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第209話狼少年

珍しくY署の暴対刑事からの携帯です。

「また呼び出しですか?」

「いや、少しだけ電話いいかい?かなわんことになったんや」

職業訓練の教室を出て廊下で話します。

「ホテルに殴り込んだ不動産部長がな、今頃前の証言は嘘やったと駆け込んできたんや。そんなもん今更なあ」

「会社を首になったので駆け込んだのかもしてません」

「あれほど俺らが指示は社長が出したんやろと念を押したのに、きっぱりと自分の判断でやったと言い切りよったんやで。今更はあそうですかというわけにはいかん」

「顔に泥かけられたですか?」

「メンツ丸つぶれや。それに証拠はと言うたら自分の証言やと言うよる。此奴ほど疑わしいものはおらんで」

「でも私はそれは事実と思いますよ。でも社長が指示をしたという証拠は出ませんね」

「事実か」

しばらく電話口塞いで誰かと話しています。

「誰か会社のものの証言は取れるかな?」

「取れないでしょう。社長は口に出して何かを頼むタイプじゃないのです。無言の圧力で勝手に動いているのです。それにこれは総務部長に嵌められたと思います」

「怖い会社やのう」

また隣で声が聞えます。

「今追い返すことにしたわ。忙しいとこすまんな」

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