表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に飛ばされた俺は奴隷調教師になっていた  作者: 七瀬 優
第10章 後片付けは面倒です
79/199

第6話 さて、何に使おう?

今日は遅れてしまいましたが、更新です。

 拠点コアに溜まっていた2000万GP色々夢が膨らむ量だが……。

 何はともかく先ずは、ギルド拠点でもやったように、情報投影機能を追加する。



・コアに情報投影機能を追加

  設置コスト:1GP(00:05 10MP)

  消費MP:1(/日)

  必要容量:0

  拠点コアに、操作ウインドウ投影機能を追加します。

  アクセス権限などの細かい設定も可能です。



 ギルド拠点の内容とほぼ変わらない。

 待ち時間は5分であれこれGPで交換したい物を考えているだけで追加が完了した。



 さて、次はどうするか?

 大量にGPを手に入れたからと言って、すべてを好きに使えるわけじゃない。

 手に入れる前に考えていたように拠点を破棄して少しでもGPを稼ぐと言う考えは今はもう無い。

 回収量が雀の涙程度だってのもあるが、捨てるには勿体無いぐらい機能が強化されていたからだ。

 多分、ゼロからここまで強化するとなると、2000万GP程度では無理だろう。


 と言う訳で破棄しないとなると一つ問題が出てくるのだ。

 支配拠点は移動させる事ができないという制限があるのだ。

 ギルド拠点場合、拠点をアイテム化して持ち運ぶことが出来たので、拠点ごと逃げ出すといったことが出来たのだが、支配拠点の場合それが出来ないのだ。

 つまり、襲われた場合何らかの防衛手段で防衛するしかないのである。

 その上、今は逃げ出しているが、ここに居た連中もそのうち戻ってくるのは確実だ。

 そのため、防衛設備を出来るだけ早急に整えておく必要があるのだ。


 う~ん、どうするか?

 何はともあれ先ずは……。

 操作ウインドウで情報を調べる。


 施設整備用ゴーレムの使い方はっと……。


 あった、あった。

 それぞれのゴーレムに指示をすればいいのか……。

 城壁の『修理』っと……これでよし。

 3体のゴーレムを早速修理に向かわせる。

 あ、何気に修理にもGPが必要なのか、2734GPか……まあ新規に建て直すよりよっぽど安いみたいだし『開始』っと。

 

 ティナが壊した城壁の修理だ。

 何か防衛用の施設を作るにしても、時間がかかる。塞いでおくことに越したことはないだろう。

 一応、リーフさん達に施設整備用ゴーレムの事も伝えた方がいいな、ギルドチャットだといまいち伝わってるかが不安(相手が受信しか出来ない)だからちょっと行ってこよう。

 ついでにゴーレムの働きも少し見てこよう、今後M&Mで同じようなゴーレム使うときに街中でやっても問題なさそうか確認しておきたいしな。

 そんな感じでリーフさん達のところに行ってみたら、もうすでに施設整備用ゴーレムが到着して作業を始めていた。

 リーフさんは最初ゴーレムも見た時に少し警戒はしたが、攻撃してくる様子が無かったので、監視に止めたそうだ。

 あと、ティナがキラキラした目でゴーレムを見ていたので、ゴーレムの邪魔をするなと注意した。

 一応リーフさんにも監視を強く頼んだ。誰のかはいう必要は無いだろう。




 さて、防衛設備はどうするか?

 拠点コアの所に戻って来て、防衛施設やゴーレムなどを見ていく。

 本来なら、ギルドメンバーで相談してから決めたいところだが、今回は事後承諾にしてしまおう。

 色々相談してる時間が惜しいしな。

 あ、馬型ゴーレム買う時に個人用から借りた分は今のうちに確保しておこう。

 利子も込みで20000GPでいいや。


 

 暫くリストを見続けた結果……。

 やっぱり防衛設備と言ってもゴーレムで殲滅したり、超兵器で一掃とかのジェノサイドはしたくない。

 出きる出来ないで言えば容易に出来てしまうからこそ、選択肢からはずす事にする。


 となると……結界系で指定したメンバー以外進入不可能にするのがいいか。

 まあ、結界に短時間に一定以上のダメージを受けると、破られたり、中和装置なんかで突破されたりはあるが、ランクの高い物にすればこの世界ではほぼ問題ないだろう。

 どのランクにするかは……GPとの兼ね合いだな、ちょっと考えよう。

 そうなると今の拠点コアの容量が足りなかったり、最大MPではちょっと不安だったりするので……外付けの魔力タンクや容量拡張設備が必要だな。

 容量やMPに応じて幾つも種類があるが、値段と性能で色々考えなくちゃダメだな。

 それに……設置時間も結構バカにならなくなりそうだな……。

 建築時間短縮させる施設か、施設整備用ゴーレムの増産が必要かもしれない。

 それでも、1~2週間はかかりそうだな。

 

 そう考えると、先ずはギルド拠点(M&M)とこの支配拠点をゲートでつないだ方がいいかもしれない。



・ゲート(ギルド拠点直通)

  コスト:5000GP(15:00 1500MP 転移石×10)

  消費MP:5(/日)

  必要容量:100

  支配拠点とギルド拠点をつなぐゲートを設置する。

  双方向、許可された者は自由に移動可能(ギルドメンバー以外も許可可能)。

  ゲートの開け閉めは任意のタイミングで可能。

  ゲートの操作権限はギルド拠点側が持つ。

  ギルド拠点をアイテム化した場合はゲートが自動で閉じる(ギルド拠点アイテム化を始めると閉じる)。

  近くにギルド拠点がある状態でなければ、設置作業が行えない(設置後にギルド拠点の移動はOK)。

 


 近くってのがどれ位かわからなかったので、一度設置操作を始めようとしたら、遠すぎると言うエラーメッセージがでた。

 これはつまり、拠点を運んでくる必要があるのか……。

 となるとどうする?

 ティナに往復……ちょっと不安だな。

 う~ん何か無いか?

 あ、そういえば、こっちで帰還魔法陣を作成するとどうなるんだ?

 作れないのか?

 それとも、上書きなのか?

 ちょっと調べてみよう。



・帰還魔法陣(支配拠点)

  コスト:10000GP(36:00 1000MP)

  消費MP:10(/回)

  必要容量:10

  ギルドメンバーが帰還の指輪を使用すると魔法陣に帰還できる(転移禁止区域を除きます)。

  先ずはギルド拠点に帰還魔法陣が設置されている事が設置の条件。

  その状態で設置を行うと、帰還の指輪を使った時に帰還先を選択できるようになる。

  複数の支配拠点を手に入れた場合、複数の拠点で作ることも可能(その場合帰還先の選択肢が増える)。

  

  ※注意

  もし支配拠点が他のギルドに奪われた場合、即座に設備が破壊されます。

 


 お、これは便利そうだな。

 何よりも先に帰還魔法陣(支配拠点)を作っておいた方がよさそうだな。

 36時間かかるが、ギルド拠点(M&M)の方との行き来ができるようになればマユさん達とも簡単に合流できるしな。


 よし、MPをチャージして、帰還魔法陣(支配拠点)『建築開始』っと。


 

 これで、次の建物の建築まで時間的余裕が……待ち時間とも言うが……できたな。

 みんなに、これからの事を説明しに……あ、そういえば、マユさん達の方に連絡してない!

 リーフさん達のこととかちゃんと伝えておかないと……。


『クロ(ギルド):マユさん~手が空いてたらギルドコアのところまでお願いします。返答待ってます』


 ギルドチャットでマユさんを呼び出す。

 マユさんの方は受信が出来ても送信が出来ないからギルドコアのメッセージ機能で手紙を送らないとダメだからな。



『=======================================


 到着しました!

 From:マユ

 To:クロ


 ギルドコアに到着しました。

 どうかしたのですか?


 =======================================』

 


 暫く待つと簡単なメッセージが送られてくる。

 なので、ギルドチャットとメッセージでやり取りしながら、リーフさん達の救出や支配拠点の取得などの出来事を伝えた。

 あと、帰還魔法陣(支配拠点)建築中で明後日にはできるから色々相談はその時にする事になった。

 マユさんからは狐っ娘姉妹が閉じこもってると相談されたが、現状できる事がないのでそっとしておこうと言う事になった。

 そして、最後に何か急な連絡があればお互い時間を気にせず取り合うと言う事でやり取りを終えた。

 

 あとは、こっちのメンバーに色々説明して今夜の寝床の確保なんかの相談だな。

 そういえば、シーナは今何処に居るんだ? まあPTチャットで呼び出せばいいか、シーナを馬型ゴーレムの場所に呼び出して俺もそこに向かう。




「すごい~~~」

「わん!」

「にゃん!にゃん!」


 馬型ゴーレムのそばのティナが空けた穴の修理現場には……。

 キラキラとした目でゴーレムを見つめるちびっ子が3人に増えていた。

 どうやらお休み中だった、獣人のちびっ子2人はお昼寝が終わったらしい。

 それにしても、ミルファさんみたいに変な影響をちびっ子達が受けないといいのだが……まあ、その辺はリーフさんに任せよう。


「へ~さっき。ギルドチャットで言ってたやつってそれか~凄く便利そうね」


 シーナが施設整備用ゴーレムに目を向けている。

 売ったら金になるんだろうとか考えていそうだな。


「それでお宝はあったのか?」

「まだ探索の途中だけどそれなりにはね」


 声が弾んでいる所を見ると結構な収穫があったんだろう。

 まあ、この世界だと普通のお金(G)よりもGPの方がいいものが買えるからな全部渡しても良いぐらいなんだよな。

 よっぽど露骨に判るようなことが無い限り手に入れたものの確認とかはなしでいいか。


「皆さん遅れました」


 城壁の上の道を走ってきたリーフさんが謝罪を口にする。

 まあ、周囲の偵察で一番働いてるから遅くなっただけだし、ここに来て偵察に出ている事を知ってから呼んだからな……。

 ちびっ子達と一緒に居るティナは……遊んでるから一番だったんだし。



 そうして、ここに居るメンバーで……実質シーナとリーフさんと俺だが……今後の予定などを話し合う。

 途中、さっきのマユさんとの会話を聞いてたんだろうリーフさんが、狐っ娘姉妹と多分知り合いだと言っていたので、帰還魔法陣(支配拠点)ができたら彼女たちの事は任せようと思う。

 なんかちびっ子達の世話がリーフさんに集中する気がしないでもないが……まあ5人程度なら大丈夫か?

 ギルドについては、ギルド拠点(M&M)の説明なんかもあるので向こうで改めてと言う事にした。


 最後に、奴隷にした相手……閉じこめていた奴で俺じゃない……に報復とか考えているかとたずねたら。


「直接捕まえた人達はティナが全滅させたみたいだし、ここに閉じ込めていた相手は、まだ会ってないからわからないんだ」


 と普通な感じで答えていた。

 ただ……。


「もし、相手が分かったらちょっとお仕置きをするけどね」


 うん、ちょっとじゃないだろう?

 お仕置きと言った時の殺気は凄かった、ちびっ子達……ティナも込みで震えてたぞ!


「まあ、事を荒立ててエルフと人間との戦争が起こるような探し方はしないから安心してね」


 最後に付け加えた一言に一応は安心する。

 回りかまわず暴走するような奴ばかりがエルフじゃないよな。


 

 その後、砦の真ん中の建物……拠点コアを見つけた建物……の部屋を適当に選んで寝る場所にする。

 俺が一部屋、シーナが一部屋、リーフさんと獣人のちびっ子の3人で一部屋、寝るための部屋を確保する。

 3つとも比較的良い部屋で多分、士官級の人間の宿泊場所だったと思われた。

 ただ、他人の使っていた部屋でそのまま暮らすのもあれなので、建築タスクがひと段落したら、この拠点にもそれぞれの部屋を作るのがいいかもしれない。




 ちなみに、ティナが選んだ部屋は、拠点コアの真上にあった執務室だ。


「なんか強そう!」


 らしい。

 寝床を選んでるはずなのに、床に寝袋でわざわざ寝るのはどうなんだろうな?

 ま、ティナが納得してるんだからいいか……。

次章 拠点の防衛を整えてやっと冒険者の街に到着する予定。

やっと冒険者の街につけるぞ……長かった。





※収支

ギルド貯蓄分       + 0GP

拠点コア貯蓄分      + 21,476,582GP

情報投影機能を追加    - 1GP

城壁修理代        - 2,734GP

返済(馬ゴーレム購入分) - 20,000GP

帰還魔法陣設置      - 10,000GP


合計           + 21,443,847GP


まだまだ沢山残っています!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ