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 ツァベナが歩いてギルドに戻ると。


「お、お前……滅茶苦茶強ぇな……」


 ギルド長がドン引きで彼を待っていた。


「まあね。

 ところで、さっきの話だけど」


 ギルド長は、少年に紙切れを放る。


「これは……地図か」


「迷宮までは一本道だ、案内もいらねぇさ。

 馬も用意する。

 3日もあれば着くだろうよ」


 町を救ったためか、ギルド長は大盤振る舞いだ……が。

 少年は、ぐったりしている妖精の頭を掴み直して、言った。


「いや、いいよ。


 走るわ」

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