼まれて火災保険の代理店の男とホテルに出かけて撮りました。何枚も撮りましたが、使えるのはわずか1枚だけだったのです。それもその男がわざと破損させた部分です」

「写真は今も?」

「はい。私のパソコンに入っています。彼は脅しの材料になると漏らしていました」

「メールで送ってもらえますか?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ