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異世界に飛ばされた俺は奴隷調教師になっていた  作者: 七瀬 優
第18章 いっぽう、その頃……。
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第5話 魔法少女遭難する! 「ここは、どこですか~?」

今回は、魔法少女のその後の話です。

迷子と言うより、遭難しています。

無線があったら救難信号発信するような感じです。


大分短めですが、よろしくお願いします。

「ここは、どこですか~?」


 一本の大きな木が生えた、小さな無人島。

 とは言っても、一周1時間もかからないのを島と言っても良いのかな?

 水の上をぷかぷかとそんな島が漂っています。

 飲んでみた時に塩辛い水だったので、たぶんここは海なのでしょう。

 だけど、問題は、そこではありません!

 一本だけ生えた木に登って周りを見渡すと……。

 全方位、水平線まで、島ひとつ見えないのです!

 本当に、ここは、どこですか!?


 ただ、木には、凄く瑞々しくて美味しい果実が沢山実っています。

 栄養も豊富そうで、食べると体力がなんか回復してる気がします。

 水分豊富な果実なので、水の心配をしなくていいのがうれしい所です。

 それに、釣竿もあります!

 果実だけでなく、お魚を釣れば食糧に困る事もないでしょう!

 それに、木に実ってる果実の成長も早く、一昨日食べた果実の所には、もう実をつけ始めているので、一人で食べていくには十分自給自足できそうです。


 だけど、この島から出るのは難しそうです!

 まずどっちに進めばいいか分かりません!

 変身すれば空を飛んでいく事はできますが……間違った方向に進んだら海の上で時間切れになってしまいそうです。

 そのまま、お魚のエサです……。

 動くに動けません……。


 スーちゃんを探しに、皆さんと別れたはずなのに……なんでこんな事になってしまったのでしょう……。

 あれは……確か数日前の事です。




 あの日、私は、急いでいました。

 もう日が落ちて、寝る場所の確保も出来ていないのに、変身時間が切れそうだったのです!

 近くに町などの光はありません。

 野宿は決定でした。

 しかし、ちゃんとした寝場所を確保しないと、寝てる間にモンスターに食べられてしまうのです!

 良い場所は無いかと一生懸命探しました。


 そして、刻々と制限時間が迫る中、森の中に一本の道を見つけます。

 そのまま道にそって進むと、小さな丘の上に一本の大きな木がありました。

 木がモンスターだったり、木の枝なんかにモンスターが隠れてないか調べてみても問題なさそうだったのと、もう時間がなかったので、その日はその木の枝の上で眠る事にしました。

 大きな木だったので、太い枝に私が乗ってもびくともしなくて助かりました。

 と、あの時は思ったんです!



 次の日、ドスン、ドスンという地震で目を覚ましました。

 昨日は、森の中の丘の上の木で寝たはずです。

 断じて周りが平原なんかでは無かったはずです!

 その時、私は即座に、これは夢だと二度寝してしまいました。


 思えばその時、ちゃんと起きて状況を確認しておくべきでした……。

 そうしたら、こんな事にはなってなかったはずです!


 

 次に起きた時、真っ赤な夕日が綺麗な水平線に沈んでいく所でした。

 夕日に見とれて周りを確認する前に真っ暗になってしまいました。

 その日は、木になってる実を食べて、凄く美味かった事に感動したのを覚えています。



 

 そして、運命の日。


 起きたら周り一面が海でした……。


 見渡す限りどの方向も海でした……。


 島どころか、船すら見えません。


 どうして私はこんな所にいるのでしょう?

  

 


 

 それから、毎日海を眺めています。

 他にやる事といえば、時々飛んでいる鳥さんを変身して倒して焼き鳥にして食べたり、釣りで大きな魚を釣って食べたりする日々です。


 

 スーちゃん、ここは、どこですか~!?

 助けに来てください~~~!

次の話は、とある国の低ランクの冒険者の話です。

結構酷い状況になっていたり……。




※大きな木が一本生えてる小さな無人島もしくは、小さな丘

彼女が丘とか無人島とか思っているのは、実は、ゲーム内ではレイドボスの一体であった、ギガントタートルという魔物だったりします。

彼女は気づいていませんが……すごく、抜けています。

想像の範囲を超えているとも言えるかもしれません。

ちなみに、道だと思ったのは、移動する時に踏み潰された木々の跡だったりします。

暗くて、勘違いしたのです。


ゲーム内では最大級の大きさのモンスターでひたすらに硬いのが特徴でした。

スキルの物理ダメージ減少とかの軽減ではなく純粋に防御力、魔法防御力、HPが壊れた数値のモンスターでした。

また、防御無視や防御比例の攻撃を無効化する能力をもっていてダメージを与えるには純粋に防御力を超える力が必要だったりします。


性格的には、大人しく、向こうから攻撃してくる事も無く、攻撃されてもダメージを受けない限り反撃などの行動はしません。

移動時に、踏み潰されて死亡とかはありましたが……。

ただし、一度ダメージが通ると、その巨体で大暴れして手がつけられなくなるような感じです。

【魔法少女】の必殺技で大ダメージが与えられなかった数少ないモンスターの一つだったりもします。

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