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異世界に飛ばされた俺は奴隷調教師になっていた  作者: 七瀬 優
第11章 やっと冒険者の街に到着!
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第2話 ギルド会議

予定から大分遅れてしまいました。

数値設定に地味に悩みました。

それはさておき、今回は、防衛設備の設置計画が決定します。

「これからギルド会議を始めます!」


 リーフさん達(ちびっ子4人込み)以外の全員が、ギルドコアの部屋に集まった。


「わーパチパチパチ」


 ティナが笑顔で手を叩く。

 会議が何かあんまり分かってないだろう?

 前にティナが出たときは……個人でGP使うとか相談したのか?

 旅に出る相談をしたのか?

 まあ、面白い事が始まるって感覚を持ってるのかもしれないな。


「パチパチ」


 ミルファさんもティナに合わせて手を小さく叩く。

 ティナにあわせなくてもいいからな。


「さっさと始めましょう、早く一眠りしたいわ」


 そうだな、ティナ達にかまっていてもしょうがないので早速始めよう。



 まずは、リーフさん救出作戦であった事を詳しく留守番メンバーに説明する。

 あと、支配拠点の取得と、その機能などの説明もしてしまう。


「お~~~~」


 でだ、ティナ……なんで、一緒に行ったお前が色々と初めて聞いたような反応してるんだ?

 一応説明したよな? 向こうで……。


「ウォールゴーレム!!」


 セリカ、目を輝かせて居る所悪いけど、あれは燃費が悪いのと武器が壊れるから訓練相手は無理だぞ。

 攻撃力とか皆無でも絶対に壊れない装備とか出来たら……考えてもいいかもしれないが……。


「砦を占領とか色々と問題にならないのですか?」


 レナさんの疑問には、


「襲撃した時点で問題だからな……奪還に向かわないって選択肢はなかったしな」

「当然だよ!」


 うん、ティナお前一人で殺戮の限りを尽くしてただろうからな。


「後は、あの砦が支配拠点だと分かったからには返してしまうのも不安だからな」

「確かに軍事的なパワーバランスが崩れますね」


 まあ、使いこなせたらだけど……。


「だから、後で話すけど、色々防衛の設備を作ろうと思う。ついでに占領したのが誰か分からないように防衛はできるだけ設備だけでしたいところだな」

「リーフ様達と一緒に居れば、私達がやったと思われるのでは?」

「それは……まあしょうがないし、それで気がつくって事は捕らえていた関係者だからな。リーフさんが殲滅しに行くと思う」


 逆に言えば、手がかりが向こうから来てくれるともいえるんだよな。


「当然だよ! リーちゃんを捕まえた悪い奴らは絶対やっつけるよ!」


 あんまりティナには動いてほしくないんだけどな、トラブルを拡大増殖させそうだから。


「解りましたクロ様、お手数おかけしました」


 他には特に質問が出なかった、だだ……マユさん、2000万GPと聞いて物ほしそうな目で見ないでください!

 まあ、先に進めよう。

 今度は、留守番メンバーの様子についてだ。

 こっちは特に狐っ娘達以外についてはコレと言って何も無かったそうだ。

 一つ、思っていたよりも、彼女達の状態は悪かったという事は解った。

 ただまあ、リーフさんのおかげで結構何とかなりそうだから安心ではあるな。



 留守番メンバーと救出メンバーのそれぞれの詳しい状況の説明が終わって、本題に入る。


「まず、支配拠点の方の防衛設備を決めてしまおうと思う」

「今後の方針とか予定とかを、先に決めてしまわなくていいの?」


 シーナが俺の言葉に疑問を挟む。

 確かに今回それも決めると言ってあったので、まずはそっちを決めるべきだと思ったのだろう。


「後で説明するけど、防衛設備関係の建築時間が凄く長いんだよ。まずはそっちを決めないと大まかな時間の予定すらたたないから」

「え? 長いって?」

「少なくとも今までのように1日~2日では終わらない。何週間の単位になる」


 週の単位の時間がかかると言う事でシーナは、「そんなにかかるんじゃ、確かにね」と納得の表情を浮かべた。


「と言うわけで先ずは防衛設備を決める」

「わかりました」、「はやくきめようよ~~」などなど皆が了解してくれる声を聞いて、昨日一日考えた防衛設備の内容について説明を始める。



「まずは、防衛のメインは防御用の結界にしようと思う。ギルドメンバー以外の進入を制限する結界だ」


 そう言って、みんなの前に情報投影ウィンドウを見せる。



・防衛結界発生装置(ランク7)

  コスト:13,000,000GP(1000:00 25,000MP)

  消費MP:10~500(/1h)※出力で変化する。

  必要容量:2,000

  防御用の結界を発生させる設備。

  拠点への出入りを制限する事ができる。また、同時に攻撃を遮断する。

  一定のダメージ(出力により変化)を受けるか、結界中和装置などで破られる事がある。

  結界は破られない限り機能を持続する。

  最大出力で稼動させると燃費が凄く悪いので通常時は低出力にする事をお勧めする。

  (低出力でも結界が破られない限り効果は同一である)



「これがメインの防衛設備にする予定で、防衛結界発生装置で原状買える最高ランクのものだ」

「物凄く高くないですか?」


 マユさんが最初に疑問をあげる。


「確かに高いんだけど、支配拠点の方はアイテムにして移動する事が出来ないのと、敵対するのが軍の可能性があるからな」

「なんとなく解りますが……1,300万GP……」


 まあ、確かに高いよな……オーバースペックな気はするんだけど、では逆にどのランクにすれば大丈夫かって言われると……解らないんだよな。

 マユさんの場合「高ランクの生産設備が……」何て呟いているから、大金をポンと使うのが勿体無いと感じるのかもしれないけど……。


「その施設そのものは悪くないと思うけど、1000時間は長すぎじゃないの? 低ランクをまず作ってランクアップしていった方がいいんじゃない?」

「ああ、建築時間の長さはネックなんだが、ランクアップでやるとGP的に一つ下のランク6になってしまうんだよ。ランクアップ使うと結構割高でな」


 そうなのだ、1000時間ってのはちょっと長すぎるのでランク1を作ってから徐々にあげるとかランク1→7とかにするとか考えたんだけど……。

 割高になってしまうのと、最終的な時間も大幅に長くなるんだよな。

 それよりは、施設整備用ゴーレムのランクの高めの奴で時間短縮した方が結果的によさそうだった。

 ランク5の奴で拠点コアの作業能力と一緒の物ができるからな。

 1体で倍速、3体作れば4倍速にできる。

 後々の作業の効率かも出きるしな。


「それよりは、施設整備用ゴーレムで建築時間の短縮を狙った方がいいからな」

「そう、そういうことならしょうがないわね。でも、完成までの時間はどう稼ぐの?」

「それは、幻惑石をちょっと集めてきて色々しようかと……」


 M&Mが元会った場所から移動する時手持ちの分を全て使ってちょこっと迷いの森を拡大したやつだ。

 今回も同じような事をしようかと考えてる。


「ああ、あれね……。でも、あれってガロン鉱山で取ってきてなかった? 取りに行くの?」

「最悪そうなるけど、帰還の指輪があるしな。まあ、あそこまで行かずに取れたら良いんだけどな」


 まあ、ティナの土の妖精さん達に聞けばそれなりに可能性はありそうだし後で相談してみよう。リーフさんに……。


「まあ、軍相手の可能性まであるんじゃGPケチるのは下策よね。それに1000万GPは残るんだし」


 シーナ、悪いけど多分それは残らない。


「クロ様? 建築するのにかかるMPとか容量とかが全然足りない気がするんですが……」


 レナさんは何気に細かい所まで見ているんだな。


「ああ、だから先ずは外付けでそれらの増設から始めないといけないんだよな」


 情報投影ウィンドウの内容を変えて皆に見せる。


・魔力貯蓄用クリスタル(ランク5)

  コスト:5,000,000GP(50:00 100MP)

  消費MP:1(/日)

  必要容量:30

  魔力容量:30,000MP

  外付けの魔力タンク。

  魔力容量の分だけMPを溜める事ができる。

  それぞれの施設の魔力の供給元は個別に細かく設定できる。

  攻撃を受けるとたやすく破壊され蓄積されていたすべての魔力が消滅する。



・容量拡張装置(ランク2)

  コスト:500,000GP(10:00 500MP)

  消費MP:5(/日)

  必要容量:1 ※別の装置の容量を使う必要がある。

  拡張容量:5,000

  外付けの容量拡張装置。

  拡張容量の分だけ容量を増やせる。

  それぞれの施設が使用する容量については個別に使う先を設定できる。

  攻撃を受けるとたやすく破壊され、容量を使用していた施設に、それぞれに応じたペナルティが発生する。


  ※注意

  容量拡張装置の必要容量を、別の容量拡張装置から使っていると、

  連鎖的に破壊される可能性があるので、コアの容量を使う事をお勧めします。



 こんな感じだ。

 あと、コアの容量を使っていた時には発生しなった容量の消失には結構なペナルティがあるみたいだ。

 色々ペナルティを読んでみると、WMOの時は施設の建設にある程度の制限があるくらいにしか思っていなかったが……。

 どうやら、容量というのは装置などの制御能力や処理能力にあたる値っぽい。

 つまるところ容量ってのは制御コンピューターが処理できる量と言う事だ。

 で、それがなくなると、制御をうしなって大変な事になると……。

 動き回るようなゴーレムとかは暴走したりする。

 ウォールゴーレムの場合は全く動かなくなるだけみたいだったが……元が殆ど動かなかったからな。

 ただ、防衛結界発生装置の場合魔力が暴走して爆発とかいうのもあって、何気に恐ろしい。

 その時使っている消費MPに応じて威力が……ってあるからな。

 この装置だけは拠点コアの容量を使おう。


 逆にMPが枯渇した時のデメリットは基本的には装置が動かなくなるだけのようだ。

 異次元倉庫のように中身が消滅なんてのも一部にはあるが……。

 ただまあ、容量拡張装置のMPがなくなると、破損した時と同じ事になるからな。

 絶対MPを枯渇させれない装置を拠点コアに、燃費の悪い装置を魔力貯蓄用クリスタルにつないだ方がよさそうだ。



「結構こっちも値段が高いわね」


 確かにシーナの言うとおり桁が今まで使ってきたものと大きく違う。

 ただそれはしょうがないのかもしれない。

 WMOでは施設の増築に制限をつけるための装置だったのだから、そう安くは出来なかったのだろう。

 この世界でも同じとは思えないが……もしかしたら高度な技術とか貴重な材料が必要とかあったのかもな……。


「あと、ついでに施設整備用ゴーレムはこんな感じで、これを3体の予定だ」



・施設整備用ゴーレム(ランク5)

  コスト:250,000GP(15:00 800MP)

  消費MP:50(/日)

  必要容量:50 

  施設の整備や修理などを行うゴーレム。

  このゴーレムを使うことで作業時間の短縮や同時並行で作業を行ったりも出来る。

  ランク5のゴーレムだと拠点のコアの初期値と同じ建築能力を持ち、1体増えれば単純に倍の速度で作業ができる。

  ランク5では、自動修復機能に戦闘時の修理機能も追加。ただし、攻撃を受けると簡単に壊れる。



「今までの全部あわせると、19,250,000GPですね、残りは2,000,000GPちょっとありますね」


 マユさんが声を弾ませながら、言って来る。

 うん、言いたい事は解る、残りで生産設備の強化って言いたいんだよな。


「ああ、その残りでM&Mのほうにも防衛結界発生装置をつけようと思うんだ。ランクは下がるけどな」

「ええ!? それよりも生産設備を――」


 マユさんがショックを受けているが、どっちかと言うとマユさんのために使う部分が大きいんだが……。


「ギルド拠点の設備を今後ますます強化いくのを考えると、ある程度の防衛設備はM&Mの方にも必要なんだよな」

「ああ、確かに、今のM&Mってそれ自体が相当なお宝になってるからね。このままじゃお店とか開くのは危険よね」


 うん、流石シーナ警備とかリスクとかには敏感だな。


「あぅ……お店が開けない……」

「だから、残りのGP使ってM&Mの方にも結界装置をつけるんだよ」


 冒険者の街でM&Mでお店を開くなら、絶対に必要だよな。



・防衛結界発生装置(ランク3)

  コスト:2,000,000GP(300:00 10,000MP)

  消費MP:10~150(/1h)※出力で変化する。

  必要容量:1,000

  防御用の結界を発生させる設備。

  拠点への出入りを制限する事ができる。また、同時に攻撃を遮断する。

  一定のダメージ(出力により変化)を受けるか、結界中和装置などで破られる事がある。

  結界は破られない限り機能を持続する。

  最大出力で稼動させると燃費が凄く悪いので通常時は低出力にする事をお勧めする。

  (低出力でも結界が破られない限り効果は同一である)



 拠点の方につけるのに比べると割高に感じるけど、まあしょうがないよなGP足りないし……。

 装置の移動が拠点間で出来るならまずコレを作ってあとで移動もありなんだけどね。



「まあ、防衛設備についてはこんな感じだ。あとは、今後の予定だけど……」



 まず、最初の段階として……。


 支配拠点の方に容量拡張装置(ランク2)、魔力貯蓄用クリスタル(ランク5)の順に施設を作る。

 同時に生産ラインで施設整備用ゴーレム(ランク5)を作り完成次第順次投入だ。

 

 M&Mの方は狐っ娘が落ち着き次第、支配拠点の近くにM&Mを移動させる。

 それと同時に、旅用に普通の馬車などを用意、完成したら支配拠点の方に所属を移動させる。


 その間、シーナは街で情報収集などをしてもらう。

 俺、セリカ、ティナの3人で幻惑石の採掘。

 残りのメンバーは、拠点もしくはM&Mで警戒。



 次の段階として……。


 旅の準備と幻惑石の用意が終わったら、M&Mをアイテム化し冒険者の街の方へ向かう。

 メンバーはその時に応じて考える。

 途中、適当な場所(安全な場所)を見つけて、M&Mの方の防衛結界発生装置(ランク3)を作成開始。

 支配拠点の方の防衛結界発生装置(ランク7)は準備が整い次第行う。

 

 旅先にM&Mを移動させれば自由にメンバーが行き来できるようになったのは凄く便利だよな。

 これだけでも支配拠点を手に入れた意味があったよな。



 最後の段階として……。


 M&Mの防衛結界発生装置(ランク3)が完成したら、冒険者の街に向かう。

 防衛結界発生装置(ランク7)の方の完成は待たない。

 


 こんな感じでこれからの計画を立てた。

 当然、支配拠点に襲撃があった場合などは臨機応変に対応する。


 それはともかくとして、やっと冒険者の街への予定がたったな。

 早く到着して、ゆっくりとしたいモノだ。

次の話は色々と行動を開始します。






※収支

繰越し           + 21,443,847GP

防衛結界発生装置(ランク7) - 13,000,000GP

魔力貯蓄用クリスタル(ランク5) - 5,000,000GP

容量拡張装置(ランク2) - 500,000GP

施設整備用ゴーレム(ランク5) - 250,000GP × 3

防衛結界発生装置(ランク3) - 2,000,000GP


合計            + 193,847GP

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