表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
185/359

第185話暗黙の指示の解明

職業訓練の昼時間に民事裁判に代わった弁護士から携帯が入ります。

「少し時間がいいですか?今まで原告の管理会社の社長が来ていたのです。予想通り賃貸契約の解約を1億の保証金で認められましたよ」

「ということは3棟残されたホテルも返却になったわけですね?」

「だから機嫌が悪い。それよりも厄介な話を持ってきたんだよ」

「厄介な?」

「不動産部長と課長とホテルの部長が社長の会社に押しかけてきたんだよ。あの部長は信用できますか?」

弁護士も彼がホテルの襲撃をして現行犯逮捕をされたことを知っています。

「彼はその時に襲撃は一存でしたと言い張ったのです。それで社長には結びつかなかった。それが専務にすると言う話は知らないと言われ、罰金は給料から差し引かれ頭に来て運送の不正を告発したのです」

「そういうことがあったのですか?」

隣にいる弁護士に便箋を頼んでいる。

「ホテル襲撃は社長の指示ですか?」

「それを証明するのは難しいですよ。彼はその指示を総務課長から聞いて動いたのですが、あれは総務課長が社長の暗黙の指示を受けて伝えたものです」

「暗黙の指示か、それは証拠が難しいね」

「ただ株式分割から乗っ取りの作業については面白い証言が獲れると思います。でも危険な男です。すぐに都合のいい方に走りますよ。私の不当解雇でもとんでもない不実な調書を出しています」

「しばらく考えてみます。その時は力を貸してください」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ