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異世界に飛ばされた俺は奴隷調教師になっていた  作者: 七瀬 優
第10章 後片付けは面倒です
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第5話 手に入れた拠点

やっと手に入れた拠点。

その中身は?

そして使い道はどうなる?

 拠点コアを無事書き換え、まず最初にウォールゴーレムを通路からどかす方法を調べる。

 ギルドコアに追加した情報投影機能……ウィンドウを表示して操作する機能……の様な機能はこの拠点コアには追加されていなかった。

 なので最初に情報を調べた時のように、頭に浮かぶコマンドで操作する。

 前に失敗したように一気に大量の情報が流れ込んでくるのを防ぐ為に、情報の制限をしつつ調べていく。



 ゴーレムの動かし方……動かし方っと……。


 そういえば、馬型ゴーレムに乗り込んで操作する以外ゴーレムを動かしたこと無いよな。

 最初に作ったプチゴーレムはM&Mの入り口のあたりに銅像の如く放置されてるし……。

 あのゴーレムたしか敵対勢力が攻めてきた時は防衛行動するようにAIセットしてあったんだよな?

 一度も動いた所を見たことが無いから忘れそうだけど……。


 ああ、あったあった。

 先ずはAIによる自動制御か、前衛、後衛、哨戒など色々AIがあるな今度詳しく見てみるか。


 他には、搭乗型ゴーレムの……これはパス。

 馬型ゴーレムみたいにやればいいんだろうからな。

 

 後は……。

 アクセス権限を持ったメンバーによるマニュアル操作か……これだな。

 なになに?

 近くに行って(視認出来る場所)命令すればマニュアル操作が出来るのか。

 なんだ簡単だな。

 それならすぐにやってみよう。



 なんて思っていた時期がありました……。

 これはきつい……。

 頭の中で『前進』『後退』『左に移動』『右に移動』とか命令をだすのだけど……。

 MAPが表示されて何処まで動けみたいな入力方法では無く、『前進』『前進』『停止』「行き過ぎた!」『後退』『停止』なんて感じで思った場所に動かせない。

 命令後にタイムラグが微妙にあるのもつらいよな。

 それにしても、移動だけでこれだけ操作が面倒だと、マニュアル操作で戦闘とかさせたくないな。

 攻撃のタイミングや攻撃方向の指示とか恐ろしそうだ。

 

 そんな感じで四苦八苦しながら引き戸のようにコアのある部屋の壁際に移動させる。

 ここまで30分近くかかってしまった。

 ゴーレムのマニュアル操作はもう今後絶対にやりたくない!



「やっとゴーレムがどいたわね。それじゃあお宝探しに行ってくるわ!」


 シーナが嬉々とした表情で部屋を出て行こうとする。

 なんか物凄く輝いているな~。


「コアの機能で調べれる範囲には、家のギルドメンバーとゲスト設定してるちびっ子しかいないから大丈夫だとは思うけど一応気をつけろよ~」

「当然じゃない!」

「あと、罠関係が残ってるかもしれないから探しておいて」

「ま、ついでだし、いいわよ~」


 凄いご機嫌に部屋から出て行ってしまった。

 まあ、探索はシーナに任せよう。

 それはもう隅々まで調べつくしてくれそうだ。




 さて、支配拠点が無事に手に入ったわけだしまずは……。

 俺はリーフさん達にこの砦を手に入れた事と、索敵及び警戒を頼む事にした。

 馬型ゴーレムの上からでも妖精や植物の力を借りれば十分にできるだろう。

 あと、ちびっ子達は、ご飯も食べ終わって眠くなったのだろうゴーレムの中のベッドでスヤスヤと眠り込んでいた。




 これでやっと、この拠点を本格的に調べる事ができるな。

 まずは、この拠点の設置設備なんかを見てみるか。



======================================================


 支配拠点名:第13砦

 所持ギルド:WMO

 ランク:砦Lv5      


 拠点コアLv5

 MP   213/2500

 容量  1930/2500

 

 魔力炉(ランク1)

 異次元倉庫

 生産ライン(同時生産数+1)  × 2

 城壁(ランク3)

 隠し通路

 耐魔法防御処理

 妖精排除結界の残骸(修理不能)

 ウォールゴーレム       × 1

 資源回収ゴーレム(ランク1)  × 5

 施設整備用ゴーレム(ランク2) × 3

     ・

     ・

     ・

     ・

     ・

 施設の残骸          × 多数


======================================================


 

 主な所をあげるとかんな感じだった。

 う~ん、結構高性能に育ってて捨てるのは勿体無い気がするな……。


 それはともかく、細かく見ていこう。



 支配拠点名:第13砦

 所持ギルド:WMO

 ランク:砦Lv5 



 所持ギルドはちゃんとWMOになっている。まあこれは当然だな。

 あと、ランクってのが気になったから調べてみたら……。

 拠点コアにGP投入でランクを上げる事が出来るらしい。

 砦のランクはコアのレベルと直結していてレベル×500の値がMPと容量の最大値になるようだ。

 ちなみに支配拠点を潰して、支配の証というコア設置アイテムに戻すと、レベルとかは全てリセットされるようだ。

 あと、支配拠点には砦以外に、内政、資源などといった感じで何種類かあり、それぞれに特徴があるようだった。

 砦の場合は、砦専用設備の建築と戦闘用ゴーレムの必要容量の軽減のようだった。



 拠点コアLv5

 MP   213/2500

 容量  1930/2500



 支配拠点のところで調べたとおり、コアのレベルが5で、MP&容量が5×500の2500になっている。

 ただ気になるのは、残りMPが残り少ないのと、容量が大分埋まっていることか……。

 ちなみに、コアLvを5→6にするのに必要なGPは……0の数を数えるのがイヤになったとだけ言っておく。

 現状ではどう考えても無理だ。



 次は施設関連だ。



 魔力炉(ランク1)


  地脈から魔力をくみ上げて拠点コアのMPに変換する装置。

  低ランクのため地脈に負担をかけるほど大量にくみ上げられず、結果として長期間使用しても地脈を枯渇させる心配がない。

  回復量は1日につきMP500前後。



 異次元倉庫


  倉庫用の異空間を作り出した物。

  整理などの必要も無く大量のアイテムを保管できるが、MPが不足し維持コストが払えないと、空間が消滅し中身がロストしてしまう。

  維持コストは保管されている中身の量で変動する。

  


 生産ライン(同時生産数+1)


  ゴーレムの生産ライン。

  一度に生産できるゴーレム数をUPする。



 城壁(ランク3)


  ランク3の城壁。

  それなりの防御力と魔法防御力がある。



 隠し通路


  拠点のギミックのひとつ。

  スイッチを押すと道が出来る。



 耐魔法防御処理


  建築物の魔法防御力をあげる処理。

  無効化とかではなく魔法防御力を少々あげるていどなので、ペンキを塗るような感覚で行える。

  利点は維持コストが全くかからない事。



 妖精排除結界の残骸(修理不能)


  妖精を近寄らせない結界生成する装置……の残骸。

  徹底的に破壊され修復不可能である。

  修理はあきらめ、少しでも素材を回収するためにリサイクルするべきである。



 ウォールゴーレム


  攻撃能力は皆無だが、その防御力の高さと自動回復(極大)、魔法吸収、状態異常無効、ブレイクウェポンの能力によって恐ろしい耐久性を持つ。

  弱点は能力の高さによる維持コスト、必要容量の高さ。

  それに加え能力発動時に別途拠点コアのMP消費が発生してしまう事。

  MPの供給が途切れると動かなくなる共に、魔法吸収以外の能力が発動しなくなる。

  ただ素の防御力は健在なのでそれなりに撃破は苦労するのだが……。

  


 資源回収ゴーレム(ランク1)


  支配地域の資源を自動で回収してくるゴーレム。

  ランクが低いので回収能力と速度は凄く遅い。



 施設整備用ゴーレム(ランク2)


  施設の整備や修理などを行うゴーレム。

  このゴーレムを使うことで作業時間の短縮や同時並行で作業を行ったりも出来る。

  ただ、ランク2で低いので、その作業能力は低い。

  ランク1から2に上がったことで、破損箇所を巡回して探し出し修理する、自動修理が増えた。



 施設の残骸


  ゴミしかならない残骸。

  過去に設置されていた施設の跡。  


  

 うん、施設の機能を見ていっても、結構いいものがそろっている。

 これはやっぱり拠点は保持した方がよさそうだな。



 それぞれの施設について、いくつか気になった点は……。


 一つ目は、ウォールゴーレムはスキルを使わせて拠点のコアのMPを枯渇させれば倒せたと言う事だ。

 ただその場合、異次元倉庫の中身が全部ロストしてただろうからこれでよかったのか?

 まあ、念のため、拠点コアにMP800ぐらい充填しておく。

 

 二つ目は、異次元倉庫の中身だ。

 何か凄いお宝があるかもしれないと期待したのだが、中身は大量の木材と鉱物が少々……とはいっても個人として使うには十分すぎる量だが……が入っていた。

 多分、資源回収ゴーレムが自動で回収してきた物を全て突っ込んだのだろう。

 前の持ち主が居なくなってから相当な時間がたっていた為大量に溜まっていたんだろうと思われる。


 三つ目は、施設整備用ゴーレムの自動修理機能と魔力炉についてだ。

 この二つが組み合わさった事により、拠点の劣化が起こらず今まで維持されていたんだろう。

 となると、時間経過で廃墟になってしまった支配拠点もあるのかもしれない。

 そうなると多分、拠点コアは支配の証に戻ってしまっているだろうから、見つけて掘り出すとかになる……大変そうだ。


 四つ目は、ウォールゴーレムの必要コストだ。 

 必要容量が軽減後で1000必要で、維持コストが100(MP/1日)。

 流石に高性能ゴーレムだけあって相当高かった。

 魔力炉がなかったら1月持たずにMP切れてたな……。




 そして最後になるが、お楽しみの貯蓄GPだ。

 支配領域が微妙にあったし多少の収入はあるはずだ!

 

 さて、いくら溜まってるかな?

 

 調べてみると……。


 21,476,582GP


 なんと、約2000万GPもあった。

 この拠点の支配領域からの収益は1日50~300ぐらいの間みたいだから、だいたい400年分か?

 元の貯蓄があったのかもしれないし不明だが……。


 そんなことよりも、これだけあれば色々できる!

 何に使おうか?



 まあ、先ずは、拠点コアに情報投影追加を追加かな?

 

 夢が広がるな!

次回は、GPを使ってお買い物です!

散財には注意!

計画的なご利用を!



※異次元倉庫に資源しか入ってなかった理由

元はもっと沢山の施設があったのだが、MPの維持コストが払えず1度MPが枯渇した為。

枯渇していたときに色々施設が壊れた為、コストが維持できるようになった。

その後、残った壊れかけの施設が修理されて今の形になる。

多数の施設の残骸は完全に壊れた施設跡。

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