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第119話社長の判断

女房に障害手当の診断書を貰いに行っています。

その足で女房が再び就活を開始しました。

今日は部長と消防の立ち合いに出かけます。2年放置状態になっているので、営業停止の可能性があるとのことです。

消防との駆け引きを担当している北の支配人に聞くと全国で同様な状況になっているホテルが7軒あるそうです。

今日は部長が本社によって社用車を借りてきています。

「本社から何か?」

その質問に相棒の部長が言いにくそうに話し始めます。

「自己都合退職の話が出たのですね?あれは社長の息子と不動産部長と総務課長で決めたようですよ。社長は取引先のコンペでこちらにはいません」

「彼らはいったい?」

「不動産部長は専務狙いで、総務課長は総務部長、息子はあの不正な株主総会を公表された恨みですね。専務はどうされるつもりですか?」

「部長も分かっていると思いますが、ホテル事業はほぼ再建の道筋が出来上がりました。ただそのためには補強をしないとダメなことがたくさん残っています。それをサラリーマン最後の仕事と考えています。そこまで来たら部長にバトンタッチできます」

「いえ、私では無理です。できたら専務と一緒に勉強がしたいのですが」

彼にも圧力がかかっているようです。

「社長の意志はどうなんでしょうか?」

「得意の見ては見ぬふりですよ。今回の盗聴器の件も報告が上がっていると思います。それに対して何の意見も言っていないはずです。最後に有利な方につきます。前専務の退職も、熊本の運送会社の社長の刑事訴訟もみなそうです」

私は裁判資料を見ているのでよく理解しています。


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